ジョン・ラッキー



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=1507&position=P
https://www.baseball-reference.com/players/l/lackejo01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=407793

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

1999年にドラフト2巡目でエンゼルスから指名を受け、エンゼルスに入団する。
2002年にメジャーリーグに昇格し、9勝4敗、防御率3.66の好成績を残し、その年のワールドシリーズ第7戦で勝利投手にもなった。
2014~2016年は、カージナルスとカブスで素晴らしい成績を残していたが、2017年は大乱調となった。
2018年は復活が期待される。


20180204-01

【平均球速】
4シームの平均球速は1マイル以上低下して、91.44マイルとメジャーリーグでも平均的な球速となった。
シンカーの平均球速も90.97マイルと平均的だ。
チェンジアップは83.89マイル、スライダーは82.77マイル、カーブは77.73マイルとなっている。


20180204-02

【最速】
4シームの最速は94.62マイル、シンカーは93.87マイルだ。
球速の低下と共にかつては7割を占めていた速球系の割合が減った。
チェンジアップの最速は87.16マイル、スライダーは87.74マイル、カーブは82.27マイルとなっている。


20180204-03

【配球】
4シーム 35.83%
シンカー 16.42%
チェンジアップ 4.81%
スライダー 35.73%
カーブ 7.22%

4シームとシンカーを併せた速球系の割合は52.25%まで減っている。
スライダーの割合は35.73%なので、この3球種で87.98%を占めている。

4シームは、横-4.66インチ、縦8.49インチで、シンカーは横-8.75インチ、縦4.41インチだ。
シンカーは他の投手と比べて若干変化が大きい。
スライダーは、横2.66インチ、縦0.97インチと落差が大きいが、以前と比べると横も縦も変化が小さくなっている。
これはコマンドのしやすさを考えてのことだろう。


20180204-04

【球種】
4シームの空振り率9.05%と球速を考えれば高い方だ。
シンカーは4.67%と高くない。
チェンジアップの空振り率は8.70%、カーブは9.18%と高くはない。
その一方でスライダーの空振り率は16.29%とまずまずだ。
しかし、以前はスライダーの空振り率は20.00%を超えていたので、かなり低下してきている。
4シームの球速が落ちているので、スライダーの効果も薄れてきているのだろう。


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【対左打者・対右打者】
左打者に.271、右打者に.226と相変わらず左打者には苦戦している。
右打者には、4シームの被打率が.215、スライダーが.181だが、左打者には、4シームの被打率が.300、スライダーが.246と打ち込まれていた。
ただし、シンカーは右打者に.333、左打者に.365とどちらにも打ち込まれていた。
左打者にはチェンジアップが.154と有効だったので、もっと使った方がいいかもしれない。


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【ピンチにおける強さ】
走者なしで.257、走者ありで.232、得点圏に走者ありで.211とベテランらしく走者を出しても落ち着いた投球を見せ、ピンチを凌いでいるのがわかる。
さらに素晴らしいのが長打率で、走者なしで.519、走者ありで.384、得点圏に走者ありで.356とピンチになるほど長打を打たれにくかった。


2016年のカブスの先発投手はセイバーメトリクスの数値が悪く、いずれも出来過ぎだと私は書き続けていた。
このため2017年は大きく成績を落とす可能性が高いと思っていたが、案の定、ラッキーも11勝8敗、防御率3.35から12勝12敗、防御率4.59まで成績が悪化していた。
それでもなお、BABIP.268、FIPが3.57、xFIPが4.62だ。
2018年には40歳という年齢を考えてみても、これから成績が上向くとは考えにくい。