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【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%92%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BA

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=7450&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/h/hugheph01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=461833

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

ヤンキース時代の2013年に4勝14敗、防御率5.19という成績でヤンキースを追われるようにしてツインズに拾われた。
私はヤンキースのファンだったけど、ヤンキース・ファンのヒューズへの心ない罵倒の数々を見て、すっかりこのチームが嫌いになった。
私はロジャー・クレメンスが移籍した1999年からヤンキースを応援していたけど、こういう日本人のファンってどうせ松井が移籍したときにファンになった人たちなのだと思う。

ヤンキースのファンは生え抜きの選手に対してもこういう姿勢なのだから、若手が育たないのだと思う。
我慢して若手を起用するということを知らないのだ。
今、また若手が育ってきて将来有望だと思っているのかもしれないけど、今以上に若手が豊富だった2008年のことを思い出すといい。
結局、ガードナー以外は誰もチームに定着しなかっただろう?
目先の結果ばかり追って若手にプレッシャーを与えて萎縮させるから才能が開花しなかったり、ベテラン選手とのトレードの駒で使われて他球団で成功したり、今回もそういう結果に終わると思う。

ヒューズもヤンキースでは活躍できなかった選手の1人だった。
ツインズに移籍したヒューズは、ヤンキースのプレッシャーから解放されて、16勝10敗、防御率3.52の好成績を挙げた。
K/BB11.63は、規定投球回を投げた投手としてはメジャーリーグのシーズン記録だった。

私はそれまでメジャーリーグの球団の価値とは、ワールドシリーズ制覇の回数や人気にあると思っていた。
しかし、ヒューズを見ていたら、本当にいい球団とは選手が活躍しやすい球団じゃないかと思えてきたのだ。
イアン・ケネディやマーク・メランソンをだって、ヤンキースはその才能を活かすことはできなかった。
こういう球団が果たして本当に素晴らしい球団なのかと疑問に思ったのだ。

ツインズはどこの球団も相手にしてくれなかったヒューズを拾ってくれて、才能を開花させてくれた。
それだけではなく、契約延長を申し出てくれた。
ヒューズはこの恩に報いるためにも、これからもエース級の成績を残して欲しかったのだが…。

しかし、2016年の6月に右肩の故障による手術が決定し、残りシーズンの欠場が決まった。
2017年、復活を期すヒューズがどんなシーズンを過ごすのか注目が集まる。


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【平均球速】
16勝した2014年は平均球速が93.27マイルあったが、2016年は91.30マイルまで低下した。
この急激な球速の低下は故障が原因ではないかとこのブログにも書き続けていたが、案の定そうだった。
肩の手術を経て、どれだけ球速が戻ったか注目される。
伸びのあるヒューズの4シームは投球の生命線だからだ。


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【最速】
2016年は最速も94.52マイルまで低下した。
球速の低下により、甘いコースが打たれるようになったため、厳しいコースに投げるしかなくなって、結果として与四球率も悪化した。


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【配球】
4シーム 47.18%
シンカー 1.85%
チェンジアップ 2.77%
スライダー 1.74%
カーブ 21.33%
カッター 25.13%

球速の低下に伴い、カーブやカッターの多投で補おうとしたが限界があった。
2014年には4シームの割合は60.35%を占めており、ヒューズの生命線は4シームにあるからだ。
カーブはストラスバーグのカーブに比べて曲がりが小さくなっており、よりコマンドしやすい球になっている。
カッターは縦の変化が少なく、横の変化が大きくなっているのが特徴的だ。


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【球種】
2014年は11.03%と高かった4シームの空振り率が6.74%低下している。
ほとんど投げないシンカー、チェンジアップ、スライダーを除くと、カーブの空振り率が6.25%、カッターが8.57%と空振りを奪える球がないのが不振の原因だった。
球速の低下と共に緩急が付けられなくなったのが原因だと思われる。
球速が戻らない場合は、対策として質の高いチェンジアップをマスターした方がいいと思われる。


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【対左打者・対右打者】
左打者が.375、右打者が.277と極端に左打者に打たれていた。
上でも書いたように左打者対策のためにもチェンジアップの向上が必須だ。


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【ピンチにおける強さ】
走者なしでは.296、走者ありなら.327、得点圏に走者ありなら291とどの場面でも打たれやすかった。
これは肩の故障で被打率が全般的に高かったためだ。


私は、ヤンキースのファンは辞めてもヒューズのファンは辞めるつもりはない。
誰もがヒューズを見捨てても私は引退するまで応援し続けるつもりだ。
またしても苦境に立たされてしまったヒューズだが、2014年がそうだったように不死鳥のごとく蘇ってくれるだろう。
また15勝、防御率3点台を達成して、メジャーリーグのファンを見返してもらいたいと思う。
頑張れ、ヒューズ!!