マット・ハービー3



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%BC

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=11713&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/h/harvema01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=518774

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

2010年にドラフト1巡目(全体7位)で指名されてメッツに入団。
2012年にメジャーリーグに昇格し、2勝3敗ながら、防御率2.73、59.1回で70三振の好成績を挙げた。
2013年は、8月下旬の時点で9勝5敗、防御率2.27だったが、肘の故障でシーズンを終え、オフにトミー・ジョン手術を行った。
2015年にメジャーに復帰し、13勝8敗、防御率2.71の好成績でカムバック賞を受賞した。
2016年以降は成績も下降しており、ジョバ・チェンバレン2世になる可能性が高くなっている。


マット・ハービー001

【平均球速】
2015年に復帰したときは、4シームの平均球速は96.46マイルと故障前とほとんど変わらなかった。
しかし、これ以降、球速が下落傾向にある。
トミー・ジョン手術は、復帰1年目は球速も故障前とさほど変わらないが、2年目以降に球速が落ちるケースが多い。
2017年と比べるとやや持ち直して、平均球速94.61マイルとなった。


マット・ハービー002

【最速】
4シームの最速は依然として98.32マイルであるが、2013年と比較すると2.86マイルも落ちている。
球速の下落傾向に歯止めがかからない状態だ。


マット・ハービー003

【配球】
4シーム 58.70%
シンカー 0.43%
チェンジアップ 11.50%
スライダー 23.87%
カーブ 5.45%

全体の約6割が速球で、約4割が変化球だ。
しかし、4シームの被打率は.279と球速の割に高く、チェンジアップは.375と壊滅状態だった。
特に右打者に対して、チェンジアップが.546、カーブが.429と極端に打ち込まれていた。
左打者に対しても、4シームが.294、チェンジアップが.344と打ち込まれていた。
BABIPも.299、FIPが4.57、xFIPが4.21なので、これが今のハービーの実力というしかない。


マット・ハービー004

【球種】
4シームの空振り率は9.14%、チェンジアップは10.26%、スライダーは12.24%、カーブが13.40%とどの球種も平凡で、絶対的な球がない。
2016年は唯一スライダーだけは18.44%あったのにそれすら劣化してしまった。
4シームだけではなくて、変化球まで劣化したのでは打つ手がない。


マット・ハービー005

【対左打者・対右打者】
左打者が.262、右打者が.271だった。
2017年は左打者に極端に弱かったが、2018年は大差がなかった。


マット・ハービー006

【ピンチにおける強さ】
走者なしが.257、走者ありが.281、得点圏に走者ありが.262と走者を置いた方が弱かった。


2018年もまた立ち直ることができなかった。
4シームの球速は平均以上なので、変化球を鍛え直して、まずは10勝、防御率4点台前半を目指す必要がある。
あれだけ問題になっても夜遊びをやめられなかったハービーが、エンゼルスで立ち直れるのか注目である。