【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%82%B9
【成績】
https://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=15047&position=P
https://www.baseball-reference.com/players/v/vothau01.shtml
【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=608723
【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x
オースティン・ボスは、2013年のMLBドラフトでナショナルズから5巡目(全体166位)で指名を受けた。
2016年まではマイナーリーグで順調に育ったが、2017年は4勝12敗、防御率5.94の大乱調だった。
プロスペクトランキングでも2017年開幕前はチーム8位だったが、2018年にはトップ30圏外になった。
2018年はオフに取り組んだストレッチトレーニングの甲斐もあり、最速が93マイルまで上がった。
この成果もあって、3Aで18.2回、防御率0.96を記録すると、4月29日にMLB初昇格を果たした。
MLB1年目は1勝1敗、防御率6.57だった。
2019年開幕をマイナーリーグで迎え、4勝6敗、防御率4.34だった。
ローテーションの穴を埋めるためにメジャーリーグ昇格を果たし、2勝1敗、防御率3.30の好投を見せた。
飛躍を期待された2020年は2勝5敗、防御率6.34と散々だった。
飛躍を期待された2020年は2勝5敗、防御率6.34と散々だった。
【平均球速】
年々上昇していた4シームの平均球速は0.48マイル落ちて、92.47マイルとなった。
チェンジアップの平均球速は85.58マイル、カーブは78.71マイル、カッターは87.04マイルだ。
【最速】
4シームの最速も落ちて、95.30マイルとなった。
おととし急激に球速が上がった反動が来たのかもしれない。
【配球】
4シーム 61.45%
チェンジアップ 2.42%
カーブ 23.00%
カッター 11.76%
スプリッター 1.37%
4シームの変化は横-3.56インチ、縦8.79インチと横の変化は小さいが、縦の変化は大きい。
チェンジアップは横-5.70インチ、縦5.17インチと横・縦ともに変化は小さい。
カーブは横7.71インチ、縦-3.70インチと横の変化は小さいが、落差は大きくない。
カッターは横0.61インチ、縦4.02インチだ。
スプリッターは横-6.58インチ、縦2.33インチだ。
【球種】
4シームの空振り率は9.90%→8.38%とわずかながらも落ちた。
変化球もチェンジアップの空振り率が18.87%→17.39%、カーブが20.86%%→11.87%、カッターが17.95%→16.96%と全ての球種で空振り率が落ちている。
特に決め球のカーブの落ち込みが深刻だ。
カーブのボール率が35.97%→42.01%と悪化し、打者がボール球に手を出さなくなったのが2020年の低迷の原因だ。
【対左打者・対右打者】
左打者に対しては被打率.295、右打者には.269と左打者に極端に打たれやすかった。
4シームの被打率は左打者が.344、右打者が.313と左右関係なく打ち込まれた。
その一方で、カーブの被打率は左打者が.200、右打者が.138と左右関係なく通用した。
【ピンチにおける強さ】
走者なしの被打率が.291、走者ありの被打率が.267、得点圏に走者ありで.264と走者なしの場面で極端に打たれやすかった。
2019年は好成績を残したが、BABIPが.257、LOB率が78.6%、FIPが3.79、xFIPが4.44と出来過ぎだった。
2020年は2勝5敗、防御率6.34と壊滅的な成績だったが、BABIPが.297、LOB率が72.4%、FIPが6.41、xFIPが5.78と実力通りの成績となっている。
決め球のカーブのストライク率を高め、4シームを改善するより他にない。
ナショナルズは4番手投手をFAで獲得することが予想されるため、まずはボスやフェディーとの競争に勝ち抜き、先発5番手の地位を確立する必要がある。