Nationals Nation

スティーブン・ストラスバーグ、マックス・シャーザー、タナー・ロアーク、ダニエル・マーフィー、ブライス・ハーパー、トレイ・ターナー、マイケル・コペック、イチロー、ワシントン・ナショナルズ、佐倉絆ちゃん、友田彩也香ちゃん、星美りかちゃん、天使もえちゃん、鈴村あいりちゃん、大橋未久ちゃん、石原莉奈ちゃん、音市美音ちゃん、波多野結衣ちゃん、かさいあみちゃん、アタッカーズ、橋本環奈ちゃん、辰巳シーナちゃん、恵比寿マスカッツについて語る星鈴のブログです。

カテゴリ:MLB > MLB好投手列伝

5
ルイス・カスティーヨ



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%A8_(%E6%8A%95%E6%89%8B)

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=15689&position=P
https://www.baseball-reference.com/players/c/castilu02.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=622491

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

2011年12月にジャイアンツと契約してプロ入りした。
2014年12月にマーリンズへトレードされた。
2017年1月19日にダン・ストレイリーとのトレードで、アイザイア・ホワイトらと共にシンシナティ・レッズへ移籍した。
2Aで14試合に先発登板して4勝4敗、防御率2.58の成績を残し、6月23日にメジャーリーグ初昇格を果たした。
100マイルを超える速球と切れ味鋭いチェンジアップとスライダーでメジャーリーグ屈指の好投手となる可能性を秘めている。


20171216-01

【平均球速】
4シームの平均球速は97.87マイルとメジャーリーグでも屈指の球速だ。
シンカーの平均球速は97.29マイル、チェンジアップの球速は87.79マイル、スライダーは85.42マイルといずれも速い。


20171216-02

【最速】
4シームの最速は100.55マイル、シンカーは99.57マイルだ。
チェンジアップの90.01マイル、スライダーは85.42マイルだ。


20171216-03

【配球】
4シーム 50.56%
チェンジアップ 11.60%
スライダー 22.64%
カーブ 15.12%

速球系の球が全体の6割を超えている。
4シームは、横-6.28インチ、縦8.32インチの変化だ。
チェンジアップは、横-8.12インチ、縦2.04インチだ。
4シームとチェンジアップの球筋はストラスバーグに似ている。
スライダーは4シームは、横-0.27インチ、縦0.43インチとシャーザーのスライダーよりも変化が大きい。


20171216-04

【球種】
4シームの空振り率は10.01%とまずまずだ。
シンカーは他の投手もそうだが空振り率は5.45%と低い。
チェンジアップは22.98%、スライダーは15.81%と素晴らしい。
被打率もチェンジアップが.124、スライダーが.091と完璧だ。
球速の割に変化球の方がいい点もストラスバーグに似ている。

ただ、スライダーは曲がりが大き過ぎるため、制球に苦しみがちで、44.65%がボールになる。
もう少しスライダーの曲がりを小さくした方がいいのではないかと思う。
コマンドが良くなれば防御率2点台を狙える才能がある。


20171216-05

【対左打者・対右打者】
左打者が.181、右打者が.211だった。
左打者に対してはチェンジアップの被打率が.109、スライダーが.000と変化球が効果を発揮していた。


20171216-06

【ピンチにおける強さ】
走者なしが.175、走者ありが.239、得点圏に走者ありが.164と走者を置いた方が打たれやすかった。
この点は経験を積んでいけば解消されるだろう。


2018年注目の若手投手だ。
マーリンズは10勝9敗、防御率4.26というどこにでもいるような平凡な投手であるストレイリーを獲得するためにこんないい若手投手を放出してしまったことを後悔するだろう。
まずは経験を積んで、2~3年後はサイ・ヤング賞を争うような投手になって欲しい。

5
マット・ハービー



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%BC

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=11713&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/h/harvema01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=518774

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

2010年にドラフト1巡目(全体7位)で指名されてメッツに入団。
2012年にメジャーに昇格し、2勝3敗ながら、防御率2.73、59.1回で70三振の好成績を挙げた。
2013年は、8月下旬の時点で9勝5敗、防御率2.27だったが、肘の故障でシーズンを終え、オフにトミー・ジョン手術を行った。
2015年にメジャーに復帰し、13勝8敗、防御率2.71の好成績でカムバック賞を受賞した。
2016年以降は成績も下降しており、ニューヨークではジョバ・チェンバレンと同じ道を歩むのではないかと懸念されている。


20171203-19

【平均球速】
2015年に復帰したときは、4シームの平均球速は96.46マイルと故障前とほとんど変わらない球速だった。
しかし、これ以降球速が下落傾向にある。
トミー・ジョン手術の復帰1年目は球速も故障前と変わらないが、2年目以降に球速が落ちるケースが多い。
3年目の2017年にはメジャーリーグ昇格後では最低の平均球速94.42マイルとなった。


20171203-20

【最速】
4シームの最速は依然として98.63マイルであるが、2013年と比較すると3.17マイルも落ちている。
球速の下落傾向に歯止めがかからない状態だ。


20171203-21

【配球】
4シーム 59.21%
チェンジアップ 11.18%
スライダー 22.61%
カーブ 6.94%

全体の約6割が速球で、約4割が変化球だ。
しかし、4シームの被打率は.330と目も当てられない状態で、カーブも.370と壊滅状態だった。
球速から考えても4シームがここまで打ち込まれるのはフォームなどの問題もあるのではないだろうか?
最近、何かと比較されているジョバ・チェンバレンですらここまで打ち込まれることはなかった。
BABIPも.307、FIPが6.37、xFIPが5.39なので、極端に運が悪かった訳でもない。


20171203-22

【球種】
4シームの空振り率は6.08%、チェンジアップは12.83%、スライダーは11.90%、カーブが12.93%とどの球種も平凡で絶対的な球がない。
2016年は唯一スライダーだけは18.44%あったのにそれすら劣化してしまった。
4シームだけではなくて、変化球まで劣化したのでは打つ手がない。


20171203-23

【対左打者・対右打者】
左打者が.326、右打者が.261だった。
左打者に極端に弱い傾向があったがさらにその傾向が顕著になってきた。


20171203-24

【ピンチにおける強さ】
走者なしが.305、走者ありが.276、得点圏に走者ありが.192とピンチになるほど打たれにくかったが、これだけ走者が多いと防御率も6.70になってしまう。


勝負の年と思われていた2017年は壊滅的な成績だった。
シンダーガードやデグロムは今後サイ・ヤング賞を獲得する可能性もあると思うが、ハービーは現状だとローテーションに残れるかどうかも不透明だ。
ここまで劣化するとは誰もが予想できなかったに違いない。

5
s-ジェイコブ・デグロム



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%A0

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=10954&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/d/degroja01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=594798

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

2010年のドラフト9巡目(全体272位)で指名されてメッツに入団。
トミー・ジョン手術のリハビリから復帰した2012年からマイナーで投げ始めた。
2013年まではいい成績を残せなかったが、2014年に突如ブレイクし、メジャーリーグに昇格した。
メジャーリーグでは9勝6敗、防御率2.69の好成績を残し、新人王を獲得した。
2015年は、14勝8敗、防御率2.69でメッツの地区優勝に貢献した。
2016年は右肘の手術のためにリタイアしたため、7勝8敗、防御率3.04に終わった。
復活を期した2017年は15勝10敗、防御率3.53とまずまずの成績を残した。


20171203-13

【平均球速】
肘の故障があった2016年と違い、4シームの平均球速は自己ベストの95.95マイルとなった。
スライダーも89.97マイルという高速スライダーだ。
メッツの若手投手は、そろって変化が小さい代わりに球速がある変化球を投げている。
変化を小さくすることによってコマンドしやすくして、球速を上げることで空振り率を上げようとしているのだろう。


20171203-14

【最速】
4シームの最速も自己ベストの99.32マイルとなっている。
シンカーはさらに速く99.49マイルだ。


20171203-15

【配球】
4シーム 38.63%
シンカー 16.78%
チェンジアップ 12.19%
スライダー 22.86%
カーブ 9.53%

4シームとシンカーの速球系の球が55.41%を占める。
4シームは、横‐3.21インチ、縦9.60インチと縦の変化が大きく、横の変化が小さい。
チェンジアップは、横‐7.78インチ、縦4.19インチの変化だ。
スライダーとカーブの変化は小さめで、コマンドのしやすさを考えた変化となっている。


20171203-16

【球種】
4シームの空振り率は17.21%と私が見たどの先発投手よりもはるかに高い。
シンカーは同じくらいの球速がありながら7.74%と低い。
ただし、チェンジアップが2016年の空振り率21.84%から17.14%に低下した。
スライダーは13.30%、カーブは15.28%とどの球種も水準を上回っている。

シンカーはシンダーガード同様に被打率が.301と異常に高い。
あんなにいい4シームを持っているデグロムがシンカーを投げる必要があるのか疑問だ。
速球系は4シーム一本に絞った方が好成績を残せるだろう。


20171203-17

【対左打者・対右打者】
左打者に.245、右打者に.225と右打者の方が強い。
去年は左打者の方が強かったが、チェンジアップの劣化のために左打者に打たれやすくなったのだろう。


20171203-18

【ピンチにおける強さ】
走者なしで.231、走者ありで.240、得点圏で走者ありで.210だ。
2016年はLOB率80.0%だったが、2017年は76.3%だった。
2016年は出来過ぎにしても、2017年も走者を置いて粘り強さを発揮している。
ただ、本塁打を打たれやすくなったので、これが防御率の悪化を招いてしまった。


以前、このブログで書いたように私はシンダーガードよりもデグロムの方が才能があると思っていた。
球速の割に当てやすいシンダーガードの4シームよりもデグロムの4シームの方がはるかに優れていて、デグロムは故障もなく15勝を挙げていた。
今の4シームを維持しつつ、昔のチェンジアップが蘇ればサイ・ヤング賞も夢ではない。

5
ノア・シンダーガード



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%89

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=11762&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/s/syndeno01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=592789

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

2010年のドラフトで1巡目(全体38位)でブルージェイズに入団。
ブルージェイズは、2012年12月にサイ・ヤング賞を獲得したディッキーを獲得するため、シンダーガードをメッツに放出した。
私は、ディッキーは出来過ぎであり、ナックルボーラーがエース級の投球を続けるとは思えなかったので、最高値のうちに放出したメッツの判断は称賛に値すると思っていた。

シンダーガードは、2013年はA+と2Aでプレーし、2014年は3Aで9勝7敗、防御率4.60だった。
2015年に3勝0敗、防御率1.82の好成績を挙げてメジャーリーグに昇格した。
そこから9勝7敗、防御率3.24という1年目とも思えない好成績を残した。
2016年は打線の援護に恵まれず、14勝9敗に終わったが、防御率2.60、183.2回で218三振、奪三振率10.68、与四球率2.11と素晴らしい内容だった。
2017年はサイ・ヤング賞級の投球が期待されたが、故障のためにわずか30.1回しか投げられなかった。


20171203-01

【平均球速】
4シームの平均球速が99.62マイルと先発投手としてはメジャーリーグ最高だ。
シンカーの平均球速は98.87マイルで、4シームよりもシンカーを多投している。
チェンジアップが90.98マイル、スライダーが93.15マイル、カーブが85.11マイルとどの球種も非常に速い。


20171203-02

【最速】
4シームの最速が101.22マイル、シンカーが101.80マイルだ。
チェンジアップの最速が93.49マイル、スライダーの最速が95.61マイル、カーブの最速が87.73マイルとゲームの投手のようだ。


20171203-03

【配球】
4シーム 8.89%
シンカー 42.44%
チェンジアップ 18.22%
スライダー 20.00%
カーブ 10.44%

4シームとシンカーで投球の51.33%を占めている。
2016年は4シームが29.02%でシンカーが30.28%だったが、2017年は4シームが8.89%でシンカーが42.44%とシンカーの割合が激増している。
4シームは横の変化が小さく、縦の変化が大きい、左右の違いこそあれカーショウのような球筋だ。
チェンジアップ、スライダー、カーブ、いずれもが変化が小さい。
変化球の曲がりを小さくしてコマンドしやすくしているのだろう。
変化が小さい分を球速で補い、空振り率を上げている。


20171203-04

【球種】
4シームの空振り率は10.00%とまずまずなのに空振り率5.24%のシンカーを多投している。
4シームの被打率は.250なのに対し、シンカーは.302と極めて高い。
バットに当たりやすいということは必然的に被打率も高くなるので、4シームを減らしてまでシンカーを増やす必要があったのか疑問だ。
これだけの球速がありながら、シンカーの空振り率5.24%、被打率.302は異常なので、フォームが見やすいとか、球種がばれているなどの欠点があるのかもしれない。

チェンジアップは空振り率36.59%、スライダーは22.22%とメジャーリーグでも最高級の変化球だ。
カーブは6.38%と今一つだった。
速球投手のイメージからはかけ離れて、速球系が打たれやすく、変化球の方が優れている。


20171203-05

【対左打者・対右打者】
左打者が.183、右打者が.300と極端に右打者に打ち込まれていた。
右打者に対しては4シームの被打率が.500、シンカーが.357と徹底的に速球系を打ち込まれていた。


20171203-06

【ピンチにおける強さ】
走者なしで.229、走者ありで.260、得点圏に走者ありで.286とピンチになるほど弱い傾向があった。


2017年はイニングも少なく、BABIP.337、LOB率57.6%、FIPが1.31、xFIPが2.48なので運が悪かったとみることもできる。
しかし、シンカーの被打率は2016年から3割を超えている。
また、圧倒的な球速が体に負担をかけるのか、背筋の部分断裂でシーズンのほとんどを棒に振った。
そして、肘の故障も心配だ。

シンダーガードはシンカーを捨てて、4シームだけに絞った方がいいと思う。
個人的には、負担がかからないように球速を抑え気味にした94~95マイルの4シームでカウントを整え、優れた変化球で仕留めるというパターンの投球を心がけて欲しい。
100マイルの4シームは試合の要所だけで使えばいい。

2018年は故障せず200イニング投げて欲しい。
そうすれば自ずと結果はついてくるはずだ。

5
ダルビッシュ有



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E6%9C%89

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=13074&position=P
https://www.baseball-reference.com/players/d/darviyu01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=506433

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

NPBの7年間で93勝38敗、防御率1.99という信じられない成績を残して、2012年からメジャーリーグに移籍し、レンジャースでプレーした。
NPB史上最高の投手であるダルビッシュは、制球に苦しみながらも16勝9敗、防御率3.90の好成績を残し、新人王投票でも3位となった。
2013年目はさらに進化し、13勝9敗、防御率2.83、277三振で奪三振王を獲得した。
2014年は故障に苦しみながらも10勝7敗、防御率3.10の成績を残した。

ところが、2015年のスプリングトレーニングの初登板の際に右上腕三頭筋の張りを訴え、MRI検査で右肘内側側副靱帯の損傷が判明し、トミー・ジョン手術を受けることになった。

2016年にメジャーリーグに復帰し、7勝5敗、防御率3.41とまずまずの成績を残した。
2017年はシーズン途中に世界一を狙うドジャースにトレードされ、ワールドシリーズにも出場した。
2017年オフにはFAとなり、どのチームへ移籍するのか注目される。


20171203-07

【平均球速】
トミー・ジョン手術のリハビリの際に筋力トレーニングに励んだ結果、メジャーリーグ移籍当時は93.73マイルだった4シームの平均球速が94.70マイルまで上昇した。
カーブの平均球速が79.71マイルから73.93マイルまで下がっている。
これは緩急を付けるための工夫だろう。
チェンジアップの平均球速は88.52マイル、カッターは89.05マイル、スプリッターは88.36マイルといずれも速い。


20171203-08

【最速】
最速は98.96マイルとメジャーリーグの先発投手の中ではトップクラスだ。
ただ、100マイルまであと一歩だった2016年からは0.86マイル落ちている。


20171203-09

【配球】
4シーム 34.53%
シンカー 16.63%
チェンジアップ 1.70%
スライダー 24.94%
カーブ 4.85%
カッター 15.93%
スプリッター 0.52%
スローカーブ 0.91%

大雑把に分類すると4シーム、シンカーの速球系が5割、スライダーとカッターで残り4割、その他の変化球が合わせて1割ということになる。
4シームは、横は-2.48インチと変化が小さく、縦は9.87インチと変化が大きい。
スライダーは、平均球速82.89マイルで、横9.12インチ、縦-1.41インチと非常に曲がりが大きいスライダーだ。
スライダーの変化が大きいので、調子が悪いとスライダーがボールになることが多い。
スライダーの欠点を補うのがカッターで、カッターは平均球速89.05マイルで、横2.85インチ、縦2.61インチと変化を小さくしてストライクを取りやすい球となっている。


20171203-10

【球種】
4シームの空振り率は11.78%と素晴らしい。
スライダーの空振り率は14.48%、カッターが16.76%とまずまずだ。
その他の変化球も13.33%から20.00%とどの変化球もクオリティーが高い。
ただ、カーショウのスライダーの24.26%、シャーザーのスライダーの27.15%、ストラスバーグのチェンジアップの29.09%のような絶対的な変化球がない。

また、メジャーリーグに移籍した2012年には被打率.212だったカッターが被打率.308となっている点は懸念材料だ。
シンカーも被打率.290と打たれやすい。
ダルビッシュの長年の課題はコマンドで、甘く入るストライクや投げた瞬間にボールとわかる球を減らしていくことがさらなら成績向上につながるだろう。

0~2得点 防御率3.78
3~5得点 防御率4.12
6得点以上 防御率3.38

そして、ダルビッシュは味方が2点以下の場合、0勝7敗、防御率3.78だ。
味方が得点できないときに勝ち星を稼げないのが勝利数の少なさに直結している。
カーショウは2点以下の場合でも4勝2敗、防御率2.05とキッチリ抑えて勝ち星を稼いでいる。
サイ・ヤング賞を狙おうとするなら、ここが課題になるだろう。


20171203-11

【対左打者・対右打者】
左打者の被打率が.261、右打者が.192と左打者に弱い。
左打者対策にチェンジアップのクオリティーを向上させる必要がある。


20171203-12

【ピンチにおける強さ】
走者なしでは.219、走者ありなら.237、得点圏に走者ありなら.217と走者ありの方が若干打たれやすい。


今季、ポストシーズン初勝利を挙げ、ワールドシリーズにも先発したが、0勝2敗、防御率21.60と悔しい思いをしてしまった。
NLDSでは2勝0敗、NLCSでは3勝0敗とチームがリードした状態では好投したが、ワールドシリーズではいずれも1勝1敗、3勝3敗とタイでプレッシャーがかかる状態では打ち込まれてしまった。
ビッグゲームではやや弱い傾向にあるので、これも今後の課題となるだろう。
これらの課題を克服して、移籍先で世界一を狙うことになるだろう。

5
クレイトン・カーショウ



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A6

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=2036&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/k/kershcl01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=477132

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

2006年、カーショウは、MLBドラフト1巡目(全体7位)でロサンゼルス・ドジャースに入団した。
マイナーで順調に育ち、2008年にメジャーに昇格した。

2010年までは与四球率も高く、荒れ球のイメージもあったカーショウだが、2011年に与四球率2.08と安定しだし、21勝5敗、防御率2.28で投手三冠を達成すると同時にサイ・ヤング賞を獲得した。
2012年も防御率2.53でタイトルを獲得するも、打線の援護に恵まれずに14勝9敗に終わった。

2013年は、16勝9敗、防御率1.83で2回目のサイ・ヤング賞を獲得し、続く2014年も1ヶ月の欠場がありながら21勝3敗、防御率1.77で2年連続サイ・ヤング賞を獲得し、MVPまで獲得した。
2015年は、3年連続サイ・ヤング賞こそならなかったものの、自身初の300奪三振を達成した。
2016年はサイ・ヤング賞奪還を目指したが、故障に泣き、12勝に留まった。
2017年は苦戦していたポストシーズンで3勝を挙げ、世界一に迫ったが、自責点6でKOされ、世界一を逃した。

将来的には、ロジャー・クレメンスのサイ・ヤング賞7回の更新、そして通算300勝、4000奪三振、防御率2点台も狙えるMLB最高の投手である。


20171112-31

【平均球速】
4シームの平均球速93.20マイル、スライダーが89.06マイル、カーブが73.86マイルと緩急を付けた投球を見せている。
4シームの平均球速は下落傾向にあり、2015年と比べると1.0マイル落ちている。

4シームでカウントを整え、スライダーもしくはカーブで仕留めるパターンが多い。
チェンジアップはほとんど投げないため、事実上は4シーム、スライダー、カーブの3球種で勝負している。
メジャーリーグでは好投手ほど持ち球は少ないが、その持ち球はいずれもハイレベルという見本のような投球をしている。


20171112-32

【最速】
4シームの最速は96.37マイルだ。
最速も2015年と比べると0.87マイル落ちている。
それでも速いことは間違いがないが、90マイル後半の速球で打者を圧倒するという投球スタイルではない。
カーショウを見ていれば、投手にもっとも必要なのは、球速ではなく総合力だということがわかる。
球速、変化球、コマンド、スタミナ、打者との駆け引き、どれも一流で欠点がないのが特徴だ。


20171112-33

【配球】
4シーム 47.04%
シンカー 1.23%
チェンジアップ 1.27%
スライダー 34.02%
カーブ 16.44%

球速の低下に伴い、4シームの割合が52.02%から47.04%に減った。
4シームは非常に特徴的な球であり、横は0.32インチと非常に変化が小さく、縦は11.77インチと変化が非常に大きくなっている。
打者から見れば、ポップしてくるような4シームに見えるだろう。

この4シームで高めに目を慣らしておいて、同じ軌道からスライダーとカーブを落として打者を仕留める投球だ。
スライダーは、横-2.07インチ、縦5.71インチと変化は大きくないが、手元で鋭く変化するタイプの球だ。
カーブは、横-0.83インチ、縦-9.25インチと横の変化は大きくないが、極めて落差が大きい特徴的なカーブだ。


20171112-34

【球種】
4シームの空振り率は7.18%と高くはないが、スライダーが24.26%、カーブが14.03%と素晴らしい。
どの球種もコーナーのギリギリに決められるコマンドがある。
ただ、スライダーもカーブも年々空振り率が低下している。

しかし、カーショウがもっとも優れているのは、4シームでも変化球でもコマンドでもない。
カーショウ最大の武器は勝負強さなのだ。
ドジャースの得点と投球内容の関係を見てみよう。

0~2得点 防御率2.05
3~5得点 防御率2.36
6得点以上 防御率2.49

ドジャースが得点できないときほどカーショウは抑えているのである。


20171112-35

【対左打者・対右打者】
左打者の被打率が.244、右打者が.200と右打者の方が抑えている。


20171112-36

【ピンチにおける強さ】
走者なしでは.222、走者ありなら.184、得点圏に走者ありなら.150と走者とピンチになるほど強さを発揮する。
同じ左投手ならランディ・ジョンソンの方がすごい球を投げていたが、それでもカーショウの方が好成績を残しているのはこの粘り強さがあるからに違いない。
このピンチにおける強さこそカーショウの最大の武器だ。


現在、メジャーリーグ最高の投手であることは誰の目にも明らかだ。
ポストシーズンに弱いといわれ続けてきたが、今季はそのポストシーズンで4試合に登板し3勝0敗、防御率2.96といよいよポストシーズンでも真価を発揮しだしたと思われた。
ところがワールドシリーズ第5戦で4点のリードを守り切れず、4.2回を自責点6でKOされた。
第7戦でも4.0回を自責点0に抑えたが、第5戦の印象でまたしてもポストシーズンに弱いというイメージを覆すことができなかった。
カーショウは、今季こそそのレッテルを覆し、世界一に輝きたいと思っているに違いない。

5
マイケル・コペック



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%9A%E3%83%83%E3%82%AF

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=sa828680&position=P
https://www.baseball-reference.com/register/player.fcgi?id=kopech000mic

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=656629

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x


2014年にMLBドラフトでボストン・レッドソックスから1巡目(全体33位)で指名され、6月17日に推定150万ドルで契約を結び、プロ入りを果たした。
マイナーリーグで最速105マイルを投げるなど期待されていた若手投手だったが、その反面で致命的な制球難を抱えていた。
このため、2016年12月6日にヨアン・モンカダらと共にクリス・セールの交換要員とされ、シカゴ・ホワイトソックスへトレードされた。

ホワイトソックスのマイナーでも制球難は続き、4勝6敗、防御率4.02、78.1回で101三振、53四球、55安打だった。
フューチャーズゲーム以降に制球難が克服され、5勝2敗、防御率1.29、56.0回で71三振、13四球、33安打と覚醒した。
2018年はメジャーリーグデビューの期待がかかる。


20171203-25

【平均球速】
フューチャーズゲームでは、9球のうち7球が4シームで平均球速は何と100.60マイルだった。
2016年7月には最速105マイルを投げたといわれるコペックだが、この平均球速を見れば誰もが納得するだろう。
スライダーの平均球速も89.51マイルもある。
現状でもメッツのノア・シンダーガード以上の球速があるのではないだろうか?


20171203-26

【最速】
フューチャーズゲームでは、4シームの最速は101.32マイルだった。
1シーズン全体で見れば、もっと速い球を投げていただろう。
将来的にはあのアロルディス・チャップマン以上の球速を出す可能性もある。
しかも、コペックは先発投手であることを忘れるべきではない。


20171203-27

【配球】
4シーム 77.78%
スライダー 22.22%

フューチャーズゲームでは、4シームとスライダーしか投げなかったが、カーブも投げるらしい。
上記のYouTubeの動画で観ると4シームもスライダーも素晴らしい球を投げている。
4シームは、横-5.88インチ、縦11.05インチとあのカーショウ並みに伸びる速球を投げる。
スライダーも横の変化1.42インチ、縦の変化0.72インチとシャーザー以上に曲がるスライダーだ。
しかもシャーザーの平均球速が86.07マイルなのに対して、コペックは89.51マイルだ。

これで制球が向上すれば、カーショウやシャーザーのようにサイ・ヤング賞の常連になれるだろう。
与四球率に関しては、フューチャーズゲーム前では6.09だったが、フューチャーズゲーム後では2.09と劇的に改善されている。
2017年は、クリス・セールが17勝8敗、214.1回、308三振、防御率2.90と素晴らしい成績を残したが、コペックはそれ以上の投手になる可能性を秘めている。


20171203-28

【球種】
イニングが少ないせいもあるが、4シームの空振り率は57.14%だった。
4シームの変化を見てもメジャーリーグでも10.0%以上の空振り率に達するだろう。
問題はスライダーで、あんなに大きな変化をするスライダーがコマンドが未熟なコペックに使いこなせるかということである。
スライダーでストライクが取れなくなると4シームを狙い打ちされる可能性もある。
与四球率は改善されたとはいえ、4シームをコーナーに投げるコマンドはなさそうだからね。



【対左打者・対右打者】
マイナーリーグ所属のため、データなし。


【ピンチにおける強さ】
マイナーリーグ所属のため、データなし。


シーズン開幕当初は不甲斐ない投球を続けていたコペックだが、フューチャーズゲームの好投が自信になったのか投球がガラリと変わった。
3A昇格後に成績を落としたのは気になるが、順調に育てば2018年中にはメジャーリーグに昇格できるだろう。
ナショナルズのファンとしては、2014年にMLBドラフトで全体18位でエリック・フェッドを指名せず、コペックを指名していたらとつくづく思ってしまう。

ただ、あの球速が自身の肘を痛めつける諸刃の剣になる可能性もあるので、球速だけに頼らないクレバーな投球ができるようになって欲しい。
将来的には、ロジャー・クレメンスのようにたくさんサイ・ヤング賞を獲得する投手になってもらいたいね。

5
ジョー・ロス
 


【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B9_(%E9%87%8E%E7%90%83)

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=12972&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/r/rossjo01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=605452

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

ジョー・ロスは、2011年にドラフト1位(全米25位)でパドレスに指名された。
2014年はマイナー通算で10勝6敗、防御率3.92だった。
2014年オフに、トレア・ターナーと共にナショナルズにトレードされた。
パドレスは2011年と2014年のドラフト1位をナショナルズに放出したことになる。

ロスは、2016年に7勝5敗、防御率3.43の成績を残した。
奪三振率も7.97、与四球率も2.49と素晴らしかった。
2017年はさらなる飛躍を期待されたが、故障の影響で5勝3敗、防御率5.01と大きく成績を下げ、トミー・ジョン手術となった。


20171112-25

【平均球速】
ロスは4シームをほとんど投げず、シンカーとスライダーの2球種で8割を超える。
故障の影響で、シンカーの平均球速は93.44から91.95マイルと大幅に球速が下がった。
トミー・ジョン手術で球速が戻ることが期待されている。


20171112-25

【最速】
シンカーの最速は97.17マイル、4シームの最速は98.22マイルであったのに、2017年はシンカーの最速は96.10マイル、4シームの最速は95.30マイルまで低下した。
手術前の登板では90マイル程度しか球速が出てなかった。


20171112-27

【配球】
4シーム 5.77%
シンカー 49.07%
チェンジアップ 7.98%
スライダー 33.79%
カーブ 3.40%

シンカーの割合は49.07%と半分近くを占めている。
しかし、球速がこれだけ低下してしまうとシンカーは打ち頃の球になってしまう。
シンカーの被打率.366と打ち込まれていた。


20171112-28

【球種】
スライダーの空振り率は、22.86%だ。
これは、シャーザーの27.15%に迫る勢いだ。
しかし、シンカーの空振り率が3.29%と低いため、シンカーを狙い打ちされ、伝家の宝刀のスライダーを活かすことができなかった。

一方で4シームの空振り率は8.82%あるので、空振り率の高い4シームで高めを攻めた上で同じ軌道からスライダーを落とした方が効果的だと思う。
シンカーも低め、スライダーも低めでは打者は低めだけを意識しておけば良く、低目を上手くすくい上げるアッパースイングが主体になっているメジャーリーグの打者に対する攻め方として有効ではない。
あまり投げないが、チェンジアップは空振り率10.64%、カーブは10.00%だ。


20171112-29

【対左打者・対右打者】
右打者に対しては、被打率.274、左打者には.308とどちらも打たれやすかった。
球速が致命的に低下し、スライダー以外に有効な変化球もないという状態では仕方がないことだろう。
スライダー以外にももう1球種いい変化球が欲しい。


20171112-30

【ピンチにおける強さ】
走者なしの被打率が.291、走者ありの被打率が.293、得点圏に走者ありで.313だ。
いずれの場面でも打たれやすかった。


最速98.22マイルもあったのに球速はすっかり低下してしまった。
トミー・ジョン手術で球速が戻ることを期待しよう。
復帰は早くても2018年の夏だろう。
手術から復帰した後はコンスタントに15勝を挙げられる投手になって欲しいと思う。

5
ゴンザレス



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%82%B6%E3%83%AC%E3%82%B9

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=7448&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/g/gonzagi01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=461829

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

2004年のドラフト1巡目補完(全体38位)でシカゴ・ホワイトソックスから指名されてプロ入り。
2005年にフィリーズに移籍し、2006年12月にトレードでホワイトソックスに戻った。
2008年1月にアスレチックスに移籍し、メジャーリーグに昇格した。
アスレチックスで16勝12敗、防御率3.12の好成績を挙げた2011年オフにナショナルズにトレードされた。
ナショナルズでは21勝8敗、防御率2.89とブレイクして最多勝を獲得した。
最多勝獲得後は成績も下降線を描いていたが、2017年は見事復活し、自己2番目の好成績を残した。


20171112-19

【平均球速】
21勝した2012年の4シームの平均球速は94.15マイルだったが、年々球速が低下し、2017年は4シームの平均球速は90.49マイル、シンカーは89.58マイルまで低下した。
カーブに至っては5マイル以上低下しているが、これは球速低下に対する対策として緩急を付けるために意図的にやっているものだと思われる。


20171112-20

【最速】
4シームの最速も2012年の97.41マイルから93.25マイルまで低下している。
2016年辺りで下げ止まると思っていたが、下落傾向は変わらなかった。


20171112-21

【配球】
4シーム 31.42%
シンカー 24.83%
チェンジアップ 18.64%
カーブ 25.09%

球速低下を補うために変化球の割合を増やしたことが好成績に結びついたのだろう。
シンカーは、横9.99インチ、縦5.70インチと横の変化が非常に大きくなっている。
また、カーブは横-6.28インチ、縦-8.35インチと昔のストラスバーグのように大きなカーブだ。


20171112-22

【球種】
4シームは、空振り率7.54%、シンカーは4.83%と高くない。
しかし、奪三振率が8.42と高いのはチェンジアップが15.93%、カーブが12.06%と高いためだ。
とはいえチェンジアップは2015年の20.66%から下がり続けている。

2016年はBABIPが.316、LOB率67.6%と運が悪く、FIPは3.76、xFIPは3.80だったので、内容も悪くはなかった。
その反動が出たのか今季はBABIPが.258、LOB率81.6%、FIPは3.93、xFIPは4.24だった。
ここ2年間運が悪かった分、運が良くなった感じだった。

球速が低下した分、甘いコースが打たれやすくなってきたので、コーナーを狙わざるを得ない。
コマンドが良くないので、コーナーを狙った球がボールとなり、与四球率は2.99から3.54まで悪化した。
これはナショナルズの捕手のウィータースのフレーミングの悪さも関係しているかもしれない。


20171112-23

【対左打者・対右打者】
対左が.181、対右が.223だ。
どちらも非常に優秀ではあるが、BABIP.258ということを考えれば、今季は被打率の悪化は避けられないだろう。


20171112-24

【ピンチにおける強さ】
走者なしでは.226、走者ありなら.201、得点圏に走者ありなら.208とピンチで粘り強かった。
これが2017年に好成績を残せた最大の要因だろう。


2017年の成績は過去2年間の反動が良い意味で出たといえるだろう。
この好成績のおかげでゴンザレスは2018年の契約を勝ち取っている。
しかし、真価を問われるのはFAとなる今季だ。
球速低下に歯止めがかからず、変化球の空振り率も低下している状態とあっては、2018年は現実的に13勝、防御率3.80くらいを目標にするべきだろう。

5
タナー・ロアーク



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AF

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=8753&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/r/roarkta01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=543699

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

タナー・ロアークは、イリノイ大学在学中はドラフトにかからず、独立リーグでプレーして、メジャーリーグへの夢を追った。
2008年にMLBドラフト25巡目(全体753位)でレンジャースに指名されて入団。
2010年7月にナショナルズにトレードされた。
2013年にメジャーリーグデビューを果たし、7勝1敗、防御率1.51の好成績を挙げた。
2014年のオープン戦ではロス・デトワイラーとローテーションの5番手を争い、これに勝って15勝10敗、防御率2.85と素晴らしい成績を挙げた。

ところが、2015年オフにFAでマックス・シャーザーが移籍してきた。
この後、ジョーダン・ジマーマンがトレードされると思われたが、トレードは行われず、15勝投手のロアークが中継ぎになるという不可解なチーム編成になった。
この結果、ロアークは不慣れな中継ぎと故障者で穴が開いたときのスポット的な先発をさせられるなどたらい回しにされて、リズムを崩してしまった。

しかし、逆境をバネにして、2016年はローテーション投手の座を奪い返し、16勝10敗、防御率2.83というキャリアハイの成績を残したのだ。
2017年はWBCでも日本代表相手に素晴らしい投球を見せ、レギュラーシーズンでもサイ・ヤング賞級の投球を期待されたが、大乱調となり、期待を裏切ってしまった。
2018年は復活が期待される。


20171112-13

【平均球速】
2016年は4シームの平均球速が93.18マイル、シンカーが92.83マイルだった。
しかし、2017年は球速が落ちてしまい、4シームが92.78マイル、シンカーが92.46マイルだった。
今のメジャーリーグで安定した成績を残すためには、ある程度の球速と奪三振率の高さが欠かせない。
2016年並みの球速を取り戻して、18勝、200三振、防御率2点台を達成して欲しいと思う。


20171112-14

【最速】
4シームの平均球速は落ちたが、最速は97.14マイルと自己最速を記録した。
シンカーの最速は95.82マイルだ。
やはり投球の基本は速球系の球なので、ぜひこの球速を維持して欲しいと思う。


20171112-15

【配球】
4シーム 20.39%
シンカー 36.11%
チェンジアップ 11.92%
スライダー 14.67%
カーブ 15.07%
カッター 1.80%

平均球速が低下したために4シーム、シンカーの速球系の割合が減り、56.50%になった。
しかし、奪三振率は7.37から8.24と上昇した。
いうまでもなく、無死あるいは一死三塁の場合、外野フライや内野ゴロを打たれると失点する可能性が高いので、三振を奪える投手が有利だ。
この奪三振率をキープしつつ、与四球率を下げることができれば、サイ・ヤング賞級の投球も期待できるだろう。

チェンジアップは横-7.53インチ、縦5.46インチと落差は小さく横の変化が大きくなっている。
スライダーもあまり落差が大きくない。
ただ、カーブは横7.10インチ、縦-7.69インチと昔のストラスバーグみたいな大きなカーブとなっている。


20171112-16

【球種】
2017年に奪三振率が向上したのはチェンジアップが良くなったおかげだ。
2016年のチェンジアップの空振り率は15.10%だったが、2017年は20.51%とストラスバーグのチェンジアップやシャーザーのスライダーに匹敵する持ち球となった。

4シームの空振り率6.60%、シンカーの空振り率4.83%と平凡で、4シームの被打率.277、シンカーの空振り率.293と速球系が打たれやすかったのが不調の原因だろう。
スライダーが空振り率14.79%、カーブが16.63%、カッターが15.25%と変化球はいずれもレベルが高い。


20171112-17

【対左打者・対右打者】
2016年は対左打者が.213、右打者が.236だった。
2017年は対左打者が.283、右打者が.222と左打者に打たれやすくなった。
左打者に対してシンカーが.339と打ち込まれたのが原因だろう。


20171112-18

【ピンチにおける強さ】
走者なしでは.230、走者ありで.283、得点圏に走者ありで.280と走者を置いた方が打たれやすかった。
もっと粘り強さが欲しいところだね。


2008年にやっとドラフトにかかったロアークは2013年にメジャーリーグデビューを果たした。
これに対してストラスバーグは2009年に全米1位で指名され、マイナー生活もわずか3か月足らずだった。
そのストラスバーグは2010年6月のメジャーリーグデビュー以降は故障や伸び悩みのせいで思ったような成績を挙げることができず、2016年までは通算69勝41敗、防御率3.17だった。
ロアークはメジャーリーグデビュー以降は順調で、42勝28敗、防御率3.01だった。

それにも関わらず、ストラスバーグは2016年までの年俸合計額は3,545万ドルで、ロアークはわずか157万9,100ドルと20分の1以下であった。
雑草魂を持つロアークは、超エリートのストラスバーグに年俸では負けても成績では勝っているのが誇りだったに違いない。

ところが、2017年はついにストラスバーグの才能が開花し、カーショウやシャーザーに次ぐ地位を得たのに対し、ロアークは平凡な先発投手に成り下がってしまった。
ロアークとしてもこのままストラスバーグに負けたくはないだろう。
ぜひ、意地を見せて、ロアークもシャーザーやストラスバーのような好成績残して欲しい。

私は、ナショナルズの先発3本柱にブレーブス黄金期を支えたマダックス、グラビン、スモルツのような先発3本柱になってもらいたいと思っている。
シャーザーやストラスバーグと共に不屈の雑草魂で頑張れロアーク!!

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