マックス・シャーザー&ジェイコブ・デグロム

マックス・シャーザー/スティーブン・ストラスバーグ/ポール・スキーンズ/ロジャー・クレメンス/橋本環奈/植竹優亜/春乃友夢/神谷美緒/今井莉南/大坂鈴炎/桜井かなみ/羽石楓/碧葉さり/水嶋瑠奈/月姫めい/上瀬りら/芥タマキ/珖夜ゼラ/翠城ニア/紫月レンゲ/我執キル/藍咲ユウリ/雅楽代カミテ/Q酸素/唯一むに/憑宮ルチアを応援する星鈴のブログです。

カテゴリ:MLB > MLB好投手列伝

5
オースティン・ボス

 

【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%82%B9

【成績】
https://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=15047&position=P
https://www.baseball-reference.com/players/v/vothau01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=608723

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

オースティン・ボスは、2013年のMLBドラフトでナショナルズから5巡目(全体166位)で指名を受けた。
2016年まではマイナーリーグで順調に育ったが、2017年は4勝12敗、防御率5.94の大乱調だった。
プロスペクトランキングでも2017年開幕前はチーム8位だったが、2018年にはトップ30圏外になった。

2018年はオフに取り組んだストレッチトレーニングの甲斐もあり、最速が93マイルまで上がった。
この成果もあって、3Aで18.2回、防御率0.96を記録すると、4月29日にMLB初昇格を果たした。
MLB1年目は1勝1敗、防御率6.57だった。

2019年開幕をマイナーリーグで迎え、4勝6敗、防御率4.34だった。
ローテーションの穴を埋めるためにメジャーリーグ昇格を果たし、2勝1敗、防御率3.30の好投を見せた。
飛躍を期待された2020年は2勝5敗、防御率6.34と散々だった。


オースティン・ボス001

【平均球速】
年々上昇していた4シームの平均球速は0.48マイル落ちて、92.47マイルとなった。
チェンジアップの平均球速は85.58マイル、カーブは78.71マイル、カッターは87.04マイルだ。


オースティン・ボス002

【最速】
4シームの最速も落ちて、95.30マイルとなった。
おととし急激に球速が上がった反動が来たのかもしれない。


オースティン・ボス003

【配球】
4シーム 61.45%
チェンジアップ 2.42%
カーブ 23.00%
カッター 11.76%
スプリッター 1.37%

4シームの変化は横-3.56インチ、縦8.79インチと横の変化は小さいが、縦の変化は大きい。
チェンジアップは横-5.70インチ、縦5.17インチと横・縦ともに変化は小さい。
カーブは横7.71インチ、縦-3.70インチと横の変化は小さいが、落差は大きくない。
カッターは横0.61インチ、縦4.02インチだ。
スプリッターは横-6.58インチ、縦2.33インチだ。


オースティン・ボス004

【球種】
4シームの空振り率は9.90%→8.38%とわずかながらも落ちた。
変化球もチェンジアップの空振り率が18.87%→17.39%、カーブが20.86%%→11.87%、カッターが17.95%→16.96%と全ての球種で空振り率が落ちている。
特に決め球のカーブの落ち込みが深刻だ。
カーブのボール率が35.97%→42.01%と悪化し、打者がボール球に手を出さなくなったのが2020年の低迷の原因だ。


オースティン・ボス005

【対左打者・対右打者】
左打者に対しては被打率.295、右打者には.269と左打者に極端に打たれやすかった。
4シームの被打率は左打者が.344、右打者が.313と左右関係なく打ち込まれた。
その一方で、カーブの被打率は左打者が.200、右打者が.138と左右関係なく通用した。


オースティン・ボス006

【ピンチにおける強さ】
走者なしの被打率が.291、走者ありの被打率が.267、得点圏に走者ありで.264と走者なしの場面で極端に打たれやすかった。


2019年は好成績を残したが、BABIPが.257、LOB率が78.6%、FIPが3.79、xFIPが4.44と出来過ぎだった。
2020年は2勝5敗、防御率6.34と壊滅的な成績だったが、BABIPが.297、LOB率が72.4%、FIPが6.41、xFIPが5.78と実力通りの成績となっている。
決め球のカーブのストライク率を高め、4シームを改善するより他にない。
ナショナルズは4番手投手をFAで獲得することが予想されるため、まずはボスやフェディーとの競争に勝ち抜き、先発5番手の地位を確立する必要がある。

5
パトリック・コービン

 

【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%B3

【成績】
https://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=9323&position=P
https://www.baseball-reference.com/players/c/corbipa01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=571578

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

パトリック・コービンは、高校時代の通算成績は14勝0敗、139奪三振ながらも、成績が足りないために大学野球のできる4年制大学には進学できず、モホークバレーコミュニティカレッジへ入学した。
その後、チポラカレッジに編入し、パンハンドルのカンファレンス代表に選ばれるなどした。

2009年のMLBドラフト2巡目(全体80位)でエンゼルスに入団した。
2010年7月25日にダン・ヘイレンとの1対4のトレードが成立し、ダイヤモンドバックスへ移籍した。

2012年4月30日のマーリンズ戦でメジャーデビューを果たし、6勝8敗1セーブ、防御率4.54の成績を残した。
2013年は開幕ローテーションに入り、14勝8敗、防御率3.41の好成績だった。
2018年は初の開幕投手を務め、11勝7敗、防御率3.15、200.0回で246奪三振で、サイ・ヤング賞投票では5位に入った。

10月29日にFAとなり、12月4日ナショナルズと6年1億4,000万ドルの契約に合意した。
2019年はシャーザー、ストラスバーグと共に先発3本柱を形成し、14勝7敗、防御率3.25の成績を挙げて世界一に貢献した。
しかし、2020年は球速の低下が目立ち、2勝7敗、防御率4.66と期待を大きく裏切ってしまった。
2021年は再起が期待される。


パトリック・コービン001

【平均球速】
4シームの平均球速は92.46マイル→90.58マイル、シンカーは92.21マイル→90.36マイルと前年から2マイル近くも低下している。
速球系の球速はMLBでも平均以下だ。
チェンジアップは78.07マイル、スライダーは79.56マイル、カーブは65.56マイルと球速だけを見れば平凡な投手だ。


パトリック・コービン002

【最速】
4シームが93.88マイル、シンカーが93.37マイルだ。
球速の低下に伴い、奪三振率も10.60→8.22と低下した。


パトリック・コービン003

【配球】
4シーム 20.12%
シンカー 32.04%
チェンジアップ 5.74%
スライダー 39.81%
カーブ 2.29%

4シームとシンカーを併せた速球系は全体の52.16%を占める。
4シームは横の変化が4.69インチ、縦の変化が7.96インチと前年と比較して、縦・横共に変化が小さくなっている。
シンカーは横の変化が7.75インチ、縦の変化が6.15インチだ。

伝家の宝刀のスライダーは、横の変化が-2.23インチ、縦の変化が-0.62インチと横も縦も変化が大きい。
チェンジアップはあまり投げないが、横の変化が5.93インチ、縦の変化が5.13インチと変化は極めて小さい。
カーブも横の変化が-1.86インチ、縦の変化が-3.11インチと変化が極めて小さく、球速がスローカーブ並みだ。


パトリック・コービン004

【球種】
4シームの空振り率は3.95%、シンカーが6.34%と平凡だ。
速球系の球速低下に伴い、スライダーに的を絞られてしまい、スライダーの空振り率も27.82%→20.18%と低下した。
被打率は.右打者に対して.177、左打者に対して.229と左打者の方が若干打たれやすい。
チェンジアップは空振り率4.62%、カーブは空振り率7.69%と平凡だ。


パトリック・コービン005

【対左打者・対右打者】
左打者は.190→.262、右打者は.235→.321と極端に打たれやすくなった。
特に右打者には、4シームが.436、シンカーが.391と速球系を徹底的に打ち込まれた。


パトリック・コービン006

【ピンチにおける強さ】
走者なしなら被打率.344、走者ありなら被打率.261、そして得点圏に走者ありでは被打率.227とピンチになるほど強かった。


投球の91.97%が速球系とスライダーなのに、速球系がここまで球速が下がってしまうと打ち込まれるのは当然だ。
2019年並みの成績を残すためには球速の回復が大前提だろう。
球速を取り戻して、15勝、防御率3.20程度の成績を残して欲しい。
頑張れ、コービン!!

5
スティーブン・ストラスバーグ

 

【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=10131&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/s/strasst01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=544931

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

スティーブン・ストラスバーグは2009年のMLBドラフトで、ドラフト史上最高の投手という評価を受け、ナショナルズから全体1位で指名を受けた。
同年8月17日にナショナルズとドラフト史上最高となる4年総額1,510万ドルで契約に合意した。
2010年6月8日にパイレーツ戦でMLBデビューを果たし、7.0回を投げ、7者連続を含む14奪三振、2四球、4安打、自責点2で初勝利を挙げた。
しかし、8月21日のフィリーズ戦で右肘を痛めて、途中降板し、トミー・ジョン手術を受けた。

復帰後はそれなりの投球を見せるが、入団時に期待されていた成績にはほど遠い内容だった。
その殻を破ったのが2017年だった。
途中でDL入りしたこともあったが、復帰後は圧倒的な投球を見せ、最終的に15勝4敗、防御率2.52という素晴らしい成績を残した。

2018年はサイ・ヤング賞も期待されていたが、シーズン序盤の乱調、そして相次ぐ故障で10勝7敗、防御率3.74という平凡な成績に終わった。
巻き返しを図った2019年は18勝6敗、防御率3.32で最多勝を獲得した。

デビュー当時は好投手とのマッチアップ、ビッグゲームに弱く、メンタル面の弱さが目立ったが、ベテランになってからはピンチでも常に落ち着いた投球を見せ、成長が見られた。
2019年のポストシーズンでも5勝0敗、防御率1.98と素晴らしい投球を見せ、ワールドシリーズMVPに輝いた。
通算でも6勝2敗、防御率1.46というポストシーズン最強投手となった。

しかし、2020年はオープン戦から故障に悩まされ、わずか5.0回の投球回で、0勝1敗、防御率10.80に終わった。
手術明けの2021年に復活が期待されている。


スティーブン・ストラスバーグ001

【平均球速】
故障のため4シームの平均球速はMLB平均レベルの92.37マイルまで落ちた。
シンカーは92.19マイル、チェンジアップは87.57マイル、カーブは79.91マイルと軒並み球速が低下している。


スティーブン・ストラスバーグ002

【最速】
デビュー当時は最速101.42マイルだった4シームは94.00マイルまで低下した。
シンカーも93.87マイル、カーブも82.52マイルと最速が低下している。


スティーブン・ストラスバーグ003

【配球】
4シーム 31.71%
シンカー 16.46%
チェンジアップ 20.73%
カーブ 31.10%

4シームが31.71%、シンカーが16.46%と速球系が48.17%を占めている。
スライダーは全く投げなくなり、変化球はチェンジアップとカーブだけになった。

4シームは横の変化が-5.79インチ、縦の変化が7.66インチで、デビュー当時から比べれば変化も小さくなった。
チェンジアップは横-9.09インチ、縦1.74インチと落差が小さくなった。
カーブは横8.15インチ、縦-5.35インチとこちらも落差が小さくなった。


スティーブン・ストラスバーグ004

【球種】
平均球速は低下したが、4シームの空振り率は9.62%、シンカーは11.11%とまずまずだ。
しかし、チェンジアップの空振り率は24.18%→17.65%、カーブの空振り率は14.96%→5.88%と低下した。
速球系の球速が極端に落ち、緩急が付けられなくなったため、変化球の効果が薄れてしまったのが原因だ。
被打率で比較しても、4シームが.259→.333、シンカーが.294→.300、チェンジアップが.144→.400、カーブが.160→.400と極端に打たれやすくなった。


スティーブン・ストラスバーグ005

【対左打者・対右打者】
左打者に.400、右打者に.300と左右関係なく打ち込まれた。
投球回が極端に少ないために、データも極端になってしまうが、どの球種も被打率が.300を超えていた。


スティーブン・ストラスバーグ006

【ピンチにおける強さ】
走者なしなら被打率.286、走者ありなら.500、そして得点圏に走者ありでは1.000とピンチになるほど打たれやすかった。


3月のスプリングトレーニングの時点で4シームの球速が88~89マイル程度しか出ず、私は故障ではないかとブログに書いていた。
案の定、その通りで、開幕からILに入っていた。
8月に復帰しても球速は回復せず、手根管症候群で手術が決定し、シーズン絶望となった。
こんなことなら、スプリングトレーニングの時点で手術した方が良かったのでは?
終わったことをいっても仕方がないので、2021年は全開して、サイ・ヤング賞級の投球を見せてくれることを期待しよう。
頑張れ、ストラスバーグ!!

5
マックス・シャーザー

 

【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=3137&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/s/scherma01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=453286

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

マックス・シャーザーは2006年のドラフトでダイヤモンドバックスから1巡目(全体11位)で指名されて、契約金300万ドルに加え、4年430万ドルのメジャー契約で入団した。
2008年4月27日、シャーザーはメジャーリーグに昇格し、2日後のアストロズ戦でデビューした。

2013年は開幕13連勝を記録し、21勝3敗、240三振、防御率2.90で、最多勝利のタイトルとサイ・ヤング賞を受賞した。
2014年も18勝5敗、252三振、防御率3.15で2年連続最多勝となった。
この年、オフにFAとなり、7年総額2億1,000万ドルでナショナルズに移籍した。

2016年は20勝7敗、284三振、防御率2.96、2017年は16勝6敗、268三振、防御率2.51で2年連続サイ・ヤング賞を獲得し、メジャーリーグで歴代10人しかいないサイ・ヤング賞を3回獲得した投手となった。
2018年も18勝7敗、300三振、防御率2.53と素晴らしい成績を残したが、10勝9敗、269三振、防御率1.70のデグロムがサイ・ヤング賞を獲得し、3年連続で通算4回目のサイ・ヤング賞獲得はならなかった。

2019年は故障のため、11勝7敗、防御率2.92と振るわなかった。
しかし、苦手とされていたポストシーズンでは、登板した試合全てでナショナルズは勝ち、3勝0敗、防御率2.40と大車輪の活躍を見せた。
2020年はポストシーズンで酷使された影響があったのか、5勝4敗、防御率3.74と大不振に陥った。


マックス・シャーザー001

【平均球速】
36歳になったシャーザーだが、平均球速は94.98マイルと依然として高水準を保っていた。
伝家の宝刀のスライダーの平均球速は85.82マイルだ。
シャーザーのチェンジアップの平均球速は85.28マイル、カーブが77.38マイルとストラスバーグのチェンジアップやカーブと比べると球速は抑え気味なのが特徴だ。


マックス・シャーザー002

【最速】
4シームの最速は98.54マイルと球速に陰りは見えない。
そして、シャーザーは普段は球速を抑え気味に投げておいて、勝負所で球速を上げてくる。
試合の序盤から90マイル後半の4シームで飛ばし続けると打者の目も慣れてくるし、終盤でスタミナが切れて球速が落ち、痛打を食らうことが多くなる。
しかし、シャーザーは勝負所だけ球速を上げるので打者が対応しにくくなり、かつ終盤でもスタミナが残っているのだ。


マックス・シャーザー003

【配球】
4シーム 46.46%
チェンジアップ 16.08%
スライダー 18.69%
カーブ 9.23%
カッター 9.54%

4シームは、横の変化-6.14インチ、縦の変化8.26インチだ。
ストラスバーグの4シームに比べると横の変化が大きく、縦の変化が小さい。
チェンジアップは横の変化-8.40インチ、縦の変化0.66インチと落差が大きい。
スライダーも横の変化2.18インチ、縦の変化0.52インチと落差が大きい。
カーブは横の変化8.24インチ、縦の変化-6.38インチと横の変化も落差も大きい。
カッターは横の変化-0.50インチ、縦の変化4.37インチとスライダーと比較すれば横の変化も落差も小さい。


マックス・シャーザー004

【球種】
伝家の宝刀のスライダーは、空振り率27.57%という魔球だ。
それでいてボールになる確率も28.40%と非常に低い。
バットを振っても当たらないし、見逃してもストライクという究極の変化球になっている。

4シームも球速に変化を付けるために打ちにくく、14.24%と先発投手としては極めて高い空振り率になっている。
シャーザーの4シームは回転数が多いために球速以上にバットに当てにくい。
ただし、高回転の4シームは長打を打たれやすいという欠点を内包しており、被本塁打の多さが課題となっている。

カーブは空振り率12.50%とまずまずで、カッターも18.55%と高い。
しかし、チェンジアップの劣化が低迷の原因だった。
2019年は20.38%もあったチェンジアップの空振り率が12.92%まで落ち、.229だった被打率も.317と上昇した。
これが不振の最大の原因だ。


マックス・シャーザー005

【対左打者・対右打者】
左打者に.314、右打者に.205と今季は左打者に極端に打ち込まれた。
左打者にチェンジアップが.347と打ち込まれ、苦し紛れに投げた4シームも.293、カーブも.467と打ち込まれた。
唯一、カッターだけが.192と左打者に通用していた。
チェンジアップを復活させて、左打者を抑えられるか否かが2021年の復活のカギとなるだろう。
右打者に対しては、スライダーの被打率が.155と絶大な威力を誇っている。


マックス・シャーザー006

【ピンチにおける強さ】
走者なしなら被打率.268、走者ありなら被打率.248、そして得点圏に走者ありでは被打率.143とピンチになるほど打たれにくい。


2021年はナショナルズとの7年契約最終年となる。
そして、2021年は37歳となるので、40歳を過ぎても現役バリバリで投げられるかどうかの分岐点にもなるだろう。
2019年にポストシーズンで故障を抱えながら酷使された影響もあっただろうし、2020年もBABIP.355、HR/FBも14.3%と極端に運が悪かった面も否めない。
好材料を挙げれば、球速は落ちてないので、チェンジアップさえ復活すれば、好成績を残せるだろう。
2021年は見事な復活を見せ、ナショナルズと再契約して、引退するまでナショナルズで投げて欲しい。
そして、通算300勝を目指して欲しい。
頑張れ、シャーザー!!

5
ジョーイ・ルケーシー



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%BC

【成績】
https://www.fangraphs.com/players/joey-lucchesi/19320/stats?position=P
https://www.baseball-reference.com/players/l/lucchjo01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=664192

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

ジョーイ・ルケーシーは2016年6月のMLBドラフト4巡目(全体114位)でパドレスから指名されて、プロ入りした。
2018年3月30日のブルワーズ戦で先発してメジャーリーグにデビューした。
この年が8勝9敗、防御率4.08だった。
2019年は10勝10敗、防御率4.18だった。


ジョーイ・ルケーシー001

【平均球速】
4シームの平均球速は90.81マイル、シンカーは91.08マイルとメジャーリーグ平均以下だ。
チェンジアップの平均球速は79.22マイル、カーブは76.15マイルだ。


ジョーイ・ルケーシー002

【最速】
4シームの最速は93.85マイル、シンカーは93.94マイルだ。
チェンジアップの最速は83.34マイル、カーブは78.27マイルだ。


ジョーイ・ルケーシー003

【配球】
4シーム 14.43%
シンカー 50.45%
チェンジアップ 34.70%
カーブ 0.42%

事実上は4シーム、シンカー、チェンジアップの3球種だ。
4シームは横2.02インチ、縦8.34インチと横の変化は小さいが、縦の変化は大きい。
シンカーは横7.13インチ、縦7.10インチと横の変化が大きく、落差は小さい。
チェンジアップは横-0.60インチ、縦-0.66インチと横は通常のチェンジアップと逆方向に大きく変化して、落差はかなり大きい。
カーブは横-2.41インチ、縦-4.07インチと横の変化も落差もかなり小さい。


ジョーイ・ルケーシー004

【球種】
4シームの空振り率は8.92%、シンカーは7.51%と球速の割には高い。
チェンジアップは18.12%、カーブは27.27%だ。
カーブは投球数が11球と少なく、参考になりにくいが空振り率が高い割に被打率は.333もある。


ジョーイ・ルケーシー005

【対左打者・対右打者】
左打者に.221、右打者に.236とやや左打者に弱い。
チェンジアップは左打者に対して.125、右打者に対して.193と左右問わず効果的だった。


ジョーイ・ルケーシー006

【ピンチにおける強さ】
走者なしなら被打率.231、走者ありなら被打率.236、そして得点圏に走者ありでは被打率.225だ。
どの状況でも被打率に大差はなかった。


一見スライダーに見える特殊なチェンジアップに特化した投手で、今季も先発4番手クラスの成績を残すだろう。
もう少しカーブが良くなれば、13勝、防御率3点台後半も狙えるかもしれない。

5
ザック・デービス



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A4%E3%83%93%E3%83%BC%E3%82%BA

【成績】
https://www.fangraphs.com/players/zach-davies/13183/stats?position=P
https://www.baseball-reference.com/players/d/davieza02.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=605200

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

ザック・デービスは2011年のMLBドラフト26巡目(全体785位)でオリオールズから指名され、プロ入りした。
2015年7月31日にブルワーズへ移籍し、9月2日のパイレーツ戦でメジャーリーグにデビューを果たした。
この年メジャーでは6試合に先発登板して3勝2敗、防御率3.71を記録した。
2017年は先発2番手として開幕し、17勝9敗、防御率3.90の好成績を残した。
2019年11月27日にトレードでパドレスへ移籍し、10勝7敗、防御率3.55の成績を残した。


ザック・デービス001

【平均球速】
シンカーの平均球速は88.75マイルとメジャーリーグ平均を大きく下回っている。
チェンジアップの平均球速は80.28マイル、スライダーは81.11マイル、カーブは75.95マイル、カッターは87.23マイルだ。


ザック・デービス002

【最速】
シンカーの平均球速は91.39マイルとメジャーリーグ平均を大きく下回っている。
チェンジアップの平均球速は82.64マイル、スライダーは83.98マイル、カーブは80.67マイル、カッターは90.52マイルだ。


ザック・デービス003

【配球】
シンカー 52.36%
チェンジアップ 31.37%
スライダー 0.61%
カーブ 3.65%
カッター 12.02%

事実上はシンカー、チェンジアップ、カッターの3球種だ。
シンカーは横-8.90インチ、縦6.89インチと横の変化は大きいが、落差は小さい。
チェンジアップは横-8.44インチ、縦4.09インチと横の変化が大きく、落差は平均的だ。
カッターは横-2.42インチ、縦6.83インチと横の変化は大きめだが、落差は小さい。


ザック・デービス004

【球種】
シンカーの空振り率は3.41%と極端に低い。
チェンジアップは16.24%、カッターは4.11%だ。
球速を考えれば、もっと絶対的な球種が欲しいところだが…。


ザック・デービス005

【対左打者・対右打者】
左打者に.254、右打者に.258と大差はない。
シンカーの被打率が左打者に.313、右打者に.260と左打者に打ち込まれていた。


ザック・デービス006

【ピンチにおける強さ】
走者なしなら被打率.257、走者ありなら被打率.254、そして得点圏に走者ありでは被打率.222だ。
得点圏に走者を負うと粘り強かった。


2019年はBABIPが.272、FIPが4.56、xFIPが5.20、LOB率が75.0%と明らかに出来過ぎだった。
奪三振率も5.75と極端に低い。
2020年は大幅に成績が悪化するだろう。

5
ヘルマン・マルケス



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%82%B9

【成績】
https://www.fangraphs.com/players/german-marquez/15038/stats?position=P
https://www.baseball-reference.com/players/m/marquge01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=608566

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

ヘルマン・マルケスは2011年7月にレイズと契約してプロ入りした。
2016年1月28日にロッキーズへ移籍した。
この年の9月6日にメジャー初昇格を果たすと、8日のパドレス戦でメジャーリーグにデビューを果たし、1勝1敗、防御率5.23の成績を残した。
これ以降、3年連続2桁勝利を挙げるが、潜在能力を発揮しているとはいい難い。


ヘルマン・マルケス001

【平均球速】
4シームの平均球速は95.80マイル、シンカーは94.58マイルと素晴らしい。
チェンジアップの平均球速は88.21マイル、スライダーは87.39マイル、カーブは84.86マイルと変化球も非常に速い。


ヘルマン・マルケス002

【最速】
4シームの最速は99.09マイル、シンカーは97.56マイルと先発投手としては一流だ。
チェンジアップの最速は94.01マイル、スライダーは91.91マイル、カーブは90.55マイルだ。


ヘルマン・マルケス003

【配球】
4シーム 40.82%
シンカー 11.38%
チェンジアップ 3.36%
スライダー 22.30%
カーブ 22.15%

事実上は4シーム、シンカー、スライダー、カーブの4球種だ。
4シームは横-4.33インチ、縦7.35インチと横の変化は小さく、縦の変化は平均的だ。
シンカーは横-7.54インチ、縦4.32インチと横の変化も落差も平均的だ。
スライダーは横0.31インチ、縦1.74インチと横の変化も落差も平均的だ。
カーブは横1.81インチ、縦-2.10インチと横の変化も落差も極めて小さい。
この球種は分類上は「カーブ」になっているが、球速と変化を考えれば「ハードスライダー」に分類されてもいいだろう。


ヘルマン・マルケス004

【球種】
4シームの空振り率は6.85%、シンカーは3.32%と球速の割には極めて低い。
スライダーは20.00%、カーブは24.23%と空振り率が高い変化球を2球種も持っている。
カーブの被打率は.114と素晴らしいが、スライダーは.284と打ち込まれている。


ヘルマン・マルケス005

【対左打者・対右打者】
左打者に.264、右打者に.254と大差はない。
左打者に対して、4シームの被打率が.264、スライダーが.422だが、右打者に対して、4シームの被打率が.361、スライダーが.231と球種によって被打率に差がある。


ヘルマン・マルケス006

【ピンチにおける強さ】
走者なしなら被打率.239、走者ありなら被打率.295、そして得点圏に走者ありでは被打率.281と走者を出すと極端に打たれやすい。
セットポジションに問題があるのかもしれない。


チームメイトのジョン・グレイと同じく、4シームの球速はあるが打たれやすく、かつ空振り率が高い変化球を持っている。
才能がある割に結果が伴ってない点も同じだ。
グレイとマルケスがブレイクすれば、ポストシーズン進出も見えてくるだけに一皮むけて欲しいとロッキーズは思っているだろう。

5
ジョン・グレイ



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%A4_(%E9%87%8E%E7%90%83)

【成績】
https://www.fangraphs.com/players/jon-gray/14916/stats?position=P
https://www.baseball-reference.com/players/g/grayjo02.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=592351

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

ジョン・グレイは2013年のMLBドラフト1巡目(全体3位)でロッキーズから指名されて、プロ入りした。
2015年8月4日にマリナーズ戦で先発して、メジャリーグにデビューを果たした。
この年は9試合に先発して、0勝2敗、防御率5.53だった。
2016年は開幕から先発ローテーション入りし、5月13日のメッツ戦でメジャーリーグ初勝利を挙げた。
この年は29試合に先発登板して10勝10敗、防御率4.61だった。
これ以降、2019年まで4年連続で2桁勝利を続けている。


ジョン・グレイ001

【平均球速】
4シームの平均球速は96.19マイル、シンカーは95.70マイルと素晴らしい。
チェンジアップの平均球速は86.78マイル、スライダーは88.50マイル、カーブは78.81マイルだ。


ジョン・グレイ002

【最速】
4シームの最速は98.96マイル、シンカーは96.88マイルとメジャーリーグでも屈指の球速だ。
チェンジアップの最速は89.09マイル、スライダーは91.59マイル、カーブは83.09マイルだ。


ジョン・グレイ003

【配球】
4シーム 52.52%
シンカー 0.36%
チェンジアップ 2.84%
スライダー 33.13%
カーブ 11.15%

事実上、4シーム、スライダー、カーブの3球種だ。
4シームは横-6.27インチ、縦6.65インチと横の変化は平均的だが、縦の変化はかなり小さい。
スライダーは横0.99インチ、縦2.92インチと横の変化がやや大きく、落差は小さい。
カーブは横5.75インチ、縦-4.25インチと横の変化も落差も小さい。


ジョン・グレイ004

【球種】
4シームの空振り率は6.01%と球速の割にかなり低く、被打率も.339と極めて高かった。
スライダーの空振り率は22.56%で、被打率が.174、カーブの空振り率は12.54%で、被打率が.152と変化球は素晴らしい。


ジョン・グレイ005

【対左打者・対右打者】
左打者に.272、右打者に.248と左打者を苦手としている。
左打者に対して、4シームの被打率が.345と打ち込まれていた。


ジョン・グレイ006

【ピンチにおける強さ】
走者なしなら被打率.262、走者ありなら被打率.255、そして得点圏に走者ありでは被打率.184だ。
ピンチになるほど粘り強かった。


100マイルに迫る4シームと抜群の変化球を持ちながら、先発3~4番手のような成績しか残せていない。
クアーズ・フィールドをホームにしているので、不利な面はあるとしても物足りない。
球速の割に4シームが打たれやすいのは回転数が2,066回転と極端に少なく、変化も小さいからだろう。
4シームが改善されれば、成績が劇的に向上すると思うが、簡単ではないだろう。

5
メリル・ケリー



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%83%AA%E3%83%BC

【成績】
https://www.fangraphs.com/players/merrill-kelly/11156/stats?position=P
https://www.baseball-reference.com/players/k/kellyme01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=518876

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

メリル・ケリーはアリゾナ州立大学在学時の2010年、MLBドラフト8巡目(全体251位)でレイズから指名され、プロ入りした。
2014年までマイナーリーグでプレーする。
2014年12月18日にKBOリーグのSKワイバーンズと契約し、2018年までプレーする。
韓国では4年間で48勝32敗、防御率3.86の成績を残した。
2018年12月4日に2年総額550万ドルでダイヤモンドバックスと契約した。
2019年は13勝14敗、防御率4.42だった。


メリル・ケリー001

【平均球速】
4シームの平均球速は92.32マイル、シンカーは91.70マイルとメジャーリーグ平均よりも少し上だ。
チェンジアップの平均球速は86.26マイル、カーブは80.85マイル、カッターは90.21マイルだ。


メリル・ケリー002

【最速】
4シームの最速は95.81マイル、シンカーは94.71マイルだ。
チェンジアップの最速は90.27マイル、カーブは85.32マイル、カッターは93.71マイルだ。


メリル・ケリー003

【配球】
4シーム 35.95%
シンカー 11.07%
チェンジアップ 13.39%
カーブ 20.94%
カッター 18.58%

4シームとシンカーを併せた速球系が47.02%を占める。
4シームは横-2.58インチ、縦8.46インチと横の変化は小さいが、縦の変化は大きい。
シンカーは横-7.81インチ、縦4.76インチと横の変化も落差も大きい。
チェンジアップは横-7.20インチ、縦7.19インチと横の変化が大きく、落差は極めて小さい。
カーブは横5.47インチ、縦-7.85インチと横の変化がやや小さく、落差は大きい。
カッターは横1.20インチ、縦5.88インチと横の変化も落差も大きい。


メリル・ケリー004

【球種】
4シームの空振り率は8.14%、シンカーの空振り率は8.05%と球速の割にはまずまずだ。
チェンジアップは13.78%、カーブは13.68%、カッターは10.10%と突出した変化球はない。


メリル・ケリー005

【対左打者・対右打者】
左打者に.274、右打者に.247と左打者を苦手にしている。
左打者に対してチェンジアップの被打率が.318と特に高く、どの球種も全般的に左打者に打ち込まれていた。


メリル・ケリー006

【ピンチにおける強さ】
走者なしなら被打率.254、走者ありなら被打率.269、そして得点圏に走者ありでは被打率.260とどの場面でも被打率に大差はなかった。


2年契約で総額550万ドルならば、この働きで充分だろう。
先発4番手クラスの投球はできている。
ダイヤモンドバックスは1人の選手に大金を突っ込まず、そこそこの選手をたくさんそろえることによってポストシーズン進出を狙っている。
この手法がどう出るのか注目だ。

5
マイク・リーク



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AF

【成績】
https://www.fangraphs.com/players/mike-leake/10130/stats?position=P
https://www.baseball-reference.com/players/l/leakemi01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=502190

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

マイク・リークは2009年のMLBドラフト1巡目(全体8位)でレッズから指名を受け、290万ドルで契約を結んだ。
2010年4月11日にカブス戦でメジャーリーグにデビューを果たした。
1965年にMLBドラフトが実施されて以来、マイナーリーグを経験せず直接メジャーリーグにデビューした選手は21人目で、投手としては1995年のアリエル・プリエト以来となる史上13人目の快挙だった。
2013年に14勝7敗、防御率3.37のキャリアハイの成績を残すなどレッズ時代は一定の成績を挙げた。
2015年7月30日にトレードでジャイアンツへ移籍した。
この年は3年連続二桁勝利となる11勝10敗、防御率3.70で5年連続で規定投球回にも達した。
2015年12月22日にカージナルスと5年総額8,000万ドルの契約を結んだ。
しかし、カージナルスでは好成績を残せずに2017年8月31日にトレードでマリナーズに放出された。
2019年7月31日にダイヤモンドバックスへ移籍した。
この年は12勝11敗、防御率4.29だった。


マイク・リーク001

【平均球速】
4シームの平均球速は88.91マイル、シンカーは88.39マイルとメジャーリーグ平均以下だ。
チェンジアップの平均球速は84.31マイル、スライダーは80.20マイル、カーブは79.36マイル、カッターは86.90マイルだ。

マイク・リーク002

【最速】
4シームの最速は91.70イル、シンカーは92.32マイルだ。
チェンジアップの最速は87.97マイル、スライダーは88.07マイル、カーブは83.46マイル、カッターは92.24マイルだ。


マイク・リーク003

【配球】
4シーム 9.89%
シンカー 23.05%
チェンジアップ 20.39%
スライダー 16.85%
カーブ 4.24%
カッター 25.58%

4シームは横-4.04インチ、縦4.31インチと横の変化は小さく、縦の変化は極めて小さい。
シンカーは横-6.21インチ、縦2.06インチと横の変化も落差も小さい。
チェンジアップは横-6.87インチ、縦-1.50インチと横の変化は小さいが、落差はかなり大きい。
スライダーは横6.23インチ、縦-1.24インチと横の変化がカーブ並みに大きく、落差も大きい。
カーブは横7.03インチ、縦-2.15インチと横の変化は大きいが、落差は小さい。
カッターは横0.99インチ、縦2.85インチと横の変化がやや大きく、落差は小さい。


マイク・リーク004

【球種】
4シームの空振り率は4.98%、シンカーは3.56%と低い。
チェンジアップは9.98%、スライダーは15.98%、カーブは14.73%、カッターは9.37%と変化球はそこそこだ。
4シームの球速を考えると1つくらい絶対的な変化球が欲しいところだ


マイク・リーク005

【対左打者・対右打者】
左打者に.296、右打者に.275と左打者に極端に弱い。
左打者に対して4シームの被打率が.371、シンカーが.412と速球系を打ち込まれていた。


マイク・リーク006

【ピンチにおける強さ】
走者なしなら被打率.289、走者ありなら被打率.282、そして得点圏に走者ありでは被打率.292とどの状況でも被打率に大差はなかった。


ストラスバーグと同じ年のドラフトで全体8位だった投手だが、この投手を全体8位で獲得する価値があったのか疑問だ。
スライダーとカーブはまずまずだが、球速のなさを補えるほどではない。
今季も10勝、防御率4点台程度の成績になるだろう。

このページのトップヘ