オリックスが24年ぶりの日本一に輝いた!!
ゲームとはいえ、めちゃくちゃ感動するよね!!
あの頃は私も若かったよ。
まだイチローがオリックスにいたときだしね。
ゲームでこんなに感動するなら、本物のオリックスが日本一になったら絶対に泣くよね!!
まあ、今年も例年と同じくBクラスなんだろうけどさ(笑)
日本シリーズ第1戦はオリックスが山本、巨人が菅野のマッチアップだった。
山本が初回に丸にソロ本塁打を打たれて、巨人が先制した。
オリックスは5回二死二三塁から福田の内野安打で1‐1の同点に追い付き、8回二死一三塁からT-岡田のタイムリーで1点を勝ち越した!!
これで逃げ切れると思ったが、セットアッパーの比嘉が梶谷に本塁打を打たれ、山本の勝ち星が消えてしまった。
比嘉はレギュラーシーズンの防御率は2.56と優秀だったが、勝負弱く、チーム最多タイの8敗を喫していた。
ここでその勝負弱さが出るとはね。
延長戦に入り、オリックスは10回に先頭打者の吉田が安打で出塁した。
ここで代走で宗を出し、すかさず盗塁を決めた。
ロメロがサードゴロで一死三塁となり、T-岡田がセカンドゴロで1点を勝ち越した。
オリックスは9回裏からクローザーのヒギンスが登板していたが、イニングまたぎで10回も続投させた。
私は普段なら同点に追い付かれた場合を考慮して、僅差では守備固めを使わない。
しかし、日本シリーズなので、慎重になり、守備力Dのロメロに代えて、守備力Bの小田を出した。
これで逃げ切れると思ったのだが、ここでヒギンスが炭谷に痛恨の同点ソロ本塁打を打たれてしまった…。
この時点で、吉田正もロメロも下げて、宗と小田を出しているので、延長戦になると攻撃力が明らかに低下する。
この試合は負けるのではないかと思った。
このゲームは2000年のゲームだから、延長は12回までしかない。
だから、何とか引き分けに持ち込みたいと思っていた。
クローザーもセットアッパーも出したから、もうリリーフで使えそうなのは漆原しか残ってない。
その漆原も5勝4敗、防御率3.57と安定感抜群とはいい難い。
何とか11回裏を3者凡退で凌ぎ、12回は一死から中川が安打を放った。
ここで中川が盗塁を決めて、一死二塁になるも宗はライトフライに倒れた。
次の打者は小田だったが、野手もジョーンズと安達しか残ってなかった。
ジョーンズはレギュラーシーズンで.183、1本、16打点と極度の低空飛行だったから、代打は.222、1本、18打点の安達にしようかとも思った。
しかし、迷った末に長打力があるジョーンズにした。
これで凡退して終わるのだろうと思ったけど、ジョーンズは四球を選んだ。
そして、この日、2打点を挙げているT-岡田が打席に立った。
何とかタイムリーを打ってくれと祈るような気持ちで見ていた。
すると、信じられないことに引っ張った打球がどんどん伸び、3ランとなった!!
12回裏も漆原が抑えて、オリックスが6-3で初戦をもぎ取った!!
T-岡田はこの日5打点の大活躍だった!!
第2戦は山岡が素晴らしい投球を見せて、巨人に付け入る隙を与えなかった。
打線も初回にロメロのタイムリー、2回に後藤のソロ本塁打、6回に大城のスクイズ、7回に吉田正のタイムリーで4点を奪った。
このまま比嘉とヒギンスのリレーで逃げ切れると思っていた。
ところが比嘉が若林に2ランを打たれて、2試合連続の被弾となった。
もう比嘉は使えないと判断して、第1戦で好投した漆原を登板させた。
しかし、その漆原が亀井に2ランを打たれてしまった。
何と8回に4点も奪われ、巨人は同点に追い付いたのだ。
私は顔面蒼白になった…。
巨人は9回に鍵谷を登板させたが、一死から安打と2者連続四球で満塁になった。
ここで打席には第1戦の勝利の立役者であるT-岡田が打席に立った。
T-岡田は勢いがあるから、犠牲フライくらい打つだろうと思ったけど、T-岡田は予想を超える走者一掃のタイムリー二塁打を放った!!
T-岡田は2試合で何と8打点の大活躍だよ!!
このリードをヒギンスが守り切り、オリックスがアウェイで2連勝を飾った!!
アウェイ連勝で日本シリーズはオリックスが圧倒的優勢になった。
しかし、意地を見せたい巨人は初回に亀井と坂本の連続タイムリーで2点を先制した。
オリックスの先発のディクソンは調子が悪かったので、1.1回で降板させ、山田が2回のピンチを切り抜けた。
3回からは増田を登板させたが、この増田が3.1回を4三振、1四球、1安打、自責点1と好投し、オリックに流れを呼び戻した。
オリックスは3回一死三塁から吉田正のタイムリーで1点を返し、続くロメロの2ランで3-2と逆転した!!
4回は宗のタイムリー二塁打で1点を加え、4-2とした!!
巨人は6回に梶谷のタイムリーで1点を返すが、オリックスは6回と8回に宗のタイムリーが出て、7-3で完勝した!!
オリックスは打線が絶好調で、3連勝で王手をかけた!!
オリックスは2番の中川が.167と当たっておらず、6番の頓宮が.462と絶好調だった。
だから、思い切って、1番福田、2番ロメロ、3番吉田正、4番頓宮の打順に組み替えた。
この判断が吉と出て、オリックスは初回にロメロのタイムリー、頓宮のスクイズ、T-岡田のタイムリーで3点を先制した。
投げては田嶋が絶好調で、8回を4三振、1四球、6安打、0本塁打、自責点0と付け入る隙を与えなかった。
田嶋はレギュラーシーズン序盤は絶不調で、防御率6点台をさまよい、敗戦処理になっていたが、後半は立ち直り、山本と山岡に次ぐ先発になっていた。
そして、日本シリーズ第4戦でその真価を発揮した。
オリックスは8回一死一二塁からロメロと吉田正の連続タイムリー、そして頓宮の本塁打で一挙に5点を挙げ、勝負を決めた!!
オリックスは9-0で巨人を圧倒し、4連勝で日本一に輝いた!!
1996年の日本一から長い月日が流れ、人生色んなことがあったなと走馬灯のように思い出が頭をよぎった。
くどいようだけど、ゲームでこんなに感動するなら、本物のオリックスが日本一になったら、想像を絶するくらい感動するだろうね。
巨人は打撃不振で、打撃が好調のオリックスとここで差がついた。
しかし、.313の丸、.500の炭谷、.400の梶谷だけは好調だった。
ただ、巨人はいつも効果的な本塁打を放っていたので、投手陣が踏ん張っていれば、日本シリーズはもっともつれていたと思う。
巨人で好投したのは防御率2.35の菅野と防御率0.00の大江だけ、あとは先発も中継ぎも壊滅状態だった。
第4戦で4.1回を1三振、2四球、2安打、自責点0で帳尻を合わせたものの、第1戦から第3戦まで全ての試合で失点を重ねた高梨が戦犯だろう。
3.2回を2三振、2四球、5安打、自責点6の大竹もかなりひどかった。
巨人の敗因はこの投手陣にあったといっても過言ではない。
オリックスの勝因は第1戦と第2戦で効果的な打点を挙げたT-岡田だろう。
T-岡田は.316、1本、9打点と鬼神のような働きを見せた。
正にMVPの働きだった。
打率ならT-岡田を上回っていた頓宮は.438、1本、3打点だった。
宗も.429、0本、3打点と素晴らしい活躍だった。
全体的に中川以外は打っており、4試合で19盗塁と巨人の投手陣をかき回したことが勝敗を分けたと思う。
山本は7.0回を、6三振、2四球、4安打、自責点1、山岡は7.0回を、6三振、2四球、2安打、自責点0と好投したが、不甲斐ないリリーフのせいで勝ち投手になれなかった。
田嶋は上記の通り、素晴らしい投球を見せ、勝ち投手になった。
第3戦の増井の好リリーフも大きかった。
しかし、誰がいちばん記憶に残った投手かといえば、文句なしで比嘉だ。
比嘉が好投していれば、もっとアッサリ終わった日本シリーズだったからね。
まあ、比嘉のおかげでこれだけ日本シリーズが盛り上がったともいえるけどね。
これは勝ったからいえることだと思うけど。
T-岡田のT-岡田によるT-岡田のための日本シリーズだったといっても過言ではない。
リアルでこんな活躍をしたら、間違いなく伝説になると思うよ!!
本物のオリックスもこのゲームみたいに日本一になりますように!!