【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%88
【成績】
https://www.fangraphs.com/players/lucas-giolito/15474/stats?position=P
https://www.baseball-reference.com/players/g/giolilu01.shtml
【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=608337
【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x
2012年3月、高校3年時に右肘を故障したが、6月にはMLBドラフト1巡目(全体16位)でナショナルズから指名を受けた。
契約直後にトミー・ジョン手術を受ける。
高校時代は100マイルの4シームが売り物だったが、2016年にメジャーリーグ昇格を果たしたときは最速96.66マイルと球速が低下していた。
このためアダム・イートンとの交換要員として、レイナルド・ロペスと共にホワイトソックスへと放出された。
2017年は3勝3敗、防御率2.38、2018年は10勝13敗、防御率6.13と波が激しかったが、2019年は14勝9敗、防御率3.41とまずまずの成績を残した。
【平均球速】
4シームの平均球速は2018年の92.96マイルから94.61マイルと1.65マイルも上昇した。
チェンジアップの平均球速は81.98マイル、スライダーは84.86マイル、カーブは79.77マイルだ。
【最速】
4シームの最速も98.10マイルで1.11マイル速くなった。
チェンジアップの最速は86.46マイル、スライダーが88.78マイル、カーブが82.76マイルだ。
【配球】
4シーム 55.02%
チェンジアップ 26.03%
スライダー 14.81%
カーブ 4.13%
投球は4シーム、チェンジアップ、スライダーの3球種が95.87%を占める。
球速が上がったので、シンカーを全く投げなくなり、速球系は4シーム1本に絞った。
4シームは、横は-4.27インチ、縦10.29インチと横の変化は小さく、縦の変化はかなり大きい。
チェンジアップは横は-5.81インチ、縦6.59インチと変化は小さい。
スライダーは横は1.64インチ、縦2.88インチの変化だ。
カーブは縦4.06インチ、横-9.46インチと横の変化は小さく、落差はメジャーリーグでもトップクラスの大きさだ。
【球種】
2018年と比較するとカーブを除く全球種の空振り率が向上している。
4シームの空振り率が5.64%→12.75%、チェンジアップが17.39%→19.09%、スライダーが16.96%→19.47%、カーブが6.58%→5.17%となっている。
球速が上がったことが空振り率の向上につながっている。
【対左打者・対右打者】
左打者に.172、右打者に.235と左打者に滅法強い。
左打者に対しては4シームの被打率が.174、チェンジアップが.151と圧倒した。
【ピンチにおける強さ】
走者なしで.218、走者ありで.182、得点圏に走者ありで.206と走者を置いた方が打たれにくかった。
球速が上がったことにより、14勝9敗、防御率3.41と2番手クラスの投手に成長した。
ただ、ジオリートは波が大きな投手であり、耐久性にも疑問符がついているので、この成績が続けられる保証はない。
また、ジオリートを放出したのはナショナルズの失敗だったという意見もあるが、世界一を狙っているナショナルズが10勝13敗、防御率6.13の投手を使い続けることは不可能だっただろう。
育成が上手く、100敗もしているので辛抱強く使い続けることが可能だったホワイトソックスだから成功できたのだといえる。
ナショナルズが交換要員で得たアダム・イートンがポストシーズンで見せた勝負強さを考えれば、ナショナルズにとって必要なのはジオリートではなく、イートンだったのだろう。