Nationals Nation

スティーブン・ストラスバーグ、マックス・シャーザー、タナー・ロアーク、ダニエル・マーフィー、ブライス・ハーパー、トレイ・ターナー、フィル・ヒューズ、イチロー、ワシントン・ナショナルズ、佐倉絆ちゃん、友田彩也香ちゃん、星美りかちゃん、天使もえちゃん、吉沢明歩ちゃん、鈴村あいりちゃん、大橋未久ちゃん、石原莉奈ちゃん、音市美音ちゃん、波多野結衣ちゃん、かさいあみちゃん、アタッカーズ、橋本環奈ちゃんについて語る星鈴のブログです。

カテゴリ:MLB > MLB好投手列伝

5
ジェイク・アリエタ



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%BF

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=4153&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/a/arrieja01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=453562

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

2004年と2005年にドラフト指名を受けるが、これを拒否し、2007年にドラフト5巡目(全体159位)で指名されオリオールズに入団した。
2010年にメジャーリーグに昇格するが、オリオールズでは全く振るわず、2013年のシーズン途中でカブスに放出されてしまう。
すると、オリオールズでは1勝2敗、防御率7.23だったのに、カブスでは4勝2敗、防御率3.66と好転した。
2014年には10勝5敗、防御率2.53とさらに成長し、2015年は22勝6敗、防御率1.77でサイ・ヤング賞まで獲得した。
オリオールズにとって、今世紀最大の失敗ともいえるトレードとなった。

2015年はBABIP.246、FIPが2.35、xFIPが2.61という面から見ても出来過ぎだと私は書いていたが、2016年は18勝8敗、防御率3.10という成績だった。


20170225-01

【平均球速】
4シームはあまり投げず、シンカー主体の投球だ。
そのシンカーは平均94.44マイルと2015年から比べて0.77マイル落ちている。
2015年はメジャーリーグ昇格後、初めて200回以上投げたので、疲労が残っていたのかもしれない。

さらに与四球率が2015年の1.89から3.47と大きく悪化したのも気になる。
チェンジアップも平均89.04マイルという高速チェンジアップとなっている。
スライダーが平均89.65マイル、カーブが平均81.12マイルとこの球種も高速であるのが特徴だ。


20170225-02

【最速】
シンカーの最速は97.78マイルだ。
この球速を見るだけでもなぜオリオールズが放出したのか理解に苦しむ。
アリエタがここまでブレイクしたのは、カブスの環境と指導が自分に合っていたからに他ならないが、それにしても98マイルの速球投手を簡単に放出すべきではないと思う。
ましてや、オリオールズはサイ・ヤング賞級のエースが不在なのだから、特にそう思われても仕方がない。


20170225-03

【配球】
4シーム 5.26%
シンカー 59.71%
チェンジアップ 4.15%
カーブ 18.74%
カッター 12.13%

持ち球は5球種あるが、実際にはシンカー、スライダー、カーブの3球種で勝負している。
2015年はどの球種もコマンドに優れていたが、2016年はカーブの与四球率が悪化している。
スライダーは曲りが大きなハードスライダーだ。
カーブは、縦の落差が非常に大きい。


20170225-04

【球種】
シンカーは、球速の割には空振り率8.96%と高くなく、カウントを整えるために若いカウントで使うことが多い。
勝負するのは空振り率13.44%のスライダーと16.75%のカーブである。
この2球種が2015年ほど空振りが取れないところが2016年に成績が悪化した原因だろう。


20170225-05

【対左打者・対右打者】
左打者には.193、右打者に対しても.194とほぼ変わらない。
2015年は左打者には.158と絶対的な強さを誇っていた。


20170225-06

【ピンチにおける強さ】
走者なしで.189、走者ありで.200、得点圏に走者ありで.238ピンチになるほど打たれやすくなっている。
これも2015年と対照的だ。


2015年はあらゆる意味で出来過ぎだった。
2016年は大きく成績を落としたものの、それでもメジャーリーグ屈指の好投手であることには変わりがない。
2015年のような成績に返り咲くことは考えにくいが、2016年くらいの成績は残せるだろう。

5
 デビッド・プライス



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B9

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=3184&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/p/priceda01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=456034

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

2007年のドラフトで1巡目(全体1位)に指名を受けてデビルレイズ(現レイズ)に入団。
2008年は、マイナーで通算12勝1敗・防御率2.30の好成績を挙げてメジャーリーグに昇格した。
2010年に19勝6敗、防御率2.72とブレイクした。

今後、故障なく順調に過ごせば、200勝、2,000奪三振も狙えるだろう。
ただ、2勝8敗、防御率5.54と、ポストシーズンでの弱さが欠点になっている。
2016年は17勝9敗ながら、防御率3.99と内容は精彩を欠いていた。


20170222-01

【平均球速】
2015年はサイ・ヤング賞級の投球を見せてくれたが、2016年は急速な劣化が目立った。
2015年には4シームの平均球速は94.93マイルと速かったが、2016年は93.75マイルと1.18マイルも遅くなった。
変化球も全て球速が落ちていた。


20170222-02

【最速】
2015年は4シームの最速が98.39マイル、シンカーの最速は97.77マイルだったのに、2016年は4シームの最速が96.46マイル、シンカーの最速は96.83マイルまで落ちた。
左腕で90マイル後半の投手は魅力的とはいえ、今後の衰えが心配される。


20170222-03

【配球】
4シーム 17.35%
シンカー 31.53%
チェンジアップ 22.88%
カーブ 8.59%
カッター 19.65%

球速が低下したため、4シームを大幅に減らして、シンカーの割合が多くなった。
2016年の4シームは横7.32インチ、縦9.30インチだった。
縦・横共に充分な変化をしている。

チェンジアップは横の変化が大きく、プライス最高の持ち球となっている。
カーブは、変化は小さく、コマンドしやすい球になっている。
多才な球種で的を絞らせない投球ができる。


20170222-04

【球種】
4シームの球速は落ちたものの、空振り率は13.43%と他の投手よりも高い。
チェンジアップも23.31%と去年よりも空振り率が良くなってきた。
カーブの割合は9.48%とあまり高くない。
カッターも9.57%と空振り率は低いが、ゴロを打たせる球として有効に使っているようだ。


20170222-05

【対左打者・対右打者】
左打者が.268、右打者が.249と左投手でありながら、右打者の方が抑えている。
プライスは、右打者の外角の攻め方が抜群に上手い。
外角ギリギリの4シーム、ボールのコースからストライクゾーンのギリギリに入ってくるカッター、ストライクゾーンからボールになるチェンジアップを駆使し、見逃しに仕留めたり、空振りに仕留めたり、変幻自在の投球だった。


20170222-06

【ピンチにおける強さ】
走者なしで.257、走者ありで.250、得点圏に走者ありで.236だ。
ピンチになるほど強い傾向にある。


レッドソックス1年目は、最低限の仕事はしたとはいえ、期待されていたサイ・ヤング賞級の投球ではなかった。
このまま衰えてく行くのか巻き返してメジャーリーグ屈指の先発投手の座を取り戻すのか注目だ。

5
s-ジェイコブ・デグロム



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%A0

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=10954&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/d/degroja01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=594798

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

2010年のドラフト9巡目(全体272位)で指名されてメッツに入団。
トミー・ジョン手術のリハビリから復帰した2012年からマイナーで投げ始めた。
2013年までは突出した成績を残せなかったが、2014年に突如ブレイクし、メジャーリーグに昇格した。
メジャーリーグでは9勝6敗、防御率2.69の好成績を残し、新人王を獲得した。
2015年は、14勝8敗、防御率2.69でメッツの地区優勝に貢献した。
2016年は右肘の手術のためにリタイアしたため、7勝8敗、防御率3.04に終わった。


20170219-01

【平均球速】
肘の故障の影響もあってか、4シームの平均球速は2015年の95.81マイルから94.19マイルに低下した。
変化球の平均球速もチェンジアップを除いて低下している。


20170219-02

【最速】
4シームの最速も99.03マイルから97.41マイルに低下している。
しかし、投手としての総合力が高いため、球速の低下が致命的な弱点とはならなかった。


20170219-03

【配球】
4シーム 42.09%
シンカー 17.53%
チェンジアップ 11.11%
スライダー 18.47%
カーブ 10.81%

4シームとシンカーの速球系の球が約6割を占める。
4シームは、横‐3.57インチ、縦9.00インチと縦の変化が大きく、横の変化が小さい。
伝家の宝刀のチェンジアップは、横‐7.27インチ、縦4.08インチの変化だ。
スライダーとカーブの変化は小さめで、コマンドのしやすさを考えた変化となっている。
ストラスバーグのカーブみたいに変化が大きな球はメジャーリーグでも敬遠されつつあるのかもしれない。


20170219-04

【球種】
4シームの平均球速が落ちても、空振り率は12.34%と高く、シンダーガードの11.21%よりも高い。
伝家の宝刀のチェンジアップも空振り率21.84%と非常に高い。
ところが、スライダーは12.90%、カーブは10.63%と高くはない。
もう少しスライダーとカーブの空振り率を上げて行けば、あと1ランク上の投手になれるだろう。


20170219-05

【対左打者・対右打者】
左打者に.237、右打者に.266と左打者の方が強い。
チェンジアップが効果的なので、左打者は苦戦するのだろう。


20170219-06

【ピンチにおける強さ】
走者なしで.268、走者ありで.251、得点圏で走者ありで.170とピンチになるほど強い。
総合的に優れているというのはこういう面にも表れているようだ。


個人的にはメッツの若手3本柱でもっとも才能があると思っていたが、故障で足踏みしてしまった。
防御率こそ3.04ながら、FIP3.32、xFIP3.47と内容は悪化していた。
故障明けの投球が注目される。

5
ノア・シンダーガード



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%89

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=11762&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/s/syndeno01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=592789

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

2010年のドラフトで1巡目(全体38位)でブルージェイズに入団。
ブルージェイズは、2012年12月にサイ・ヤング賞を獲得したディッキーを獲得するため、複数トレードの駒としてシンダーガードをメッツに放出した。
私は、ディッキーは出来過ぎであり、ナックルボーラーがエース級の投球を続けるとは思えなかったので、最高値のうちに放出したメッツの判断は称賛に値すると思っていた。

シンダーガードは、2013年はA+、そして2Aでプレーし、2014年は3Aで9勝7敗、防御率4.60だったが、2015年に3勝0敗・防御率1.82の好成績を挙げてメジャーリーグに昇格した。
そこから9勝7敗、防御率3.24という1年目とも思えない好成績を残した。
2016年は打線の援護に恵まれず、14勝9敗に終わったが、防御率2.60、183.2回で218三振、奪三振率10.68、与四球率2.11と素晴らしい内容だった。
2017年はサイ・ヤング賞級の投球が期待される。


20170218-03

【平均球速】
4シームの平均球速が98.86マイルと先発投手としてはメジャーリーグ最高だ。
シンカーも同98.42マイルと素晴らしい。
チェンジアップが90.31マイル、スライダーが91.51マイル、カーブが83.02マイルとどの球種も非常に速い。


20170218-04

【最速】
4シームの最速が102.30マイル、シンカーが101.85マイルだ。
ブルージェイズは、2013年以降、平凡な成績しか残せなかったディッキーのためにシンダーガードを放出してしまったことを後悔しているだろう。
どこにでもいるベテラン投手を獲得するために、サイ・ヤング賞も獲得可能な若手速球投手を放出したのだから。
しかも、マイナー時代から与四球率も低い投手なのでなおさらだ。


20170218-05

【配球】
4シーム 29.02%
シンカー 30.28%
チェンジアップ 11.12%
スライダー 20.95%
カーブ 8.53%

4シームとシンカーで投球の59.30%を占めている。
4シームは横の変化が小さく、縦の変化が大きい、左右の違いこそあれカーショウのような球筋だ。
チェンジアップは、変化は小さく、タイミングをずらす球になっている。
スライダーは落差は大きくない。
カーブは、落差が非常に小さく、横の変化も小さめだ。
全般的に変化球の曲がりは小さく、球速で勝負するような感じだ。


20170218-06

【球種】
4シームの空振り率は11.21%と4シームにしては高く、チェンジアップが22.39%、スライダーが28.05%とメジャーリーグでも最高級の変化球だ。
カーブも16.34%とまずまずだ。
最速102.30マイルの投手が変化球も超一流で、コマンドも水準以上であるところがシンダーガードの真骨頂だ。


20170218-07

【対左打者・対右打者】
左打者が.260、右打者が.226とやや左打者を苦手にしている。


20170218-08

【ピンチにおける強さ】
走者なしで.246、走者ありで.232、得点圏に走者ありで.235とほとんど変わらない。
セットポジションでも投球のクオリティーが落ちない点が素晴らしい。

現在、メジャーリーグを代表する投手はクレイトン・カーショウとマックス・シャーザーだが、次にメジャーリーグ最高の投手と呼ばれるのはシンダーガードだろう。
しかし、ここまで速いとなるとスティーブン・ストラスバーグやホセ・フェルナンデスのようにトミー・ジョン手術を受けることにならないか心配だ。
速すぎる球速はときとして自らの肘を傷つけるからだ。

5
マット・ハービー



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%BC

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=11713&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/h/harvema01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=518774

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

2010年にドラフト1巡目(全体7位)で指名されてメッツに入団。
2012年にメジャーに昇格し、2勝3敗ながら、防御率2.73、59.1回で70三振の好成績を挙げた。
2013年は、8月下旬の時点で9勝5敗、防御率2.27だったが、肘の故障でシーズンを終え、オフにトミー・ジョン手術を行った。
2015年にメジャーに復帰し、13勝8敗、防御率2.71の好成績でカムバック賞を受賞した。
2016年は、飛躍の年になるかと思われたが、4勝10敗、防御率4.86と大不振だった。


20170217-01

【平均球速】
2015年に復帰したときは、4シームの平均球速は96.46マイルと故障前とほとんど変わらない球速だった。
しかし、2016年は95.39マイルと大幅に低下してしまった。
詳細なデータを持っている訳ではないけど、トミー・ジョン手術は復帰した年よりも翌年に反動が来るような気がするね。
トミー・ジョン手術をしたら球速が上がるという説もあるけど、常識的に考えてメスを入れて良くなる訳がないからね。


20170217-02

【最速】
平均球速と共に最速も1マイル以上低下してしまった。
とはいえ、依然としてメジャーリーグ屈指の球速を誇るので、返り咲きする余地はある。


20170217-03

【配球】
4シーム 58.04%
シンカー 1.87%
チェンジアップ 1.87%
スライダー 18.81%
カーブ 10.14%

力のある4シームを主体とし、チェンジアップ、スライダー、カーブを投げる投球スタイルだ。
変化球は、全体的に変化の大きさよりも球速を重視している傾向があり、球速を速くして、手元で鋭く変化するタイプの変化球になっている。
コマンドも素晴らしく、内外角にピンポイントで投げ分ける能力がある。
2016年の与四球率も2.43とまずまずだった。


20170217-04

【球種】
4シームの空振り率は8.16%、チェンジアップは12.65%、スライダーは18.44%、カーブが11.84%だ。
スライダーこそ空振り率が上昇したものの、他の球種は軒並み低下してしまった。


20170217-05

【対左打者・対右打者】
左打者が.311、右打者が.278だった。
左打者に極端に弱かったが、右打者にもかなり打たれていた。


20170217-06

【ピンチにおける強さ】
走者なしが.261、走者ありが.335、得点圏に走者ありが.382とピンチになるほど打たれやすかった。


2015年は素晴らしい活躍を見せて、2016年はさらなる進歩を期待されたが、期待を大きく裏切ってしまった。
2017年は勝負の年となるだろう。

5
s-ジャスティン・バーランダー



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=8700&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/v/verlaju01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=434378

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

2004年のドラフトで1巡目(全体2位)で指名されて、デトロイト・タイガースに入団した。
2005年には早々とメジャーにデビューするが、0勝2敗、防御率7.15と振るわなかった。
しかし、2006年は17勝9敗、防御率3.63で新人王となった。
以後、不振だった2008年を除き、17勝以上の勝ち星を挙げ続ける。
そして、2011年、ついにブレイクを果たし、24勝5敗、防御率2.40でサイ・ヤング賞を獲得した。
2012年も17勝8敗、防御率2.64と好成績を残すが、以後、成績が悪化して行った。
2015年は、故障のため133.1回と新人王獲得以降では初めて規定投球回を投げられず、5勝8敗と負け越したが、防御率は3.38と回復してきた。
2016年は、16勝9敗、防御率3.04とメジャーリーグ屈指の好投手として返り咲いた。


20170214-01

【平均球速】
2015年は、4シームの平均球速は93.93マイルだったが、2016年は94.33マイルと1マイル近くも上昇した。
33才でありながら見事な回復ぶりだったと思う
チェンジアップは平均球速が86.10マイル、スライダーは88.64マイルと高速で、カーブは79.45マイルと球速もやや抑え気味だ。
変化球の球速を変えて行くことで緩急を付けているのだろう。


20170214-02

【最速】
4シームの平均球速は1マイル近く上がったが、最速は1マイル以上落ちてしまった。
しかし、最速は98.82マイルと依然としてメジャーリーグトップクラスの球速を誇っている。


20170214-03

【配球】
4シーム 57.25%
チェンジアップ 8.49%
スライダー 17.06%
カーブ 15.94%
カッター 1.23%

投球の約6割が4シームだが、4シームは横‐7.48インチ、縦10.17インチと縦の変化が非常に大きい。
打者からすれば、ポップしてくるように見えるだろう。
変化球は総じて変化が小さい。
変化を小さくしてコマンドしやすくしようとする意図が見える。


20170214-04

【球種】
4シームの空振り率は13.78%と大幅に上昇した。
メジャーリーグの先発投手としてはトップクラスだ。
チェンジアップは15.76%、スライダーは19.36%、カーブは8.56%だ。
スライダーもメジャーリーグでトップクラスだ。
タイプ的にはマックス・シャーザーと同じタイプだが、4シーム、スライダー共にシャーザーの方が上回っている。


20170214-05

【対左打者・対右打者】
左打者に.185、右打者に.223と左打者をよく抑えている。
チェンジアップの効果が大きかったのかもしれない。


20170214-06

【ピンチにおける強さ】
走者なしで.267、走者ありで.254、得点圏に走者ありで.250とピンチになるほど強い。
2015年と逆だ。


去年、私は、17勝、防御率3.30程度の投球は可能だと書いたが、16勝9敗、防御率3.04とその通りになった。
個人的にはポーセロよりもバーランダーの方がサイ・ヤング賞に相応しかったと思う。
今季も素晴らしい投球が期待できるだろう。

5
ザック・グレインキー
 


【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=1943&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/g/greinza01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=425844

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

2002年にMLBドラフト1巡目(全体6位)でロイヤルズから指名された。
高卒でありながら、2年目の5月にメジャーリーグに昇格し、8勝11敗、防御率3.97という素晴らしい成績を挙げた。
ところが、2年目に5勝17敗、防御率5.80と悪化し、うつ病も発症してしまった。

2007年は、8月下旬から再度ローテーションに加わった。
2008年は13勝10敗、防御率3.47と開花し、2009年に16勝8敗、防御率2.16でサイ・ヤング賞を獲得した。
2010年から2012年のドジャース移籍までは2番手クラスの投球に甘んじていたが、ドジャース移籍後はエース級の投球が復活している。

2015年オフにFAになり、ダイヤモンドバックスに移籍した。
期待されていたグレインキーだったが、13勝7敗、防御率4.37とその期待を裏切ってしまった。


20170208-01

【平均球速】
2009年、サイ・ヤング賞を獲得した当時は4シームの平均球速は94.13マイルあったが、年々低下し、2016年は92.32マイルだ。
メジャーリーグ全体の平均球速と比べても、やや速い程度に過ぎない。
ただ、チェンジアップの平均球速は88.68マイル、スライダーの平均球速が86.33マイルと速い。
4シームとの球速の差が小さいために、打者は戸惑うだろう。


20170208-02

【最速】
デビュー当時は、99.52マイルあった4シームの最速も95.62マイルまで低下した。
それでいて、チェンジアップの最速が91.80マイル、スライダーの最速が90.29マイルと非常に速い。


20170208-03

【配球】
4シーム 40.50%
シンカー 8.38%
チェンジアップ 20.70%
スライダー 20.36%
カーブ 9.69%
スローカーブ 0.38%

4シームとシンカーの速球系がおよそ半分、変化球が半分という割合だ。
4シームは、横の変化が小さく、縦の変化が大きい。
シンカーは落差はあまりないが、横の変化は大きい。
チェンジアップは落差が大きいのが特徴で、横の変化も大きい。
これだけ大きく変化するチェンジアップは私も初めて見たね。
スライダーも縦も横も変化が大きい。

球速が速いチェンジアップとスライダーがこれだけ大きく変化するのがグレインキーの特徴だ。
カーブの変化は平均的だが、同じくらいの変化で球速を極端に抑えたスローカーブも投げている。


20170208-04

【球種】
2015年には4シームの空振り率は10.04%だったが、2016年は5.47%と低下した。
もはや平均以下の4シームだ。
チェンジアップの空振り率は15.79%、スライダーの空振り率は20.66%と非常に高い。
しかし、これも2015年に比べると低下している。
カーブの空振り率は9.69%とチェンジアップとスライダーに比べれば平凡だ。


20170208-05

【対左打者・対右打者】
左打者に.251、右打者に.265とほぼ変わらない。
チェンジアップとスライダーを効果的に使えている証拠だと思う。


20170208-06

【ピンチにおける強さ】
走者なしが.253、走者ありが.265、得点圏に走者ありが.252とどの状況でも被打率はほぼ同じだ。
この辺りは一流投手の片りんを見せている。


私は、グレインキーは2016年に大きく成績を落とすと書いていた。
2015年に防御率2.13だったカーショウは、FIPが1.99、xFIp2.09、BABIP.281で額面通りの成績だった。
しかし、2015年に防御率1.66のグレインキーは、FIPが2.76、xFIp3.22、BABIP.229で明らかに出来過ぎだったのだ。
さらに投手有利のドジャー・スタジアムからチェイス・フィールドに変わるので、15勝、防御率3.00程度になると思っていたのだ。

しかし、現実はそれよりもずっとシビアだった。
ダイヤモンドバックスは予想通り高い買い物をしてしまったようだ。
今季は、15勝、防御率3点台半ばくらいの投球なら期待できるかもしれないが、それでは高額な年俸と釣り合わないだろう。

5
461833



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%92%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BA

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=7450&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/h/hugheph01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=461833

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

ヤンキース時代の2013年に4勝14敗、防御率5.19という成績でヤンキースを追われるようにしてツインズに拾われた。
私はヤンキースのファンだったけど、ヤンキース・ファンのヒューズへの心ない罵倒の数々を見て、すっかりこのチームが嫌いになった。
私はロジャー・クレメンスが移籍した1999年からヤンキースを応援していたけど、こういう日本人のファンってどうせ松井が移籍したときにファンになった人たちなのだと思う。

ヤンキースのファンは生え抜きの選手に対してもこういう姿勢なのだから、若手が育たないのだと思う。
我慢して若手を起用するということを知らないのだ。
今、また若手が育ってきて将来有望だと思っているのかもしれないけど、今以上に若手が豊富だった2008年のことを思い出すといい。
結局、ガードナー以外は誰もチームに定着しなかっただろう?
目先の結果ばかり追って若手にプレッシャーを与えて萎縮させるから才能が開花しなかったり、ベテラン選手とのトレードの駒で使われて他球団で成功したり、今回もそういう結果に終わると思う。

ヒューズもヤンキースでは活躍できなかった選手の1人だった。
ツインズに移籍したヒューズは、ヤンキースのプレッシャーから解放されて、16勝10敗、防御率3.52の好成績を挙げた。
K/BB11.63は、規定投球回を投げた投手としてはメジャーリーグのシーズン記録だった。

私はそれまでメジャーリーグの球団の価値とは、ワールドシリーズ制覇の回数や人気にあると思っていた。
しかし、ヒューズを見ていたら、本当にいい球団とは選手が活躍しやすい球団じゃないかと思えてきたのだ。
イアン・ケネディやマーク・メランソンをだって、ヤンキースはその才能を活かすことはできなかった。
こういう球団が果たして本当に素晴らしい球団なのかと疑問に思ったのだ。

ツインズはどこの球団も相手にしてくれなかったヒューズを拾ってくれて、才能を開花させてくれた。
それだけではなく、契約延長を申し出てくれた。
ヒューズはこの恩に報いるためにも、これからもエース級の成績を残して欲しかったのだが…。

しかし、2016年の6月に右肩の故障による手術が決定し、残りシーズンの欠場が決まった。
2017年、復活を期すヒューズがどんなシーズンを過ごすのか注目が集まる。


20170204-01

【平均球速】
16勝した2014年は平均球速が93.27マイルあったが、2016年は91.30マイルまで低下した。
この急激な球速の低下は故障が原因ではないかとこのブログにも書き続けていたが、案の定そうだった。
肩の手術を経て、どれだけ球速が戻ったか注目される。
伸びのあるヒューズの4シームは投球の生命線だからだ。


20170204-02

【最速】
2016年は最速も94.52マイルまで低下した。
球速の低下により、甘いコースが打たれるようになったため、厳しいコースに投げるしかなくなって、結果として与四球率も悪化した。


20170204-03

【配球】
4シーム 47.18%
シンカー 1.85%
チェンジアップ 2.77%
スライダー 1.74%
カーブ 21.33%
カッター 25.13%

球速の低下に伴い、カーブやカッターの多投で補おうとしたが限界があった。
2014年には4シームの割合は60.35%を占めており、ヒューズの生命線は4シームにあるからだ。
カーブはストラスバーグのカーブに比べて曲がりが小さくなっており、よりコマンドしやすい球になっている。
カッターは縦の変化が少なく、横の変化が大きくなっているのが特徴的だ。


20170204-04

【球種】
2014年は11.03%と高かった4シームの空振り率が6.74%低下している。
ほとんど投げないシンカー、チェンジアップ、スライダーを除くと、カーブの空振り率が6.25%、カッターが8.57%と空振りを奪える球がないのが不振の原因だった。
球速の低下と共に緩急が付けられなくなったのが原因だと思われる。
球速が戻らない場合は、対策として質の高いチェンジアップをマスターした方がいいと思われる。


20170204-05

【対左打者・対右打者】
左打者が.375、右打者が.277と極端に左打者に打たれていた。
上でも書いたように左打者対策のためにもチェンジアップの向上が必須だ。


20170204-06


【ピンチにおける強さ】
走者なしでは.296、走者ありなら.327、得点圏に走者ありなら291とどの場面でも打たれやすかった。
これは肩の故障で被打率が全般的に高かったためだ。


私は、ヤンキースのファンは辞めてもヒューズのファンは辞めるつもりはない。
誰もがヒューズを見捨てても私は引退するまで応援し続けるつもりだ。
またしても苦境に立たされてしまったヒューズだが、2014年がそうだったように不死鳥のごとく蘇ってくれるだろう。
また15勝、防御率3点台を達成して、メジャーリーグのファンを見返してもらいたいと思う。
頑張れ、ヒューズ!!

5
クレイトン・カーショウ



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A6

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=2036&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/k/kershcl01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=477132

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

2006年、カーショウは、MLBドラフト1巡目(全体7位)でロサンゼルス・ドジャースに入団した。
マイナーで順調に育ち、2008年にメジャーに昇格した。

2010年までは与四球率も高く、荒れ球のイメージもあったカーショウだが、2011年に与四球率2.08と安定しだし、21勝5敗、防御率2.28で投手三冠を達成すると同時にサイ・ヤング賞を獲得した。
2012年も防御率2.53でタイトルを獲得するも、打線の援護に恵まれずに14勝9敗に終わった。

2013年は、16勝9敗、防御率1.83で2回目のサイ・ヤング賞を獲得し、続く2014年も1ヶ月の欠場がありながら21勝3敗、防御率1.77で2年連続サイ・ヤング賞を獲得し、MVPまで獲得した。
2015年は、3年連続サイ・ヤング賞こそならなかったものの、自身初の300奪三振を達成した。
2016年はサイ・ヤング賞奪還を目指したが、故障に泣き、12勝に留まった。

将来的には、ロジャー・クレメンスのサイ・ヤング賞7回の更新、そして通算300勝、4000奪三振、防御率2点台も狙えるMLB最高の投手である。


20170203-01

【平均球速】
4シームの平均球速93.79マイル、スライダーが88.62マイル、カーブが73.72マイルと緩急を付けた投球を見せている。
4シームの平均球速は故障の影響もあってか0.41マイルほど落ちている。

4シームでカウントを整え、スライダーもしくはカーブで仕留めるパターンが多い。
チェンジアップはほとんど投げないため、事実上は4シーム、スライダー、カーブの3球種で勝負している。
メジャーリーグでは好投手ほど持ち球は少ないが、その持ち球はいずれもハイレベルという見本のような投球をしている。


20170203-02

【最速】
4シームの最速は96.82マイルだ。
最速も2015年と比べると0.42マイル落ちている。
それでも速いことは間違いがないが、90マイル後半の速球で打者を圧倒するという投球スタイルではない。
カーショウを見ていれば、投手にもっとも必要なのは、球速ではなく総合力だということがわかる。
球速、変化球、コマンド、スタミナ、打者との駆け引き、どれも一流で欠点がないのが特徴だ。


20170203-03

【配球】
4シーム 52.02%
チェンジアップ 0.48%
スライダー 32.14%
カーブ 15.33%
スローカーブ 0.04%

4シームの割合はほぼ半分だ。
4シームは非常に特徴的な球であり、横は1.21インチと非常に変化が小さく、縦は12.27インチと変化が非常に大きくなっている。
縦の変化がこれだけ大きな投手は他に見たことがない。
正にポップしてくるような4シームだろう。

この4シームで高めに目を慣らしておいて、スライダーとカーブで勝負する。
スライダーは、横-2.06インチ、縦4.56インチの手元で鋭く変化するタイプの球だ。
カーブは、横-0.48インチ、縦-9.75インチと落差は大きくないが、横の変化が大きな特徴的なカーブだ。
右打者に対しては、外角のボールのコースから大きく曲がり、外角ギリギリに決まるカーブを使い、見逃しの三振に仕留めることが多い。


20170203-04

【球種】
4シームの空振り率は9.75%だが、スライダーが24.97%、カーブが15.36%と素晴らしい持ち球になっている。
どの球種もコーナーのギリギリに決められるコマンドに優れている。
ただ、スライダーもカーブも2015年に比べると空振り率が低下している。

しかし、カーショウがもっとも優れているのは、4シームでも変化球でもコマンドでもない。
カーショウ最大の武器は勝負強さなのだ!!
ドジャースの得点と投球内容の関係を見てみよう。

0~2得点 防御率0.96
3~5得点 防御率2.31
6得点以上 防御率1.29

ドジャースが2得点以下のときはカーショウも防御率0.96に抑えて、ドジャースの勝利に貢献しているのである。


20170203-05

【対左打者・対右打者】
左打者の被打率が.137、右打者が.199と左打者に圧倒的に強いが、右打者も高いレベルで抑えている。


20170203-06

【ピンチにおける強さ】
走者なしでは.168、走者ありなら.224、得点圏に走者ありなら.220と走者なしの方が強いが、走者ありでも素晴らしい低打率に抑えている。


今やメジャーリーグ最高の投手であることは誰の目にも明らかだ。
しかし、2016年もポストシーズンに弱いというレッテルを覆すことはできなかった。
カブスとの試合で7.0回を6三振、1四球、2安打、自責点0に抑えた試合もあったが、他の3先発ではいずれもQSできなかった。
カーショウの実力は疑いようもないので、本人が意識し過ぎるのが原因だろう。
私は、長く投げていれば、いずれは実力通りの成績になると思っているのだが…。

5
 コリン・マクヒュー



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%92%E3%83%A5%E3%83%BC

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=7531&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/m/mchugco01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=543521

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

2008年のMLBドラフトでメッツから18巡目(全体554位)で指名されてプロ入り。
2012年まで順調にマイナーで育つも、メジャーリーグ昇格後に壁を乗り越えられず、2013年6月にDFAとなった。
その3日後にロッキーズにトレードされたが、ここも同年12月にDFAとなった。
その2日後にウェーバーでアストロズに移籍した。
2013年は苦難の年だった。

2014年はAAA級で開幕を迎えるが、4月22日にはメジャーリーグ昇格を果たし、先発ローテーションに定着した。
この年は11勝9敗、防御率2.73、154.2回で157三振と素晴らしい成績を残した。
2015年は19勝7敗、防御率3.89とメジャーリーグ屈指の好投手となった。
2016年は13勝10敗、防御率4.34と苦戦したが、2度のDFAを乗り越えてきた苦労人の巻き返しが期待される。


20170202-01

【平均球速】
鮮烈なデビューを果たした2014年の4シームの平均球速は92.40マイルだったが、現在は91.00マイルまで低下している。
カッターの平均球速は87.39マイルであり、4シームとの球速の差が小さい。
この2球種でカウントを整え、カーブで仕留めるパターンが多い。


20170202-02

【最速】
4シームの最速も2014年の95.81マイルから94.34マイルまで低下している。
今季で30歳と曲がり角に差し掛かっているので、コマンドを向上させたり、配球を変えるなどの工夫が必要になってくるだろう。


20170202-03

【配球】
4シーム 33.27%
シンカー 2.17%
チェンジアップ 5.40%
スライダー 0.47%
カーブ 29.61%
カッター 29.02%

4シームの変化量は、横‐5.10インチ、縦9.05インチだ。
球速は平凡だが、縦の変化は大きい。
打者にとっては、上原の4シームのようにホップしてくるような球だ。
4シームと球速差が小さいカッターは、横1.60インチ、縦4.50インチと非常に変化が大きい。
打者にとっては4シームと思っていた球が急激に変化してくるような錯覚を覚えるだろう。
カーブは、横8.66インチ、縦-7.70インチと球速を除けばストラスバーグのカーブに匹敵する大きなカーブだ。
チェンジアップはあまり投げないが、左打者対策のために磨きをかけた方がいいと思われる。


20170202-04

【球種】
4シームは、平均的な球速ながら8.77%とまずまずの空振り率で、カッターは8.24%だ。
カーブが17.82%と素晴らしい。
ただ、カーブはボール率が39.83%と高いのが気になる。
ストラスバーグと同じく、曲がりが大き過ぎるのでコマンドに苦労しているのだろう。
チェンジアップもボール率が43.10%と高い。
カーブとチェンジアップでもっとストライクが取れるようになれば成績も向上するだろう。


20170202-05

【対左打者・対右打者】
対左が.289、対右が.271といずれも高かった。
ただ、去年はBABIP.338とかなり高めだったので不運な面もあった。
奪三振率が8.63、与四球率が2.63と素晴らしいので、今季は持ち直すと思われる。


20170202-06

【ピンチにおける強さ】
走者なしでは.297、走者ありなら.258、得点圏に走者ありなら.266と走者なしの方が打たれていた。
ストライクゾーンを大きく外れるカーブを減らし、際どいところに投げられるようになれば、打者もカーブに手を出し、被打率も減ってくるだろう。


2014年にシンデレラストーリーを実現した右腕も今季は勝負の年となるだろう。
変化球の精度を上げて、目標は15勝、防御率3点台だ!!

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