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http://mlb.mlb.com/mlb/gameday/index.jsp?gid=2016_06_15_chnmlb_wasmlb_1&mode=classic

ワースの打球は予想よりもはるかに伸びて行った!!
打球は右中間のフェンス最上段付近を直撃した。
スタートを切っていたテイラーは二塁を回り、本塁へ向けて疾走した。
何もかもがスローモーション。
テイラーのホームインまでの時間がとても長く感じられる。

テイラーは長く長く感じられた疾駆の後、ようやくホームインした。
ナインの先頭を切って駆け寄るシャーザー。
笑顔で逃げ惑うワース。
そんなワースを捕まえ、もみくちゃにするロス。
ほんの数十秒の出来事が数分に感じられた瞬間だった。

ヒーローインタビューでは、ワースが氷水をかけられていた。
雄たけびを上げるワース!!
それくらいこの勝利は大きかった!!


ワースは、2010年オフにナショナルズに7年総額1億2,600万ドルで移籍した。
当時としては、ワースくらいの選手に払い過ぎという意見も多かった。
そして、ワース自身もいくら年俸が高くても、全盛期のフィリーズを去って、弱いナショナルズに移籍するのは愚かな選択だといわれていた。

しかし、実際には、ワースはナショナルズで全盛期を迎え、年俸以上の働きをしてきた。
クリフ・リーも加えた世界最強4本柱を擁したフィリーズは、ワースの退団以降一度も世界一に輝くことはなく、今や再建路線を歩んでる。
一方、ナショナルズはフィリーズに代わって世界最強ローテーションを築き上げ、黄金期を迎えようとしている。
最下位がデフォルトだったナショナルズをけん引し、強豪へと育てた中心選手がワースなのだ
新生ナショナルズは常にワースと共に歩んできたのだ!!


ラモス

先月はカブスに4連敗してしまった…。
そして、このシリーズはシャーザーで幸先良く先勝したのに、きのうは8回に同点に追い付きながら負けてしまった。
今日も8回に勝ち越しておきながら、9回に逆転されてしまった。
そんなにカブスに勝てないのかと惨めな気持ちになった。

9回裏、先頭打者のハーパーが四球で出塁するもマーフィーが倒れて、一死二塁となった。
案の定、チャンスに弱いジマーマンは凡退した。
きのうといい、今日といい、ナショナルズは大人と子供みたいにカブスに簡単に負けて、今日も負ければカブス相手に1勝6敗と一方的に負け越してしまうことが悔しかった。

しかし、最後の打者となるはずだったラモスが意地を見せた!!
9回裏二死二塁からラモスが同点タイムリーを放ったのだ!!


この勢いが醒めないうちに勝負を決めたかったけど、ラモスの同点タイムリーの後、レンドンは見逃しの三振に倒れた。
11回裏も一死一二塁のチャンスを迎えたが、ジマーマンは空振りの三振だった。
ジマーマンは本当にここぞという場面で打てないよね。
こんなにチャンスに打てないんだし、ジマーマンがいることで5番で打線が切れるから、ぜひ5番はラモスにした方がいいよ。
そして、9回に同点タイムリーを放ったラモスが打席に立った。

ナショナルズはブルペンが良くないため、回を追うごとに苦しくなってくるのだ。
だから、この11回で勝負を決めたかった。
しかし、期待のラモスもショートゴロに倒れてしまった…。


こんな絶好のチャンスを活かせないと今度はこっちがピンチになるんだよなと思っていたら、案の定打たれ、無死二塁のピンチとなった。
ペティットは続く打者を空振りの三振に仕留めたけど、その次の打者に二塁打を打たれ1点のリードを許してしまった。
ただ、この後に失点を重ねなかったことが、今日の勝利を呼び込んだのだ!!


テイラー

12回裏、先頭のレンドンは見逃しの三振に倒れた。
続くエスピノーザは死球で出塁した。
ここでエスピノーザが盗塁を決めたのが今日のポイントだったと思う。

シングルで同点に追いつかれる状況になったので、ケイヒルは打たれたくない一心でコーナーを突く投球をしようとした。
ところがこれがボールとなってしまい、3-1とカウントが苦しくなった。
四球で歩かせたくないケイヒルはカーブを投げたけど、これが甘く入り、テイラーは一二塁間を破る同点タイムリーを放ったのだ!!

この右打ちは見事だったね!!
テイラーも大振りせずにこんな打撃をすればいいんだよ。
コンパクトなスイングになるから本塁打が減るかもしれないけど、あの右打ちの上手さから考えると3割も狙えそうな気がするんだけどなぁ。

そして、ドラマはワースのサヨナラ安打につながって行くのだ!!


本当に勝てて良かったよ!!
あのまま負けていえれば、カブスに4連敗した後もホームで1勝2敗となり、カブス戦の対戦成績も1勝6敗となるところだった。

今日勝ったところで、2勝4敗と負け越していることには変わりはない。
しかし、カブス圧倒的優勢の状況から二度も追い付き、粘り勝ちしたナショナルズに対してカブスは侮りがたい相手だと思ったことだろう。
たかが1勝と思うかもしれないけど、これほど大きな1勝はないと思うよ。


スティーブン・ストラスバーグ4

今日のストラスバーグは、先頭打者のゾブリストにいきなり先制ソロを打たれた。
続くヘイワードにも二塁打を打たれた。
こんなに打たれて大丈夫なのかと不安になる立ち上がりだった。

しかし、ブライアントを見逃しの三振に仕留めた。
そして、ヘイワードの三盗をラモスが刺してくれたのも大きかった。
リゾーを空振りの三振に仕留め、無死二塁からの追加点を阻止したのは大きかった。


私は、正直なところ、この試合に不安を感じていた。
去年までのストラスバーグなら、防御率2点台になるかならないかという場面では打たれることが多かったし、強豪相手の試合は負けることが多かったからだ。
大事な試合で滅多打ちに合い、防御率2点台を回復するどころか、防御率が大幅に悪化するのではないかという懸念があったのだ。

今日のストラスバーグは、4シームの最速が97.2マイル、平均が95.4マイルだった。
4シームの空振り率はわずか5.9%だった。
伝家の宝刀のチェンジアップの空振り率も17.6%、スライダーは0.0%、カーブが20.0%と全体的に空振り率はいつもよりも低かった。
これはカブスの打者のレベルが高いから、空振りしにくいという面があったのかもしれない。

このため、しばしば走者を出し、ピンチも多々あったけど、よく我慢の投球ができたと思う。
これまでのストラスバーグは、強豪相手の立ち上がりと競り合いになった試合で6~7回に失点することが多かった。
今日も初回に失点したけど、1点に留めることができたし、終盤にスタミナが切れて失点することもなかった。


今季のストラスバーグが良くなった要因の一つに走者を置いたときの投球が改善されたことが挙げられる。

【2015年】
走者なし .210
走者あり .277
得点圏で走者あり .303

とピンチになるほど弱かった。

【2016年】
走者なし .220
走者あり .215
得点圏で走者あり .259

まだ得点圏に走者ありの場面で打たれやすいものの、走者ありの場面では.277から.215と粘り強くなっているのがわかる。
マダックス投手コーチになってから、セットポジションでの投球を改善したのかもしれないね。

また、首位攻防戦などでは脆さが露呈することが多かったけど、今日のカブス戦でも7.0回を8三振、1四球、6安打、1本塁打、自責点1は合格点だし、メッツとの首位攻防戦も2勝している。
去年まで足りなかった部分を補ってきたからこそ、今季は10勝0敗、防御率2.90の好成績を残せたのだと思う。
この調子で、今季は20勝、250三振、防御率2点台は最低でも達成して欲しいよね!!


【今日の投球】
http://www.brooksbaseball.net/pfxVB/pfx.php?month=6&day=15&year=2016&game=gid_2016_06_15_chnmlb_wasmlb_1%2F&pitchSel=544931&prevGame=gid_2016_06_15_chnmlb_wasmlb_1%2F&prevDate=615&league=mlb

【今日の動画】
http://m.mlb.com/video/?game_pk=447843


s-イチロー

今日のイチローは、スタメンで出場で5打数2安打2四球1打点だった。
今季の成績は、.349、0本、9打点、6盗塁だ。
通算2,979安打で、メジャーリーグ通算3,000本安打まであと21本だ!!

今日は、逆転サヨナラ勝ちの記事をたくさん書いたし、明日はジオリートの登板があるから書けないけど、土曜から月曜日の間に私とイチローの出会いの記事を書こうと思う。
私は、オリックス入団1年目のイチロー(当時は「イチロー」とは呼ばれていなかった)にサインをもらい、話をしたことがあるんだよ。
前のブログから見てくれている人は見たことがあると思うけど、最近見始めた人のためにまた書くことにしたよ。
ぜひ、楽しみにしててね!!


滝川クリステル131

【クリ様の一言】
何という素晴らしい勝利でしょうか!!
ナショナルズの成長を見ることができた最高の試合でしたね!!
これでカブスに対する苦手意識は払しょくされ、カブスにとってもナショナルズは手ごわいという印象を与えたはずです。
メッツとも5.0ゲーム差をキープできましたし、本当にいい1日でしたね!!