マックス・シャーザー&ジェイコブ・デグロム

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カテゴリ:MLB > MLBリリーフ列伝

5
ライン・ハーパー




【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC

【成績】
https://www.fangraphs.com/players/ryne-harper/12680/stats?position=P
https://www.baseball-reference.com/players/h/harpery01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=607560

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

ライン・ハーパーは2011年のMLBドラフト37巡目(全体1136位)でブレーブスから指名され、プロ入りした。
2015年12月11日にトレードでマリナーズへ移籍した。
2017年11月6日にFAとなった。

2018年2月2日にツインズとマイナー契約を結んだ。
2019年3月27日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。
なお、この日は30歳の誕生日でもあった。
3月31日のインディアンス戦でメジャーリーグにデビューした。
この年メジャーでは61試合に登板して4勝2敗1セーブ、防御率3.81を記録した。

2020年1月29日にトレードでナショナルズへ移籍した。


ライン・ハーパー001

【平均球速】
4シームの平均球速は89.71マイルと速くない。
チェンジアップの平均球速は76.56マイル、スライダーは75.87マイル、カーブは70.09マイルだ。
2020年はまだサンプル数が少ないので、2019年のデータを使用しています。


ライン・ハーパー002

【最速】
4シームの最速は92.98マイルと速くない。
チェンジアップの最速は77.90マイル、スライダーは79.67マイル、カーブは74.20マイルだ。


ライン・ハーパー003

【配球】
4シーム 38.73%
チェンジアップ 0.94%
スライダー 45.19%
カーブ 15.14%

事実上、4シーム、スライダー、カーブの3球種だ。
4シームは横0.20インチ、縦4.92インチと横の変化も縦の変化も極めて小さい。
チェンジアップは横-0.19インチ、縦1.43インチと横の変化が極めて小さく、落差は大きい。
スライダーは横7.25インチ、縦-4.70インチと横の変化も落差も極めて大きい。
カーブは横7.90インチ、縦-7.88インチと横の変化も落差も極めて大きい。


ライン・ハーパー004

【球種】
4シームの空振り率は7.27%でと球速を考えれば高い方だ。
スライダーは12.21%で、カーブは24.03%と極めて高い。


ライン・ハーパー005

【対左打者・対右打者】
左打者に.265、右打者に.250と左打者に打たれやすい。
左打者に対して、4シームが.349、スライダーが.321と打ち込まれた。


ライン・ハーパー006

【ピンチにおける強さ】
走者なしで.267、走者ありで.248、得点圏に走者ありで.247と走者を置くと粘り強い。
得点圏に走者を置くと長打を打たれにくかった。


今やリリーフといえば、90マイル後半の球速があるのがデフォルトになりつつあるが、必殺のカーブでどこまで通用するか興味深い。
フリーマンと同じく、ジャーニーマンの投手をメンハート投手コーチがどれだけ再生できるか注目だ。

5
サム・フリーマン



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3

【成績】
https://www.fangraphs.com/players/sam-freeman/6832/stats?position=P
https://www.baseball-reference.com/players/f/freemsa01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=518693

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

サム・フリーマンは2008年のMLBドラフト32巡目(全体965位)でカージナルスから指名を受け、プロ入りした。
2014年にメジャーリーグにデビューし、主に左のワンポイントとして起用され、44試合に登板、2勝0敗、防御率2.61を記録した。

2015年3月28日にトレードでレンジャーズへ移籍した。
この年は54試合に登板し、0勝0敗、防御率3.05、38.1回で40三振とまずまずの投球を見せた。
2016年3月29日にDFAとなった。

この後、ブルワーズを経て、2016年10月14日にブレーブスとマイナー契約を結んだ。
2017年5月4日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。
この年は58試合に登板して2勝0敗、防御率2.55、2018年は63試合に登板して3勝5敗、防御率4.29を記録した。
2019年3月22日にDFAとなった。

2019年3月27日にエンゼルスとマイナー契約を結び、4月23日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りしたが、4月24日にDFAとなった。
2020年2月12日にナショナルズとマイナー契約し、7月22日にメジャー契約を結んで40人枠入りした。


サム・フリーマン001

【平均球速】
4シームの平均球速は94.20マイル、シンカーは94.01マイルとまずまずだ。
スライダーの平均球速は81.21マイル、スプリッターは84.91マイルだ。
2020年のデータを使用しているので、サンプル数が少ない点をご了承下さい。


サム・フリーマン002

【最速】
4シームの最速は95.56マイル、シンカーは95.01マイルだが、シーズンが進めばもう少し速い球が投げられるだろう。
スライダーの最速は82.64マイル、スプリッターは85.71マイルだ。


サム・フリーマン003

【配球】
4シーム 35.00%
シンカー 40.00%
スライダー 15.00%
スプリッター 10.00%

4シームは横1.69インチ、縦8.74インチと横の変化が極めて小さく、縦の変化は大きい。
シンカーは横6.69インチ、縦7.33インチと横の変化が大きく、落差は極めて小さい。
スライダーは横-6.62インチ、縦-0.46インチと横の変化が極めて大きく、落差も大きい。
スプリッターは横3.20インチ、縦1.74インチと横の変化も落差も大きい。


サム・フリーマン004

【球種】
4シームの空振り率は0.00%で、シンカーは6.25%と速球系の空振り率は低い。
スライダーは16.67%と高く、スプリッターは25.00%と極めて高い。
2018年は4シームの最速が98.32マイルもあったが、球速の低下分を変化球で補えるのではないかと思われる。
スプリッターに関しては2018年も空振り率が27.23%もあったので、期待できるだろう。


サム・フリーマン005

【対左打者・対右打者】
左打者に.200、右打者に.333と右打者に極端に打たれやすい。
ただ、右打者と3人しか対戦していないので、判断するにはデータが少な過ぎる。


サム・フリーマン006

【ピンチにおける強さ】
走者なしで.400、走者ありで.000だが、これもデータが少な過ぎる。


私は先発投手はドラフト1位のサラブレッドを好むが、リリーフは苦労の末に成功した投手が好きなのだ。
3度もDFAになったフリーマンが指導力があるメンハート投手コーチの下で復活する姿が見たい。
ナショナルズは左の中継ぎが不足しているし、ターナーやソトを引き留めるために巨額の資金が必要なので、リリーフに大金をかけられない。
だから、くすぶっているリリーフをかき集め、メンハート投手コーチが再生するのが理想的だ。
フリーマンが成功すれば、その道も開けてくるだろう。

5
トニー・ワトソン



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%83%88%E3%82%BD%E3%83%B3

【成績】
https://www.fangraphs.com/players/tony-watson/3132/stats?position=P
https://www.baseball-reference.com/players/w/watsoto01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=453265

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

トニー・ワトソンは2007年のMLBドラフト9巡目(全体278位)でパイレーツから指名され、プロ入りした。
2011年6月8日のダイヤモンドバックス戦で4番手として登板し、メジャーリーグにデビューを果たした。
この年は43試合に登板し、2勝2敗0セーブ10ホールド、防御率3.95を記録した。

2015年はクローザーのマーク・マランソンにつなぐセットアッパーの地位を確立し、リーグ3位の77試合に登板し、4勝1敗1セーブ、防御率1.91、歴代最多タイ(ナ・リーグ新記録)の41ホールドを挙げ、チームの3年連続のプレーオフ進出に大きく貢献した。
2017年は初めてクローザーの立場として開幕したが、47試合で5勝3敗10セーブ、防御率3.66で、セーブ失敗7回と不安定で、6月にはフェリペ・リベロにクローザーの座を奪われた。

2017年7月31日にトレードでドジャースへ移籍し、移籍後はケンリー・ジャンセンがクローザーを務めていためセットアッパーに回った。
2チーム合算では4年連続70試合登板を達成し、7勝4敗10セーブ14ホールド、防御率3.38だった。

オフの11月2日にFAとなり、2018年2月19日にジャイアンツと2年契約(3年目は選手側オプション)を結んだ。
2018年は4勝2敗0セーブ32ホールド、防御率2.59と好成績を残したが、2019年は2勝2敗0セーブ25ホールド、防御率4.17に終わった。


トニー・ワトソン001

【平均球速】
4シームの平均球速は93.52マイル、シンカーは93.02マイルと平凡だ。
チェンジアップの平均球速は86.31マイル、スライダーは85.76マイルだ。


トニー・ワトソン002

【最速】
4シームの最速も95.22マイル、シンカーは95.43マイルと平凡だ。
チェンジアップの最速は89.20マイル、スライダーは89.00マイルだ。


トニー・ワトソン003

【配球】
4シーム 16.89%
シンカー 34.26%
チェンジアップ 37.88%
スライダー 10.98%

4シームは横8.49インチ、縦5.25インチと横の変化が大きいが、縦の変化は小さい。
シンカーは横10.18インチ、縦3.88インチと横の変化は小さいが、落差が大きい。
チェンジアップは横11.77インチ、縦3.09インチとシンカーの変化をやや大きくした軌道だ。
スライダーは横-0.87インチ、縦2.36インチと横の変化も落差も平均的だ。


トニー・ワトソン004

【球種】
4シームの空振り率は8.57%で、シンカーは8.45%と速球系は平均的だ。
チェンジアップは21.34%と高く、スライダーは12.09%と平凡だ。


トニー・ワトソン005

【対左打者・対右打者】
左打者に.359、右打者に.223と左投手なのに左打者に極端に打たれやすかった。
左打者に対して、4シームの被打率だけは.182だったが、シンカーは.290、チェンジアップは.444、スライダーは.615と徹底的に打ち込まれた。


トニー・ワトソン006

【ピンチにおける強さ】
走者なしで.274、走者ありで.250、得点圏に走者ありで.237とピンチになるほど打たれやすかった。


かつて、左の中継ぎとして栄華を極めたワトソンも黄昏時を迎えている。
35歳という年齢を考えても去年同様の成績に終わる可能性も高い。
復活するためにはチェンジアップ以外にもう1球種絶対的な変化球が欲しいところだ。

5
カービー・イエーツ



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%84

【成績】
https://www.fangraphs.com/players/kirby-yates/9073/stats?position=P
https://www.baseball-reference.com/players/y/yateski01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=489446

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

カービー・イエーツは2009年6月19日にレイズと契約した。
2014年6月7日にマリナーズ戦でメジャーリーグにデビューした。
この年は37試合に登板して0勝2敗1セーブ0ホールド、防御率3.75を記録した。
2015年は1勝0敗0セーブ0ホールド、投球回20.1回で被本塁打10、防御率7.97と大炎上し、11月20日にDFAとなった。

2015年11月25日に金銭トレードでインディアンスへ移籍したが、2016年1月5日にマイク・ナポリの加入に伴ってDFAとなった。
1月8日に金銭トレードでヤンキースへ移籍した。
ヤンキースでは2勝1敗0セーブ2ホールド、防御率5.23だった。

2016年10月5日にウェイバー公示を経てエンゼルスへ移籍した。
2017年4月2日にDFAとなり、4月7日にマイナー契約で傘下の3Aへ配属された。
その後、4月22日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りしたが、同日のブルージェイズ戦に8回に2番手で登板し、1回を投げ2被本塁打、2失点で降板となり、翌23日に再びDFAとなった。
2017年4月26日にウェイバー公示を経てパドレスへ移籍した。

2018年はパドレスでは5勝3敗12セーブ16ホールド、投防御率2.14と頭角を現し、2019年は0勝5敗41セーブ、投防御率1.19とクローザーに定着した。


カービー・イエーツ001

【平均球速】
4シームの平均球速は93.68マイルとクローザーにしては平凡だ。
スライダーの平均球速は85.56マイル、スプリッターは86.56マイルだ。


カービー・イエーツ002

【最速】
4シームの最速も95.85マイルとクローザーにしては平凡だ。
スライダーの最速は88.18マイル、スプリッターは88.81マイルだ。


カービー・イエーツ003

【配球】
4シーム 56.88%
スライダー 1.06%
スプリッター 42.06%

事実上、4シームとスプリッターの2球種だ。
4シームは横-7.66インチ、縦8.12インチと横も縦の大きめの変化だ。
スライダーは横1.09インチ、縦1.44インチと横の変化は大きいが、落差は平均的だ。
スプリッターは横-7.36インチ、縦-0.35インチと横の変化は小さいが、落差は大きい。


カービー・イエーツ004

【球種】
4シームの空振り率は16.41%と球速の割にかなり高い。
スプリッターは18.54%も非常に高い。


カービー・イエーツ005

【対左打者・対右打者】
左打者に.197、右打者に.172と左打者の方が打たれやすい。
左打者に対して、4シームが.237、スプリッターも同じく.237だったが、右打者に対して、4シームが.154、スプリッターが.094と完全に抑え込んでいた。


カービー・イエーツ006

【ピンチにおける強さ】
走者なしで.217、走者ありで.141、得点圏に走者ありで.148と走者を置くと粘り強かった。


マリナーズ、インディアンス、ヤンキース、エンゼルスと流浪の旅を続けてきたイエーツが見つけた答えがスプリッターだった。
2017年にスプリッターを投げ始め、2018年にはスライダーを大幅に減らして、事実上、4シームとスプリッターの2球種になった。
2019年はさらにスプリッターの割合を増やして、0勝5敗41セーブ、投防御率1.19という圧倒的な成績を残した。

私は先発投手はドラフト1位で、身長190センチ、体重100キロあるようなエリートで屈強な速球派投手が好きなのだが、リリーフは逆で、イエーツのような苦労人で、体も大きくない変化球投手が好きだ。
これからもイエーツの才能を開花させてくれたパドレスで頑張って欲しいと思う。

5
ケンリー・ジャンセン

【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%B3

【成績】
https://www.fangraphs.com/players/kenley-jansen/3096/stats?position=P
https://www.baseball-reference.com/players/j/janseke01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=445276

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

ケンリー・ジャンセンは2004年にアマチュアFAとしてドジャースと契約した。
2009年3月に開催された第2回WBCのオランダ代表に選出された。
この年、秋から強肩を生かすため投手に転向している。

2010年7月24日のメッツ戦でメジャーリーグにデビューを果たした。
2012年シーズンはハビー・ゲラに代わるクローザーに定着した。
2016年は71試合の登板で、3勝2敗47セーブ、防御率1.83で、最優秀救援投手賞を受賞した。
2017年1月10日にドジャースと5年8,000万ドルの契約で合意した。
この年、5勝0敗41セーブ、防御率1.32で、自身初タイトルとなる最多セーブを受賞した。

しかし、これ以降は衰えが見られ、2018年は1勝5敗38セーブ、防御率3.01、2019年は5勝3敗33セーブ、防御率3.71だった。


ケンリー・ジャンセン001

【平均球速】
シンカーの平均球速は93.48マイルで、ここ2年間で1.75マイルも落ちている。
スライダーの平均球速は82.02マイル、カッターは92.07マイルだ。


ケンリー・ジャンセン002

【最速】
シンカーの最速は96.51マイルで、ここ2年間で最速も1.54マイルも落ちている。
スライダーの最速は85.14マイル、カッターは95.70マイルだ。


ケンリー・ジャンセン003

【配球】
シンカー 13.36%
スライダー 11.99%
カッター 74.66%

配球の74.66%がカッターだ。
シンカーは横-4.78インチ、縦9.64インチと横の変化が小さく、縦の変化が大きい。
この変化なのに4シームではなく、シンカーというのは違和感を感じる。
スライダーは横3.94インチ、縦-2.84インチと横の変化も落差も極めて大きい。
カッターは横4.36インチ、縦8.16インチと横の変化が大きく、落差が極めて小さい。


ケンリー・ジャンセン004

【球種】
シンカーの空振り率は19.86%と極めて高い。
スライダーは16.03%で、カッターは16.67%だ。


ケンリー・ジャンセン005

【対左打者・対右打者】
左打者に.198、右打者に.229と右打者に打たれやすい。
右打者に対してシンカーが.308と打ち込まれたのが原因だ。


ケンリー・ジャンセン006

【ピンチにおける強さ】
走者なしで.217、走者ありで.206、得点圏に走者ありで.171とピンチになるほど粘り強かった。


メジャーリーグ屈指のクローザーもここ2年ですっかり衰えてしまった。
しかし、全球種の空振り率もまずまずで、被打率も低いので、この辺りで下げ止まりを見せるか、やや巻き返す可能性が高い。

5
スコット・オバーグ



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0

【成績】
https://www.fangraphs.com/players/scott-oberg/13911/stats?position=P
https://www.baseball-reference.com/players/o/obergsc01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=623184

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

スコット・オバーグは2012年のMLBドラフト15巡目(全体468位)でロッキーズから指名され、プロ入りした。
2015年4月14日のジャイアンツ戦でメジャーリーグにデビューした。
この年メジャーでは64試合に登板して3勝4敗1セーブ16ホールド、防御率5.09の成績を残した。
2018年は56試合に登板して8勝1敗0セーブ14ホールド、防御率2.45、2019年は49試合に登板して6勝1敗5セーブ8ホールド、防御率2.25の好成績を残した。


スコット・オバーグ001

【平均球速】
4シームの平均球速は94.53マイルとまずまずだ。
チェンジアップの平均球速は88.03マイル、スライダーは85.82マイルだ。


スコット・オバーグ002

【最速】
4シームの最速は97.13マイルだ。
チェンジアップの最速は89.81マイル、スライダーは88.96マイルだ。


スコット・オバーグ003

【配球】
4シーム 52.67%
チェンジアップ 4.38%
スライダー 42.84%

チェンジアップはほとんど投げないので、事実上、4シームとスライダーの2球種だ。
4シームは横-1.22インチ、縦7.61インチと横の変化が極めて小さく、縦の変化は平均的だ。
チェンジアップは横-7.07インチ、縦3.29インチと横の変化も落差も大きい。
スライダーは横3.35インチ、縦-0.59インチと横の変化が極めて大きく、落差も大きい。


スコット・オバーグ004

【球種】
4シームの空振り率は12.17%と高めだ。
しかし、チェンジアップは9.76%で、スライダーは13.97%と低めだ。
球速で圧倒できない分、絶対的な変化球が欲しいとことだが…。


スコット・オバーグ005

【対左打者・対右打者】
左打者に.225、右打者に.173と右打者に強かった。
左打者に対して4シームが.148、スライダーが.183と圧倒していた。


スコット・オバーグ006

【ピンチにおける強さ】
走者なしで.189、走者ありで.209、得点圏に走者ありで.137と得点圏に走者を置くと粘り強かった。


2019年は好成績を残したが、BABIPが.248、LOB率が80.0%、FIPが3.54、xFIPが3.90と明らかに出来過ぎだった。
速球も変化球も打者を圧倒できる球ではないので、今季は成績を大きく落とすだろう。

5
アーチー・ブラッドリー



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC

【成績】
https://www.fangraphs.com/players/archie-bradley/12918/stats?position=P
https://www.baseball-reference.com/players/b/bradlar01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=605151

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

アーチー・ブラッドリーは2011年のMLBドラフトでダイヤモンドバックスからドラフト1巡目(全体7位)で指名され、プロ入りを果たした。
2015年4月11日のドジャース戦で、初登板・初先発を果たしメジャーリーグにデビューを果たした。
この試合では、クレイトン・カーショウと投げ合いメジャー初勝利も記録した。
2016年は8勝9敗、防御率5.02と安定感はなかった。

2017年はリリーフに転向して63試合に登板、3勝3敗1セーブ25ホールド、防御率1.73の好成績を挙げた。
2019年はシーズン途中からクローザーを務め、4勝5敗18セーブ7ホールド、防御率3.52の成績を残した。


アーチー・ブラッドリー001

【平均球速】
球速は年々下降し、4シームの平均球速は95.88マイル、シンカーは95.25マイルだ。
チェンジアップの平均球速は88.82マイル、カーブは82.39マイルだ。


アーチー・ブラッドリー002

【最速】
最速も年々下降し、4シームの最速は98.45マイル、シンカーは97.53マイルだ。
チェンジアップの最速は92.23マイル、カーブは86.00マイルだ。


アーチー・ブラッドリー003

【配球】
4シーム 57.94%
シンカー 11.53%
チェンジアップ 5.80%
カーブ 24.66%

配球の94.20%が4シーム、シンカー、カーブの3球種だ。
4シームは横-4.57インチ、縦9.09インチと横の変化が小さく、縦の変化が大きい。
シンカーは横-7.91インチ、縦6.95インチと横の変化も落差も平均的だ。
チェンジアップは横-6.58インチ、縦4.52インチと横の変化は小さいが落差は大きい。
カーブは横1.85インチ、縦-5.44インチと横の変化も落差も小さい。


アーチー・ブラッドリー004

【球種】
4シームの空振り率は9.75%で、シンカーは8.61%とまずまずだ。
チェンジアップは15.79%で、カーブは12.69%だ。


アーチー・ブラッドリー005

【対左打者・対右打者】
左打者に.267、右打者に.231と左打者を苦手にしている。
左打者に対して、カーブは.074と非常に効果的だったが、4シームが.342、シンカーが.500、チェンジアップが.286と打ち込まれた。


アーチー・ブラッドリー006

【ピンチにおける強さ】
走者なしで.231、走者ありで.261、得点圏に走者ありで.286とピンチになるほど打たれやすかった。


2018年と比較して、奪三振率が9.42→10.93と劇的に向上したが、与四球率が2.51→4.52と劇的に悪化した。
2017年の再現は難しいとしても2018年や2019年と同じくらいの成績は残すだろう。

5
カルロス・マルティネス



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%8D%E3%82%B9

【成績】
https://www.fangraphs.com/players/carlos-martinez/11682/stats?position=P
https://www.baseball-reference.com/players/m/martica04.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=593372

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

カルロス・マルティネスは2010年4月20日にカージナルスと15万ドルで契約した。
2013年5月3日のブルワーズ戦でメジャーリーグにデビューした。
2015年は先発ローテーションの5番手として開幕を迎え、14勝7敗、防御率3.01を記録し、カージナルスの地区3連覇に大きく貢献した。
以後、カージナルスのエースとして活躍するが、2018年シーズン途中からリリーフに転向した。
2019年は4勝2敗24セーブ、防御率3.17だった。


カルロス・マルティネス001

【平均球速】
4シームの平均球速は96.79マイル、シンカーは94.41マイルだ。
チェンジアップの平均球速は88.26マイル、スライダーは86.18マイル、カッターは93.61マイルだ。


カルロス・マルティネス002

【最速】
4シームの最速は99.82マイル、シンカーは98.17マイルだ。
リリーフに転向したが、かつて先発で記録した最速102.20マイルから球速が低下している。
チェンジアップの最速は91.48マイル、スライダーは89.10マイル、カッターは95.28マイルだ。


カルロス・マルティネス003

【配球】
4シーム 28.97%
シンカー 19.86%
チェンジアップ 18.69%
スライダー 30.61%
カッター 1.87%

事実上、4シーム、シンカー、チェンジアップ、スライダーの4球種だ。
4シームは横-5.16インチ、縦6.76インチと横の変化は平均的で、縦の変化は小さい。
シンカーは横-9.38インチ、縦1.71インチと横の変化が大きく、落差が極めて大きい。
チェンジアップは横-8.52インチ、縦-1.44インチと横の変化が大きく、落差が極めて大きい。
スライダーは横5.07インチ、縦0.93インチと横の変化が大きく、落差も大きい。


カルロス・マルティネス004

【球種】
4シームの空振り率は10.48%で、シンカーは10.00%と高い。
チェンジアップは17.50%で、スライダーは18.70%と高めだ。


カルロス・マルティネス005

【対左打者・対右打者】
左打者に.237、右打者に.208と右打者に強かった。
右打者に対して、シンカーの被打率こそ.400だが、4シームは.192、チェンジアップは.154、スライダーは.175と圧倒していた。


カルロス・マルティネス006

【ピンチにおける強さ】
走者なしで.176、走者ありで.267、得点圏に走者ありで.341とピンチになるほど脆さが露呈した。
ここまで極端にピンチに弱いとなるとセットポジションに問題があるのかもしれない。


全ての持ち球が素晴らしいが、それ相応の成績が残せていない。
ピンチになるほど打たれやすいのはクローザーに必要なメンタルの強さが不足しているのかもしれない。
かつて、サイ・ヤング賞級の先発になると思われたマルティネスも投手としての岐路の立たされている。
かつての輝きを取り戻せるか注目だ。

5
キーオン・ケラ



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%83%A9

【成績】
https://www.fangraphs.com/players/keone-kela/14696/stats?position=P
https://www.baseball-reference.com/players/k/kelake01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=605309

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

キーオン・ケラは2012年のMLBドラフト12巡目(全体396位)でレンジャーズから指名されて、プロ入りした。
2015年4月7日のアスレチックス戦でメジャーデビューし、1回を無失点に抑え、ホールドを記録した。
この年は68試合の登板で7勝5敗1セーブ、防御率2.39という素晴らしい成績だった。

2018年7月31日にトレードでパイレーツへ移籍した。
この年は54合の登板で3勝4敗24セーブ、防御率3.29だった。


キーオン・ケラ001

【平均球速】
4シームの平均球速は96.55マイルだ。
チェンジアップの平均球速は90.51マイル、カーブは82.14マイルだ。


キーオン・ケラ002

【最速】
4シームの最速は98.68マイルだ。
チェンジアップの平均球速は91.87マイル、カーブは85.43マイルだ。


キーオン・ケラ003

【配球】
4シーム 54.58%
チェンジアップ 3.05%
カーブ 42.37%

4シームは横-2.10インチ、縦9.89インチと横の変化がかなり小さく、縦の変化がかなり大きい。
チェンジアップは横-5.97インチ、縦6.84インチと横の変化がやや大きく、落差は平均的だ。
カーブは横1.10インチ、縦-4.12と横の変化が極めて小さく、落差も小さい。


キーオン・ケラ004

【球種】
4シームの空振り率は7.69%で、球速の割には高くない。
チェンジアップは6.25%と平凡だ。
カーブは16.67%に過ぎないが、被打率は.130と優秀だ。


キーオン・ケラ005

【対左打者・対右打者】
左打者に.200、右打者.164と右投手に強い。
カーブは左打者に対して.158、右打者に対して.114と右打者を圧倒していた。


キーオン・ケラ006

【ピンチにおける強さ】
走者なしで.203、走者ありで.140、得点圏に走者ありで.138とピンチになるほど粘り強かった。


2019年は2勝0敗1セーブ、防御率2.12と好成績を残したが、BABIPが.225、LOB率が89.5%、FIPが3.52、xFIPが4.28と明らかに出来過ぎだった。
今季はクローザー候補になっているが、大きく成績を落とす可能性が高い。

5
ジョシュ・ヘイダー



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC

【成績】
https://www.fangraphs.com/players/josh-hader/14212/stats?position=P
https://www.baseball-reference.com/players/h/haderjo01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=623352

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

ジョシュ・ヘイダーは2012年のMLBドラフト19巡目(全体582位)でオリオールズから指名され、プロ入りした。
2013年7月31日にトレードでアストロズへ移籍した。
2015年7月30日にトレードでブルワーズへ移籍した。

2017年6月10日のダイヤモンドバックス戦でメジャーリーグにデビューした。
この年は35試合に登板して2勝3敗、防御率2.08を記録した。
2018年は55試合に登板して6勝1敗12セーブ、防御率2.43、81.1回で143奪三振(奪三振率15.82)の好成績を記録した。

2019年はクローザーとして起用された。
最終成績は61登板で3勝5敗37セーブ、防御率2.62、75.2回で138奪三振(奪三振率16.41)の好成績を記録した。
同年、ナショナルズとのワイルドカードゲームでは7回から登板するも、8回裏に二死満塁のピンチを招くとフアン・ソトに決勝打を許し、敗戦投手になった。
オフに2年連続で最優秀救援投手賞を受賞した。


ジョシュ・ヘイダー001

【平均球速】
4シームの平均球速は95.95マイルと速い。
チェンジアップの平均球速は89.61マイル、スライダーは82.05マイルだ。


ジョシュ・ヘイダー002

【最速】
4シームの最速は99.45マイルだ。
チェンジアップの最速は94.20マイル、スライダーは86.22マイルだ。


ジョシュ・ヘイダー003

【配球】
4シーム 84.00%
チェンジアップ 0.43%
スライダー 15.57%

事実上、4シームとスライダーの2球種だ。
4シームは横5.78インチ、縦9.76インチと横の変化は平均的で、縦の変化が大きい。
チェンジアップは横8.17インチ、縦3.59インチと横の変化も落差も大きい。
スライダーは横-4.12インチ、縦0.59インチと横の変化も落差も極めて大きい。


ジョシュ・ヘイダー004

【球種】
4シームの空振り率は24.13%で、チャップマンの11.66%を大きく上回るMLBで最高の4シームだ。
スライダーも24.73%で、チャップマンの21.45%を上回っている。


ジョシュ・ヘイダー005

【対左打者・対右打者】
左打者に.143、右打者に.158とほぼ変わらない。
左右どちらの打者にとっても攻略が難しい投手だ。


ジョシュ・ヘイダー006

【ピンチにおける強さ】
走者なしで.148、走者ありで.167、得点圏に走者ありで.148と走者を置いた方がやや打たれやすかった。


奪三振率が極めて高く、与四球率も被打率も極めて低いヘイダーだが、75.2回で15本と極端に本塁打を打たれやすかった。
驚異的な奪三振率16.41で、防御率0点台あるいは1点台を達成してもおかしくないヘイダーが防御率2.62なのはこんな弱点があるからだ。
シャーザーも同じだが、回転数が多い4シームは空振りを奪いやすいが、その代償として被本塁打が多い気がする。
それでもヘイダーは今季もそれなりの好成績を残すだろう。

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