【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E5%B0%86%E5%A4%A7
【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=15764&position=P
https://www.baseball-reference.com/players/t/tanakma01.shtml
【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=547888
【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x
NPBで99勝35敗、防御率2.30という圧倒的な成績を残し、特に2013年は24勝0敗、防御率1.27という信じられない成績だった。
2013年オフに総額1億5,500万ドルの7年契約でヤンキースに移籍した。
2014年目は13勝7敗、防御率2.77とまずまずの成績を残したが、2015年以降は肘の故障もあって、やや伸び悩んだ。
2017年はフライボールレボリューションの影響で被本塁打が激増し、13勝12敗、防御率4.74と成績が悪化した。
2018年は復活が期待される。
【平均球速】
4シームは思っていたよりも球速があって平均球速は93.12マイルだ。
シンカーは91.48マイルだ。
カッターは89.83マイル、スプリッターは87.85マイルとこの2球種の平均球速は極めて速い。
【最速】
4シームの最速は97.15マイル、シンカーは96.89マイルだ。
投げようと思えばこれくらいの球速は出るのだろうが、4シームの被打率が.318で被本塁打が3本、シンカーが.351で8本と極めて打たれやすいため、速球系の球を使いにくいのが現状だ。
【配球】
4シーム 12.08%
シンカー 16.94%
スライダー 31.88%
カーブ 5.99%
カッター 7.89%
スプリッター 25.22%
球速や変化だけを見ればここまで速球系の球が打たれる原因がわからない。
フォームが見やすいなどの原因があるのかもしれない。
いずれにせよ、打たれやすい速球系の球を29.04%と少なくして、変化球主体の投球になっている。
しかし、これは走者を出したときに走られやすいというリスクを含んでいる。
変化球は4種類あるが、スライダーが31.88%、スプリッターが25.22%とこの2球種で全体の57.10%を占めている。
スライダーはダルビッシュほど横の変化は大きくないが、落差はダルビッシュよりも大きい。
ダルビッシュのスライダーの空振り率は14.48%なので、田中のスライダーの方が優れている。
【球種】
4シームの空振り率は5.79%、シンカーが6.29%と当てられやすく、かつ被打率も高い。
スライダーの空振り率は21.19%、スプリッターが23.75%と素晴らしい。
しかし、その一方でスライダーの被本塁打が9本、スプリッターが10本とすっぽ抜けになったときに本塁打を打たれるリスクもある。
カーブの空振り率は7.78%ながら被打率は.182と優秀だが、カッターは空振り率8.86%で被打率.425と速球系以上に打たれやすい。
【対左打者・対右打者】
左打者に.250、右打者に.260とほぼ同じくらいだ。
ただし、右打者に対しては4シームの被打率が.324で被本塁打が0本、シンカーの被打率が.333で被本塁打が2本と速球系は長打を打たれにくいが、左打者に対しては4シームの被打率が.310で被本塁打が3本、シンカーの被打率が.368で被本塁打が6本と長打を打たれやすい傾向にある。
右打者に対してはスプリッターの被打率が.247で被本塁打が8本と長打を打たれやすいが、左打者に対しては.153で被本塁打が2本と長打を打たれにくい。
【ピンチにおける強さ】
走者なしで.244、走者ありで.275、得点圏に走者ありで.241と走者を置いたときの方が打たれやすくなっている。
田中は勝った試合では防御率2.16、負けた試合では9.79とジギルとハイドのような二面性のある投球だった。
また、味方打線の得点が0~2点のときは0勝5敗、防御率3.96と1勝もできず、3~5点のときは4勝6敗、防御率6.15、6点以上のときは9勝1敗、防御率3.71と勝ち試合の多くが味方の大量点に助けられたものだった。
年俸を考えれば、味方が得点できないときや競り合いのときに好投して勝ち星を稼ぐ必要があるだろう。
2018年こそはエース級の投球が期待される。