スティーブン・ストラスバーグ4



【Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0

【成績】
http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=10131&position=P
http://www.baseball-reference.com/players/s/strasst01.shtml

【投球分析】
http://www.brooksbaseball.net/landing.php?player=544931

【PITCHf/xとは】
https://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

今日からメジャーリーグ・ファンのために2017年版の好投手列伝を書いていくよ。
まずはナショナルズの投手から書いて行って、順次メジャーリーグの好投手を分析して行こうと思っているので、みんなぜひ見てね!!


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【平均球速】
ストラスバーグが衝撃のメジャーリーグデビューを果たした2009年は4シームの平均球速も99.17マイルあったが、徐々に下降し、2014年からは横ばい状態が続いている。
2016年の4シームの平均球速は95.92マイルだった。
伝家の宝刀のチェンジアップの平均球速が0.79マイル上がっている。


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【最速】
最速の推移だ。
デビュー当時は101.42マイルだった4シームは、現在は99.15マイルとなっている。
チェンジアップとカーブはデビュー当時とほぼ同じだ。


20170118-03

【配球】
4シーム 56.94%
シンカー 0.25%
チェンジアップ 13.04%
スライダー 17.16%
カーブ 12.62%

球種ごとの平均球速と変化量だ。
4シームの平均球速は95.92マイル、横の変化-5.71インチ、縦の変化9.46インチであることを示している。
4シームは縦の変化が大きいため、打者から見ればホップしてくるように感じるだろう。

昨季はスライダーを多投したのが特徴だ。
横2.20インチ、縦3.92インチとシャーザーのスライダーに比べて横の変化が大きく、縦の変化が小さいスライダーになっている。
チェンジアップは横-8.83インチ、縦3.23と落差が大きなチェンジアップだ。


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【球種】
4シームの空振り率は10.41%だ。
チェンジアップの空振り率は22.58%と素晴らしいが、去年の31.43%という魔球レベルではなくなった。
デビューした2009年はカーブが素晴らしく空振り率も26.09%だった。
しかし、極めて変化が大きいカーブのコマンドが年々悪化し、ボール球になるカーブに打者は手を出さなくなった。
これがストラスバーグが伸び悩んだ原因だった。

この欠点を補うためにマダックス投手コーチはスライダーを多投することを指示した。
このスライダーが昨季開幕13連勝した要因となった。

ところが、このスライダーの多投が原因で右肘を故障してしまった…。
それまで、20勝、防御率2点台のペースをキープし、サイ・ヤング賞も狙える成績だったのに坂を転がり落ちるように転落してしまった。
終わってみれば、またしても15勝の壁、防御率2点台の壁を破ることはできなかった。

効果的だったスライダーを投げられなくなるのはダメージが大きいが、個人的にはもっとカーブの曲がりを小さくして、コマンドしやすい変化球として使えばいいんじゃないかと思う。


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【対左打者・対右打者】
左打者に.199、右打者に.232と右投手なのに左の方がよく抑えている。
これは、チェンジアップが有効に使えているおかげだ。
しかし、スライダーが投げられくなった以上、カーブを磨かないと右打者対策は充分ではないと思う。


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【ピンチにおける強さ】
走者を背負ったときの投球、特に得点圏に走者を置いたときの投球がストラスバーグの課題だった。
開幕13連勝はピンチに弱いストラスバーグがついに覚醒したと思わせた。
事実、この間はその弱点を克服していたのだ。
ところが、故障で欠場して以降、またしてもピンチで打たれやすくなってしまい、終わってみればこの弱点を克服できなかった。


終わってみれば、例年と変わらない成績だったが、地区優勝を争ったメッツに3勝0敗、防御率1.82、19.2回で30三振と勝負強さを見せてくれた。
この3勝はハービーに2勝、シンダーガードに1勝と極めて価値のある勝利だった。
これまでの勝負弱さ、メンタルの弱さは克服されつつあったのだ。
あえていうが、故障さえなければサイ・ヤング賞を獲得できていたと思う。

今季は、まずは故障なく1年を投げ切ることを目標にして欲しい。
シャーザーと2人で、20勝、280三振、防御率2点台前半の活躍をして、ナショナルズを世界一に導いて欲しい。
頑張れ、ストラスバーグ!!