マックス・シャーザー&ジェイコブ・デグロム

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カテゴリ: マンガ・アニメ

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僕だけがいない街

中学の入学式で加代はテニス部の勧誘を受けたが、「バカなの?」といって、そっけなく断っていた。
八代から悟が意識不明の重体になった報告を受けた加代はショックで教室を飛び出してしまった。
そんな加代の後をケンヤが追って、外でコートを渡していた。
そして、カズやヒロミもケンヤについていった。
悟が加代を助けたことで、孤立していた加代もこんなに友達ができていた。

次のページは病院でたくさんの機器を取り付けられて、意識不明になっている悟と看病で疲れ果てている佐知子のショッキングな姿が描かれていた。
加代は一緒に行こうかと持ちかけるケンヤの誘いを断り、1人で病院に向かった。
加代の内心では変わり果てた悟の姿にショックを受けただろうが、疲れている佐知子の手前もあって、いつも通りに振舞っていた。
加代は本当にいい子だね。

そんな加代を見て、佐知子も心から救われただろうなぁ…。
でも、加代は夜の帰り道でボロボロに泣いていた。
それからずっと加代は病院に通い続けた。


季節は移り変わり、加代たちは卒業式を迎えた。
「その足りない『何か』を埋めていくのが『人生』だと僕は考える」という八代の言葉が教室に響いた。
本来、この場にいるはずだった悟がいなくて、その言葉をいなかったはずの加代が聞いていた。
加代は悟が最後に加代の姿を見ていたあの公園で、八代の言葉の意味をかみしめていた。

中学に入って、部活にも入らず、病院通いを続ける加代を見て、佐知子も思うところがあった様子だ。
そんなとき、美里が高額の医療費の足しになるようにと思って、募金を提案した。
ヒロミが加代に教えてくるといったときに「加代は他にやることがあるべさ」といって止めたときの美里を見たら、美里も成長したんだなと思った。

加代が死んでいたら、美里がこんな風に他人に対する心遣いもできなかったんだろうなぁ。
悟が命をかけて、加代とヒロミの事件を止めたおかげで、周りの人間もいい方向に変わっていったのだと思ったよ。
そして、加代の代わりに募金に立つ美里が最高だったよ!!


毎日病院に来てくれる加代の後ろ姿を佐知子が病院の窓から見下ろしていた。
こういう演出が三部先生は実に上手いよね。
ケンヤも加代に「前に進むんだ」と声をかけていた。
加代が悟を思う心はみんなわかっているのだけど、加代自身の人生を大切にして欲しいという思いもあったのだろう。

翌日、加代が病院に行くと悟と佐知子の姿はなかった。
そして、ケンヤが加代に佐知子からの手紙を渡した。
佐知子は加代に感謝しつつ、加代自身の道を歩んで欲しいと書き記されていた。

加代は悟と行った思い出の木の下に向かった。
そして、雄大な自然を見ながら、自分の道を歩むことを決意したのだった。


私個人としては、加代は自分を助けてくれた悟のことが好きだったんじゃないかと思っている。
でも、自分のことを心配してくれる佐知子やケンヤの思いを受け取り、ここから新しい人生を歩んでいこうと決意したのだろう。

私は最初に昭和63年にタイムリープして、加代の殺害を食い止めたと思った矢先に加代の編みかけの手袋がごみ袋に入れられて、捨てられていたのがあまりにもショックだった。
あの演出を考えついた三部先生は本当にすごいと思った。
それがあったからこそ、加代が助かったときは心から安心し、涙が出てしまった。

あのエピソードが良過ぎて、アイリとのエピソードと比較すると、アイリの存在感が薄くなってしまった。
私はこのマンガは21世紀最高の作品だと思っている。
しかし、私的には加代が悟が目覚めるのをずっと待っていてくれて、2人が結ばれていたら、このマンガが人生最高のマンガになったと思っている。

もちろん、佐知子やケンヤの思いもわかるけど、私的には加代への思い入れが深いからね。
だから、私は悟が加代と結ばれて欲しかったと思っていたんだよ。


でも、加代も不遇だった頃を乗り越えた分、ヒロミと幸せになって欲しいよね。
加代は母親に愛してもらえなかった分、自分の子供に愛情を注いであげるんだろうね。
加代がずっと幸せに生きていけますように!!

5
戦闘空母

今日は戦闘空母(ガルマン・ガミラス版)の話をするよ。
私はガルマン・ガミラス帝国の戦闘空母がめちゃくちゃ好きなんだよ。
まずは何よりも濃緑の船体と真っ白な甲板というカラーリングがいいよね。
船体もガミラスの戦闘空母と比較してもスラっとしてて、カッコいいし。

ただ、ガルマン・ガミラス帝国の戦闘空母は甲板が回転して、砲塔が出現しないのは致命的だ。
ガルマン・ガミラス帝国は艦艇数が多いから、多目的艦の必要性が薄いのもわかる。
しかも、前回書いた二連三段空母が艦載機の収容数よりも兵装転換や出撃に重点を置いているので、その代わりに戦闘空母が収容数を稼ぐ必要があるというのもわかる。
さらにいえば、多目的艦は建造コストもかかるだろうし。

しかし、アニメなのだから、そんなリアリティーよりも甲板が回転して、砲塔が出現するというロマンを重視して欲しかった。
あれがあってこその戦闘空母じゃないか!!
このカラーリングとデザインで甲板が回転して、砲塔が出現したら、あまりのカッコ良さにショック死しただろうなぁ。
まあ、甲板が回転したら、砲塔類は船体と同じ濃緑がいいと思うけど。
3199はぜひ甲板が回転して、砲塔が出現するように変更して欲しいよね。

旧作でいえば、他のガルマン・ガミラス帝国の艦艇同様、この戦闘空母も全長522メートルと大型化しており、ガミラス版の戦闘空母の200メートル、デスラー戦闘空母の260メートルと比較しても、比較にならないほどの大きさになっている。


あと、ヤマトのプラモデルのパッケージを描いている人はめちゃくちゃセンスが良くて、船体を細目に描いて、しかも艦橋も低めに描いて、スラっとしたデザインに仕上げているんだよ。
実際にプラモデルを作るとパッケージの絵よりもスラっとしてなくて、艦橋も高過ぎて、パッケージほどカッコ良くないんだよ。
特に新型デスラー艦とか。

だから、私的にはプラモデルのデザインをパッケージに合わせた方がカッコ良くなると思っているんだけどね。
宇宙空間を航行するから、船体の形はどうでもいいのかもしれないけど、地球の艦船を見慣れた我々にはスラっとしていた方が艦船らしく見えるしね。


次回はデスラー砲艦について書くよ。
楽しみにしててね!!

5
僕だけがいない街

第44話は悟とケンヤが屋上で話をするシーンから始まった。
八代の逮捕以降の悟は八代の件から遠ざかっていた様子で、その間の話をケンヤが教える形で物語が進んだ。
八代が自分の兄を殺したときから34年が経過していた。
八代は捜査に協力的であったため、裁判はスムーズに進行し、死刑確定囚として、東京拘置所に収監されていた。

ケンヤが八代に面会したときも落ち着いていた、という話から、八代は自分の命が失われることに対する恐怖心がないというのは本当だったんだね。
そして、捜査にも協力的だったという事実から、私は八代は心の底で悟に自分のことを止めてもらいたかったという気持ちがあったのではないかと考えている。

前にも書いたけど、八代が単なるシリアルキラーなら、自分の犯罪を知っている悟をさっさと殺していたはずだ。
あえて、生かしておいて、記憶が戻るように手を尽くしている点からも、悟を殺そうとする一方で、自分を止めてもらいたいという気持ちがにじみ出ているような気がする。

八代が犯した殺人は30件を超えていたが、自分の兄、婚約者、恋敵、義父に対する殺人、悟と久美に対する殺人未遂とわかっている以外にも24件も犯罪を犯していたのか。
久美は悟が助けると確信していたし、子供に対する殺人がなかったというのは、八代が加代を助けたときから、少なくとも子供は殺さないという良心が芽生えたのではないかと思っている。

我々は善人か悪人かという二極で他人を判断しようとするけど、人間はそんなに単純な生き物ではないと思う。
八代は確かに悪い部分をたくさん持ち合わせた人間だけど、それでも八代には少しなりとも良心が残っていたから、子供を手にかけないようになったのだと思う。

八代だって、本当は苦しかったのかもしれない。
私も母親に虐待されていたからわかるけど、八代も兄に虐待されて、人間として大切な何かを失ってしまったのだろう。
蜘蛛の糸が見えたということで、殺人を正当化し、心のバランスを取って、生きてきたのではないだろうか?
しかし、全てが終わったとき、その糸は自分の心の弱さが見せていた幻想だと気がついたのかもしれない。
だから、自分の頭の上に糸が見えなくなっていたのだろう。


ケンヤは失われた時間はもう戻って来ないといって、悟に謝った。
そんなケンヤに悟は自分が踏み込めて行けたのはケンヤをはじめとする仲間がいたからだとお礼をいった。
「僕達…、子供の頃に憧れたヒーローにちょっとは近づけたかな?」と悟がいい、ケンヤが「そう信じたい」と返して握手したシーンは最高だった。


そして、登場人物のその後が描かれていた。
ユウキさんは奥さんや子供たちに囲まれて、幸せに生きていた。
カズは大工になった。
彩との出会いのシーンが描かれているので、私は彩と結婚したのだと信じている。
オサムは板前になった。
澤田さんはケンヤと仕事を続けていた。

加代はヒロミと結婚し、子供も大きくなって、幸せに過ごしていた。
考えてみれば、この2人は八代に殺されたカップルなんだよね。

久美は高校に合格し、悟も高卒認定に合格した。
ウソ泣きに決まっている、という佐知子がかわいいよね(笑)


悟は子供の頃に作文に書いていたヒーローになった。
そして、最初の人生と違って、一歩踏み込んでいったからこそ、親友も得られて、マンガもアニメ化されるくらいの人気作品になった。
それにしても、最初の人生で悟のマンガを酷評していた編集の豹変ぶりがひど過ぎる(笑)


悟は千葉の街を歩き、「再上映」もなく、今この瞬間こそが本当の歴史だと感じていた。
私は最初の人生がオリジナルで、やり直したのが今の人生だと思っていたので、そういうことかと深くため息をついた。
そして、「僕だけがいない街」というタイトルの意味がここで明かされた。
そういうことだったのかとまたここで大きなため息が出た。
このマンガは本当に奥が深いね…。


悟はアイリとの思い出が残る橋にたどり着いた。
そこにアイリが雪宿りに訪れた。
アオリで駆け寄ってくるアイリの後姿を見せて、次のページは見開きで、フカンで2人が近づいていくシーンを見せた。
この見せ方は本当にセンスがあるよね!!

駆け寄ってくるアイリを見て、悟は泣きそうになっている。
2人が出会ったのは偶然ではなかった。
本当の歴史でも2人は出会う運命だったのだ!!


…未来は常に白紙だ。
自分の意志だけがそこに足跡を刻める


という言葉と共にこのマンガが終わった。
私が読んだ21世紀のマンガの中で最高のマンガだったと思う。

私は年を取るにつれ、マンガに興味を失っていった。
それは自分の感性が廃れていき、色あせて、感動を失っていったことと同じだ。
でも、このマンガを読んで、私にも感性や感動が残っていたのだと思った。

三部先生も本当にお疲れ様でした!!
最高のマンガをありがとうございました!!

5
二連三段空母

私はヤマトシリーズの中で、ガルマン・ガミラス帝国の艦艇がいちばん好きなんだけど、その中でも特に好きなのが二連三段空母だ。
双胴の艦体が迫力があるし、着艦から発艦までがオートメーションで、しかも、発艦と同時に瞬間物質移送されるというアイデアが素晴らしかった。
ヤマトⅢは次元潜航艇も出てきたし、アイデア的に素晴らしい艦艇が多いんだよね。

話しを元に戻すと、宇宙まで領土を増やすとより多くの艦艇が必要になり、人的資源も限りがあるので、1隻当たりの乗組員を少なくする必要がある。
だから、私は二連三段空母のアイデアは理にかなっていると思う。
それに瞬間物質移送もそれまでは違和感を感じなかったけど、二連三段空母を見てからはわざわざ瞬間物質移送機搭載艦の前に行って、停止し、そこから瞬間物質移送されるというのは非常に手間がかかると考えるようになった。
ちまちま数機ずつ瞬間物質移送している間に敵がワープで逃げてしまう可能性があるからね。

二連三段空母の防御力が弱いという意見も見たことがあるけど、身も蓋もないことをいえば、ヤマトの雑魚敵はみんなそうなんだから、気にすることもない。
一言でいえば、アニメのご都合主義なんだし。

それはそうと、私もネットで知ったんだけど、あの三段空母の甲板は上から雷撃機用、爆撃機用、戦闘機用と決まっているらしいね。
たぶん上で書いたオートメーションシステムに対応しているんだろう。
宇宙空間なのに雷撃機と爆撃機の違いって何だろうと思うけど(笑)


でも、何かの資料で二連三段空母はオートメーションシステムがあるから、巨大な船体の割に搭載機の数は多くないと書かれていた。
まあ、兵装を削って搭載機を増やしたであろう戦闘空母がいるから、搭載機数の多さはそっちに任せて、二連三段空母はオートメーションシステムに特化させた空母なのかもしれないね。

今の絵のクオリティーで二連三段空母や戦闘空母を見れると嬉しいけど、新型デスラー艦はまたリメイクスタッフのエゴむき出しで、ノイ・デウスーラみたいに全く違ったデザインにされそうで嫌だなぁ…。
お願いだから、ガルマン・ガミラス帝国の艦艇は全てデウスーラⅢ世みたいに原型を留めた形のリニューアルにして欲しいよね。

5
僕だけがいない街

読者の焦る気持ちをいなすように八代との直接対決は風景描写で始まった。
そして、次のページは2人を天から見下ろす見開きだった。
このじらし方がたまらない。


その次のページでやっと2人の会話が始まる。
全てを終わらせに来たという悟に対し、八代はその君を殺す準備中だったと返した。
八代は悟が必ずつり橋にたどり着くと確信していた。

しかし、八代の計画よりも早く悟はつり橋に辿り着いた。
八代は久美のスケジュール表を改ざんし、19時にさざんか荘に集合にしていた。
その15分間につり橋に罠を仕掛けて、悟を焼き殺す予定だったのだろう。

八代は久美を本気で殺すつもりだったが、悟がそれを防ぐことも確信していた。
その上で悟を殺すつもりだった。
八代にとって、殺す意義があるのは「他者の死に抗う」悟で、記憶を取り戻した悟でなければいけないらしい。

そんな悟を殺すことに快楽を感じる一方で、私個人としては、八代の心の底に良心が多少なりとも残っていて、自分を止めて欲しいという気持ちもあるのではないかと思っている。
そうでないと、わざわざ悟の記憶が蘇るように仕向けたりはしないだろう。
悟が期待を超えて、手が震えるほどに感動しているのは自覚していただろうけど、自分を止めて欲しいという自覚はなかっただろう。


次に八代は悟が困難に直面しているときの目の輝きの話を始めた。
そして、八代が魅了され、恐れた目の輝きの正体について尋ねた。
その問いに悟は「やり遂げたい」っていう意志だ、「前に踏み込む覚悟」だよ、と答えた。
八代の目にはそういって前に進んでくる現在の悟と小学5年生の頃の悟が重なって見えた。

悟は八代の目の前まで来て、「僕を支えているのは大切な仲間達がくれたたくさんの言葉だ」といった。
そして、その次のページの見開きが私の人生で見た最高の見開きだった。
私はこのページを見たときに、あまりの素晴らしさに時が止まったようにこのページを見続けていたんだよ。
本当に心を奪われるよね!!

それらの言葉の中でも悟の心にもっとも響いていたのは、「心の中に空いた穴を埋めたい」という言葉だった。
しかも、その言葉は17年前に八代の犯罪を止める原動力にもなっていた。
悟はその言葉の意味を考え、人それぞれの心の中に自分が存在していることに気がついた。
最後にアイリと会ったことで、悟の記憶は完全に戻り、八代を止める覚悟も蘇った。


悟の言葉を聞いた八代は小学生の悟から「その言葉」を聞いて驚いた、と答えた。
次のページで満点の夜空と共に「小学校の卒業の日、ぼく自身が八代先生の口から聞いた言葉だ」と悟が答えた。
このセリフと共に星空を描くというセンスがたまらない。
「このセンスは素晴らしい」と心から感動したのは榎本ナリコ先生の『センチメントの季節』と船戸明里先生の『祈りの季節』、そしてこのマンガを読んだときの3回だけだ。

悟は続けて、八代にタイムリープの秘密を打ち明けた。
八代は明らかに動揺している様子だった。
「信じてくれる」という悟の言葉に、八代は目の色を失い、あまりにも衝撃的な事実にフリーズした様子だった。
しかし、徐々に目に光が蘇ってきて、その事実を理解する様子が手に取るようにわかった。
何て上手い描写なのだろう。

次のページの見開きで、夜空が花火で満たされる背景と共に「信じるよ、悟」というセリフを持ってくるセンスがすごい。
この一連のシーンはマンガという表現媒体でありながら、まるで動画を観ているような躍動感があった。
マンガを読んでいて、ここまで作品に引き込まれたのは初めてだ。


八代の答えを聞いた悟は落ち着いた様子で「ケンヤでさえ信じなかったよ…」といった。
八代は「世界中で唯一人、僕だけが信じられる話だ」と返した。

さらに悟は「勇気ある行動の結末が悲劇であっていいハズがない」という八代の言葉を使って、八代を止めようとした。
八代はこの言葉を聞いて、覚悟を決めた。
それは悟を道連れに自殺することだった。

しかし、悟は八代に突進し、2人でつり橋の下の川に飛び込んだ。
「人の意志の力は医学をも超えるらしいよ」という言葉から、悟の脚が治っていたのだろう。
だから、予定よりもずっと早くつり橋に辿り着いたと思われる。


川に飛び込んだ2人をケンヤや佐知子たちがボートで助けに向かった。
茫然と浮かんでいる八代は澤田が救い上げた。

悟たちに取り囲まれた八代は目線をそらし、川に映った自分の姿を見た。
そこには蜘蛛の糸がなかった。
八代が婚約者を殺したときには見えていた糸も消えてしまったのだ。
いつでも自分自身の糸を断ち切ることができると思っていた八代はその権利すら失っており、力ない自虐の笑い声だけが出てきた。

夜空に花火が打ちあがり、「花火…、きれいだったね」というセリフが響いていた。
八代が逮捕されたとしても、世の中のほとんどの人間には影響がなく、いつもと同じように世界の時間は流れているといいたげなシーンだった。
こういう終わり方がまたセンスの高さを感じさせるね。

私はこのマンガがお涙頂戴でクドクドとセリフで解説せず、読者の心に解釈を委ねているのがすごく好きなんだよ。
だから、こんなに心に深く突き刺さるのだろう。
ついに八代との対決が終わったのだ…。

5
新型デスラー艦

今日は新型デスラー艦のことを書くよ。
私はヤマトの中でもガルマン・ガミラス帝国のメカがいちばん好きで、中でもこの新型デスラー感がいちばん好きだ。
デザイン的にはデスラー戦闘空母の方が好きなんだけど、ハイパーデスラー砲搭載の最強艦というのが最高だからね。
しかも、ブラックホール砲を振り切るくるくらいの高出力だし。


新型デスラー艦

ただ、当時から思っていたんだけど、新型デスラー艦のプラモデルは今一つなんだよね。
船体中央部のふくらみが大き過ぎるし、艦橋が高過ぎるんだよ。
地球の海に浮かべたら、重心が高過ぎて、強風が吹いただけで、あっという間に転覆しそうだ。

それはともかく、上記のプラモデルの絵みたいに船体中央部のふくらみを抑えて、艦橋も低くして、全体的にスレンダーなデザインにした方がカッコいいと思う。
プラモデルみたいにしてしまうと、すごくバランスが悪くて、カッコ悪く見えてしまうからね。

個人的にはデウスーラⅢ世みたいに原型を留めた形でリニューアルして、3199に登場させて欲しい。
でも、またリメイクのスタッフが自分の爪痕を残したいというエゴに駆られて、ノイ・デウスーラみたいにオリジナルデザインにされそうな予感がする。
私はデスラー艦が大好きなのに、ノイ・デウスーラがデスラー座上艦だと知ったときはガッカリしたからね。
他のガミラス艦艇とデザインが違い過ぎて、違和感しか感じないし。

3199の大型戦闘艦はほぼ同一のデザインだから、新型デスラー艦もそうなるだろうと思わせておいて、またオリジナルデザインにされそうな気がするんだよ…。
本当にこういうのはやめて欲しい。


次回は二連三段空母の話をするよ。
楽しみにしててね!!


宇宙戦艦ヤマト2205-01

宇宙戦艦ヤマト : マックス・シャーザー&ジェイコブ・デグロム
https://strasburg37.blog.jp/archives/cat_404092.html

毎週日曜日にこのブログで宇宙戦艦ヤマトの記事を書いています。
宇宙戦艦ヤマトの過去記事は上記リンク先で見れるので、ぜひ見て下さいね!!

5
僕だけがいない街

ケンヤが八代の害が及ばないように久美を見守っていた。
悟たちが八代の身柄を拘束するだけではなくて、八代を逮捕できるだけの証拠を押さえなければいけないところが難しいところだね。
悟はケンヤや澤田さんという仲間がいるけど、八代は1人で戦っているのだから、本当に手ごわい相手だと思う。

私も後のネタバレでやっと気がついたんだけど、ケンヤが持っているスケジュールではさざんか荘に19:15に集合になっている。
そして、澤田さんは八代の仕掛けを3つ回収した。
さらに澤田さんは駐車場の管理室で八代を待ち伏せしていた。

悟と佐知子の会話は最高だったね。
佐知子は本当にいい母親だと思うよ。
そのとき、ケンヤから電話があり、19時15分になっても久美が来ないといった。


八代は仕掛けが回収されて、焦りがあったはずなのに、「生」というものを実感している、といって、感動に震えていた。
やっぱり、八代はサイコパス独独の感性を持ち合わせているよね。

ここで八代が盗聴器やさざんかの集いを仕掛けたことが明かされた。
さらに八代は悟の記憶が蘇ったことにも気がついた。
やっぱり、八代は生半可な頭の良さではないよね。
しかも、携帯電話のことも気がついているし。

八代は自分が逮捕されて、死刑になるという恐怖よりも、悟とのスリリングな対決をしたいという欲望の方がはるかに勝っているんだね。


悟は久美の携帯もつながらずに焦りを感じ始めるが、心を落ち着かせて、過去の再上映を思い出して、違和感を感じ取ろうとした。
悟は佐知子がいたことに気がつかなかったが、その佐知子に何か違和感を感じないかと尋ねた。

佐知子はこのイベントに八代先生が参加していると答えていたけど、どの時点で気がついたのだろう?
しかも、佐知子は八代が真犯人だと知らないはずなので、何で知人である八代に声をかけなかったのだろう?
もし、声をかけていたら、最初のときみたいに佐知子の命が奪われていただろうね。

そして、佐知子は水筒がなくなっていることを指摘した。
ここで悟は美里の事件を思い出した。


久美は紙に書かれた通り、19時にさざんか荘に来た。
久美は指示通りにボート小屋に段ボールを持っていき、水筒の中身を飲んで、ボートに向かった。
間接キスになるので、照れている久美がかわいいよね。

八代は悟の水筒を使い、薬物を使って、久美を殺害し、悟を犯人に仕立て上げようとしていた。
八代はこの期に及んでも、そこまで考えているのがすごいよね。
悟はボート小屋に辿り着き、1番のボートがないことに気がついた。
悟の観察力も本当にすごいよね。
マンガ家になる人って、これくらいの観察眼がないといけないんだろうなぁ。
そのとき、久美がボートで眠っていて、そのボートが沈もうとしていた。

悟は美里の事件のことを思い出しつつ、頭をフル回転させた。
そして、結論を得た。
「判ったよ。八代先生」といったときの横顔のアップがカッコ良かったね!!


八代は灯油缶を持って、つり橋でロープを張り巡らせていた。
八代は悟のことを思い出し、喜びで高揚していた。

しかし、そこで悟と遭遇した。
八代はつり橋の真ん中で、悟は橋を渡り切った先に立っていた。
悟目線からのアングルと八代目線からのアングルの見開きが最高じゃないか!!

その次のページの2人の再開の見開きも最高だね!!
2人にトーンをかけて、背景を白にするセンスが最高だね!!
三部先生は白い背景を使うのが本当に上手いと思う。
次のページで2人は真剣な表情になった。


ここで今回の話が終わった。
ついにこの2人の対決もクライマックスだね!!
本当に続きが気になるよね!!

5
宇宙戦艦ヤマト2205-02



【宇宙戦艦ヤマト】 ヤマトよ永遠に REBEL3199 ガルマン・ガミラス帝国vsボラー連邦を考察する 第3回 ボラー連邦の軍事力について考える : マックス・シャーザー&ジェイコブ・デグロム
https://strasburg37.blog.jp/archives/41681165.html

上記リンク先の過去記事で書いているんだけど、ボラー連邦はブラックホール砲があるから、デザリアムよりも強いはずだ。
旧作の暗黒星団帝国はデスラー砲や波動砲に耐性があることで、放送当時のインパクトは強かった。
しかし、それを打ち破るハイパーデスラー砲が登場したことで、圧倒的な強さも地に落ちてしまった。
というのも、暗黒星団帝国はゴルバやデザリアムの耐久性以外にこれという技術がないからね。

ところで、『新たなる旅立ち』でメルダーズが話していた星間戦争の相手はボラー連邦だという説があった。
上の動画でもデザリアムとボラー連邦が戦争をしているカットもある。
リメイク版では地球と同盟国になっているガルマン・ガミラス帝国の惑星破壊ミサイルが太陽を直撃するとまずいので、デザリアムの惑星破壊ミサイルが太陽を直撃するシナリオに変更されるのかもしれない。

ただ、デザリアムがボラー連邦を一方的にやっつけるようなシナリオにしてしまうと、REBEL3199におけるガルマン・ガミラス帝国とボラー連邦の戦いが盛り上がらなくなってしまう。
その逆だとヤマトとデザリアムの戦いが盛り上がらない。
なので、地球でもガルマン・ガミラス帝国でもない星間国家同士の戦争は表現が難しい面があるよね。
まあ、デザリアムとボラー連邦の戦争は本格的には描かれないと思うけどね。
でも、デザリアムとボラー連邦をへとへとになるまで戦わせて、両国が疲れ切ったところを地球とガルマン・ガミラス帝国が叩いた方が良さそうな気がするけどね(笑)


私的にはリンク先でも書いた通り、ブラックホール砲があるから、ボラー連邦の方が強いと思うけど、シナリオ的にヤマトの敵を強く描こうとするだろうから、デザリアムの方が強いという描かれ方になるんだろうね。
ただ、2202であまりにもガトランティスを強大に描きすぎたから、相対的にデザリアムの方が弱く感じることになるとは思うけどね。

このブログで繰り返し書いているけど、旧作でガミラス帝国は暗黒星団帝国にやられっ放しなので、3199ではガルマン・ガミラス帝国がデザリアムに一矢報いて欲しいよね。
個人的に3199にいちばん期待しているのはそれなんだけど(笑)


3199の公開まであと5ヶ月もあるから、ヤマトの艦艇の話でも書こうかな。
来週は「新型デスラー艦」のことを書こう。
楽しみにしててね!!


宇宙戦艦ヤマト2205-01

宇宙戦艦ヤマト : マックス・シャーザー&ジェイコブ・デグロム
https://strasburg37.blog.jp/archives/cat_404092.html

毎週日曜日にこのブログで宇宙戦艦ヤマトの記事を書いています。
宇宙戦艦ヤマトの過去記事は上記リンク先で見れるので、ぜひ見て下さいね!!

5
僕だけがいない街

道中、八代は指を叩くだけではなく、手まで震わせながら、車を運転していた。
八代が単なる快楽殺人鬼なら、これ以降も殺人を続けるためにもさっさと悟を殺してしまった方が賢明だ。
いくら証拠がないとしても、自分の正体を知っている人間を生かしておくのは危険だからね。

しかし、普通の人間には理解しがたいところではあるけど、八代は心の底からこの状況を楽しんでいるんだろうな。
自分でも生に対する執着が薄いといってたけど、そうでなければ、悟の意識が戻った時点で、自分の身の安全を確保するために殺そうとするだろうしね。


山茶花池公園についたときの久美はめちゃくちゃかわいいね。
やっぱり、三部先生の絵柄はかわいいし、読みやすいし、本当にいい絵柄だね。
悟の件は匿名掲示板でも話題になっていて、八代もその掲示板を見ていた。
というか、ハッキリとは書かれてないけど、このスレも八代が作ったのだろう。

久美が佐知子と弁当を運んでいる隙に八代は練炭などの道具を建物の中に隠し、灯油缶を持って、外出した。
そして、イベントも始まり、久美は悟や佐知子と一緒に楽しいひとときを過ごしていた。

久美は悟と別行動になったが、その瞬間に佐知子からメールが届いた。
しかし、当の佐知子は携帯を置き忘れていた。
久美が向かった建物には八代がいたから、これは八代の罠っぽい雰囲気が漂っていた。


ここで悟の回想シーンになった。
以前、悟の記憶が蘇ったのに、何でケンヤにその旨を伝えないのかと疑問に思っていた。
しかし、ケンヤの事務所には盗聴器が仕掛けられていたので、八代を欺くためにわざと記憶が戻ってないふりをしていたのだ。
ケンヤは澤田さんと合言葉を交わし、悟の病院に向かった。

そこで悟はケンヤに八代が真犯人だと伝えたが、ケンヤも八代が真犯人だと目星をつけていた。
そして、悟はアイリがくれたヒントから、西園まなぶが八代だということまで見抜いていた。

八代は盗聴器を仕掛けるときにヒントを残していったけど、これを見ても、生粋の殺人鬼ではないと思った。
わざわざ見つかるようなことをするのは、八代にも良心の呵責があって、自分を止めてもらいたいという気持ちもあるんじゃないかな。
人間って善悪二元論で語れるほど単純ではないし、八代も今回のリバイバルで加代を助けたのだし、少なからず良い性質も持っているのだ。
このマンガの中では表現されてなかったけど、罪の意識も少なからずあったんじゃないかと私は思っているんだよ。

今回のイベントを企画したのは八代で、八代は悟を罠にはめて殺害するつもりだった。
その一方で、悟が自分を止めて欲しいという気持ちもあって、両者の間を揺れ動くのが正直な心情だったような気がする。


悟は以前、八代が使った手で携帯に工夫を施した。
そして、悟は八代が佐知子の携帯を盗んで使用することまで見破っていた。
八代の殺人を止めるだけではなく、殺人の証拠をつかんで、起訴するまでしなければいけないので、悟も慎重に事を進める必要があった。
でも、ここまで何度も八代の手の内を見てきたから、きっと今回は大丈夫なはずだ。
先手を打たれていたことを知った八代は呆然とし、体が震えていた…。

いよいよクライマックスが近づいてきたね。
悟と矢代の対決が本当に楽しみだね!!

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宇宙戦艦ヤマト2205-13

私は新たなる旅立ちでガミラス艦隊が暗黒星団帝国艦隊に圧倒され、ゴルバにはデスラー砲も通用せず、「石ころのようなエネルギー弾」と嘲笑された屈辱を忘れていない。
「ガルマン・ガミラス帝国vsデザリアムを考察する」みたいな企画をするときは細かいところから比較していって、最後にゴルバもデザリアム本星もハイパーデスラー砲があればやっつけられるから、ガルマン・ガミラス帝国が勝つよね、みたいな書き方の方がいいに決まっている。
しかし、上記のように暗黒星団帝国には積年の恨みがあるから、3199ではガルマン・ガミラス帝国がゴルバやデザリアム本星を倒すシーンが見たい。


以前書いたように、『永遠に』はサーシャの扱いがあまりにもひど過ぎる。
スターシャも1年しか生きてない自分の娘に地球のために死ね、みたいなことをいうのはあんまりだし、守兄さんも娘を残してアッサリ爆死したのも大人になった今でも消化しきれていない。
守兄さんはもう死んでいるから仕方がないとしても、リメイク版の3199ではサーシャを生き残らせるシナリオに変えて欲しい。

個人的にはハイニがあんなにアッサリ死ぬのは不自然だから、生き残って、デザリアムの捕虜になっていて、サーシャを助けて脱走するというシナリオに変更すればいい。
そして、デスラーがサーシャを救出した後、ハイパーデスラー砲でデザリアム本星、ゴルバ、グロデーズをせん滅すれば最高だ。


話しが脱線したけど、ゴルバやデザリアム本星がデスラー砲や波動砲に耐性があるだけが取り柄なのだから、ハイパーデスラー砲が使えたら、大した強さでもないのでは?
デザリアムハンマーも波動砲に対しては耐性がなく、ガミラス本星を人質に取られた形になったから、デスラー砲が使えずに苦戦しただけだしね。

それとデザリアムのキャラはハゲのキモメンなのに偉そうなのがムカつく。
アルフォンやグロータスは髪の毛があるけど、あれはウィッグではないかと私は思っているんだよ(笑)
でも、あれだけハゲが多いとキャラの描き分けが難しいよね。
まあ、二十数話になるから、新キャラとかも出てきて、ハゲが多い設定も変わるのかもしれないけど。


本当はもっと細かく検証しようと思っていたんだけど、今日はお出かけする予定で、時間がないから、これで終わるよ。
来週は「ボラー連邦vsデザリアムを考察する」を書く予定だ。
来週は連休で時間があるから、もっと細かく考察するから楽しみにしててね!!


宇宙戦艦ヤマト2205-01

宇宙戦艦ヤマト : マックス・シャーザー&ジェイコブ・デグロム
https://strasburg37.blog.jp/archives/cat_404092.html

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