【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%A4
【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=11486&position=P
https://www.baseball-reference.com/players/r/rayro02.shtml
【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=592662
【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x
2010年のMLBドラフトでナショナルズから12巡目(全体356位)で指名されて入団。
2013年12月2日にダグ・フィスターとのトレードでタイガースへ移籍した。
ナショナルズが14勝9敗、防御率3.67のフィスターを獲得しようとした際、タイガースは1A+と2Aで11勝5敗、防御率3.36のレイが含まれればトレードに応じるという条件を出していた。
そして、2015年に『Slugger』を読んでいたら、5勝12敗ながらも防御率3.52、127.2回で119三振を奪っている投手が目についた。
ロビー・レイという名前に覚えがあったから、念のために調べてみたら、案の定、フィスターを獲得する際の投手だった。
マイナーではパッとしない成績だったけど、タイガースが交換要員に指名するだけあって、才能はあったのだろう。
2014年にメジャーリーグでデビューを果たし、オフにダイヤモンドバックスにトレードされた。
2016年は8勝15敗、防御率4.90と良くなかったが、2017年は15勝5敗、防御率2.89、162.0回で218三振とブレイクした。
今やメジャーリーグを代表する速球派左腕となった。
【平均球速】
4シームの平均球速は94.52マイルだ。
左の先発投手でこの平均球速は貴重だ。
シンカーの平均球速は93.59マイル、チェンジアップは85.49マイル、スライダーは85.21マイル、カーブは81.81マイルだ。
【最速】
4シームの最速は97.69マイルと左の先発投手としてはメジャーリーグ屈指の球速だ。
とはいえ、2016年と比べると0.97マイルも落ちている。
シンカーに至っては、2016年は最速99.28マイルだった。
2017年は球速を抑えてでもコマンドを重視していたのかもしれない。
【配球】
4シーム 56.19%
シンカー 3.51%
チェンジアップ 1.26%
スライダー 20.18%
カーブ 18.86%
持ち球は5球種あるが、実質的には4シーム、スライダー、カーブの3球種だ。
この点、同じ左腕であるクレイトン・カーショウと似ている。
投球の56.19%が4シームだが、4シームは横6.36インチ、縦10.00インチと縦の変化が大きい。
スライダーもカーブも変化は大きくないにも関わらず高い空振り率を誇るのは、打者の手元で鋭く変化するからだろう。
【球種】
4シームの空振り率は10.57%とまずまずだ。
シンカーは6.31%、チェンジアップは15.00%である。
スライダーは25.98%、カーブは18.93%と素晴らしい。
この点もカーショウと同じだ。
ただ、コマンドはカーショウには程遠い。
長くメジャーリーグで活躍するためにはコマンドの改善が必須だ。
【対左打者・対右打者】
左打者に.216、右打者に.192と右打者の方が強い。
左打者にはスライダーの被打率.250なのに対し、右打者には被打率.143だったのが大きく影響している。
【ピンチにおける強さ】
走者なしで.198、走者ありで.194、得点圏に走者ありで.164とピンチになるほど打たれにくい傾向にある。
防御率2点台を達成できたのは、走者を出してからの粘り強さがあったからだ。
2017年は、故障のため28試合の先発、162.0回の登板しかできなかったが15勝5敗、防御率2.89という素晴らしい成績を残した。
しかし、2017年はBABIPが.267、FIPが3.72、xFIPが3.49、LOB率が84.5%とセイバーメトリクス的にはかなり出来過ぎだった。
防御率でいえば3点台後半の投手なのだろう。
ただし、コマンドが向上すれば、空振り率の高さと相まって劇的に良くなる可能性もある。
レイが長くメジャーリーグで活躍できるかどうかはコマンドの向上にかかっているといっても過言ではない。
コメント